あたらしい世田谷

世田谷区民に伝えたい「あたらしい動き」をくみん手帖編集部がご紹介。施設、イベント、取り組みなど遊びから暮らしに役立つものまで。

2014.02.22

自転車でカレーパン巡り?ペダルをこいで、地域デザインの旅

世田谷区内を自転車が100メートルの列をなして駆け抜ける光景を思い描いてみてください。なにやら、楽しそうではないですか?ましてや、美味しいカレーパンのマップに沿ってポタリングなんて、ワクワクします。これを仕掛けたユニットが、「ツール・ド・デザイン」。同じ屋根の下で働く、世田谷のデザイナー5人組によるユニットです。ポタリングして、各々の持ち味を活かし“地図”をつくる。新しい、地域デザインのカタチです。

都上八幡でもマップをつくった(左より)小瀬古智之さん、溝口知伸さん、佐藤琢也さん、山崎さん、佐藤さん

都上八幡でもマップをつくった(左より)小瀬古智之さん、溝口知伸さん、佐藤琢也さん、山崎さん、佐藤さん

折りたたみ自転車が繋いだ5人

「ツール・ド・デザイン」は、ポタリングと地域の人たちとのワークショップを通して、その土地の魅力や個性を紙とウェブ上の“地図”にまとめ、地域デザインとして発信しています。「IID世田谷ものづくり学校」を拠点に、インテリア、グラフィック、ウェブなど各分野のデザイナーとして活躍するメンバーによるユニットです。

「IIDの入居者同士の交流会があったときに、“折りたたみ自転車を持っている人”が、たまたまこの5人だったんです。近所でポタリングも楽しいけど、旅したいし、いっそのこと地域デザインを仕事にできないかと始めました」(グラフィック・デザイナー 山崎正樹さん)

第1回目の活動は、2012年10月。メンバーは折りたたみ自転車を担いで世田谷を飛び出し、岐阜県都上八幡へと向かいました。ペダルをこいで出逢った町の魅力を、インテリア・デザイナーかつイラストレーターである佐藤昌栄さんが、味のあるイラストで再現。飲食店や、町家再生プロジェクト、ボーイスカウトの“イカしたおじさん”…。その他、デザインやウェブ制作など、メンバーそれぞれが手腕を発揮し、紙とデジタルによるガイドマップが完成しました。

「“自分たちの観光マップを”という想いから作って、滞在最終日には市の観光公社の方へプレゼンしました。結果、市の予算で印刷されて公式に配布されています。僕らなりに地域の魅力を掘り下げているだけですが、カタチにすることで地域と向き合いたいと思っています」(佐藤さん)

可能性は無限!?「ツール・ド・○○」

2013年のIID春恒例のイベント「グリーンデー」では、「ツール・ド・グリーンカレー」を実施。(財)世田谷トラストまちづくりの活動に参加し、世田谷の竹林整備を手伝って採取したタケノコを使い、グリーンカレーを作ってイベント当日に振る舞いました。

また、昨年夏には、近所の子どもたちとポタリングして手作りマップを作るキッズワークショップ「ツール・ド・ご近所」を開催。10月の「世田谷パン祭り」では、世田谷のパン屋を自転車でツアーする「ツール・ド・カレーパン」を実施しました。

「“男性向けのパンツアーを行ってほしい”という依頼を受けて出てきた案が、“カレーパン”を求めて世田谷のパン屋を巡るツアーでした。カレーパンにはいろんな種類があるので、毎日食べても飽きません。ツアーに向けて、自転車で回れる16軒のパン屋を載せたマップを作りました。参加者も合わせて20人が自転車で列をなす光景は、圧巻でしたね」(山崎さん)

カレーパンマップが縁で、さまざまな人との出会いがあり、次の「ツール・ド・○○」へ繋がる企画も生まれているといいます。「○○」に当てはまる活動は、無限です。自転車という身近なアイテムをツールにして、新しい地域デザインが誕生しています。

※「ツール・ド・カレーパン」のマップは、掲載パン屋にて1部¥300(税別)で販売予定(3月中旬〜)です。
問い合わせ先:tourdedesign@gmail.com

施設概要

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紹介者プロフィール

写真

沢田美希

編集・ライター(ASOBOT inc.)

高校卒業後、上京。デザイン系専門学校インテリア・雑貨スタイリスト科卒。その後、カルチャー誌の編集、音楽会社映像部門勤務を経て、ASOBOTへ入社。『metropolitana』『Starbucks Press』『Dean&Deluca』『Grass Roots』をはじめとするメディアを通して、ライススタイルや旅、カルチャーなどに関するコラムやフィクションを執筆。

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