あたらしい世田谷

世田谷区民に伝えたい「あたらしい動き」をくみん手帖編集部がご紹介。施設、イベント、取り組みなど遊びから暮らしに役立つものまで。

2015.04.23

世田谷から発信するユニバーサルデザインのある暮らし

ユニバーサルデザインと聞くと高齢者や障害の方のためと思いがちではありませんか?また、ユニバーサルデザインとバリアフリーではどういう違いがあるのだろう?などの疑問が湧いてきます。世田谷区では、「だれもがユニバーサルデザインの視点と心でまちづくり」を合言葉にさまざまな取り組みを行っています。ユニバーサルデザインの正しい知識を身につけると、人にも街にも優しい気持ちが生まれます。
※障害の表記は、音声読み上げソフトで正しく読み上げさせるために、ひらがなを用いずにすべて漢字で記載しております。

世田谷から発信するユニバーサルデザインのある暮らし

世田谷から発信するユニバーサルデザインのある暮らし

「使える」のではなく、「使いやすく」

階段の利用が困難な場合、段差を解消するためのスロープが用意されていることがあります。気がつきにくいことですが、すべてのスロープが「使いやすい」とは限りません。スロープを作るために充分な広さを確保できず、急勾配なものや折り返しが多くて長い距離を歩かなければいけないものなどがあります。既存の建築物に付け足したスロープなら、なおさら満足のいく設備を作るのは難しいことです。

バリアフリーは、高齢者や障害者の方が生活を営む上での、様々なバリアを取り除くことを目的とした「課題解決型」なのに対し、さらに取り組みを進め、多くの人が必要としていることをあらかじめ想像し、バリアとなるものを最初から作らないのが、ユニバーサルデザインの考え方になります。

世田谷区ではユニバーサルデザインを「年齢、性別、国籍、能力等にかかわらず、できるだけ多くの人が利用しやすいように生活環境を構築する考え方」と定め、さまざまな取り組みを進めています。

世田谷のユニバーサルデザインいろいろ

電車やバス、歩道整備以外にも、多様な方が利用する施設への取り組みも。「代田区民センター」や「日本庭園(二子玉川公園)」では、専門家や当事者の意見を加えながら検討会を行い、設計・施工への反映が進められました。また千歳烏山駅周辺では商店街の整備に加え、店舗でのユニバーサルデザイン接遇研修や小学生が参加できる啓発イベントなども実施し、街づくりをはじめています。

学校や地域団体が利用できる出張講座では、座学に加えいろいろな場面をシミュレーションします。例えば、1枚の写真を使いながら視覚障害者へ目的地を説明する場面など。普段私たちは見えているものに頼りすぎ、充分に説明しているつもりでも説明不足になりがちなことが分かります。(※講座内容は変更になる場合があります。)

さらに、暮らしと寄り添う考え方を紹介した「世田谷UDスタイル」が2015年3月に創刊。第1号では、「子どもをとりまく街の環境から考える」を特集し、子育て環境をめぐる課題を取り上げています。子どもの声やベビーカーを連れての外出に厳しい声を耳にすることも。それに対して「お出かけは気を遣う」というお母さんも多くいらっしゃいます。

相手の状況を考慮し、理解を深めることが公平な社会づくりや街づくりにつながるのではないでしょうか。いつもの通勤通学路、よく行くお店、ほんの少し視点を変えるといろいろなことが見えてきます。意識を変えるところからはじめてみませんか。

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世田谷区内のユニバーサルデザインの取り組みについての詳細は、
世田谷区都市整備部 都市デザイン課まで。
TEL:03-5432-2038
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/102/125/index.html

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世田谷くみん手帖編集員

世田谷の旬なヒト・コト・モノを見つけて区民のみなさんにお届けするために、日々、世田谷の街をリサーチ中!

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