大河ドラマ「青天を衝け」の主役「渋沢栄一」の実家の家業や、7月に予定されているオリンピックのプレゼンターのユニフォームでも注目を集めるジャパンブルー”藍”。
今年の3月に、世田谷の下北沢に、藍染めのお店”Factory藍ショップ(以下ファクトリー藍)”がオープンしました。
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シモキタでは藍はここだけ
下北沢駅小田急東口から北方向に歩いて4分、一番街商店街の路地を入ったところ、ガーデンテラス下北沢に”ファクトリー藍ショップ”はあります。
ここは個性的なファッションの街下北沢でも唯一の藍染めのお店。お店に入ると藍で染められた美しいデザインのマスクやTシャツ、ワンピース、小物が並べられています。こちらの商品は全て、若林にある社会福祉法人「藍」が運営する「就労継続支援B型事業所 *注釈1」であるファクトリー藍で作られ。精神障害、知的障害のある方々が通所し藍染め作業を行なっているそうです。
藍染めとは
店内には藍染の原料となる、「すくも」を見ることが出来ます。藍染めは、藍の葉を乾燥、発酵させた”すくも”から藍液をつくり、そこに糸や生地を浸します。そして、生地を空気にさらすとまず黄土色となり、そして徐々に酸化して青に発色します。この作業を繰り返して、青の濃淡で染め上げていくのが藍染めです。この作業を手作業で行なうため、大変手間がかかるそうです。
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藍染の原料となる「すくも」
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藍染め作業(若林の事業所ファクトリー藍)
シモキタには藍が似合う
自然由来の藍の色の美しさ、そして他には同じものが無いオリジナル一点ものの良さが藍染めの魅力です。ピカピカのブランド品よりもいぶし銀の古着を愛し、流行よりも個性を大切にする下北沢のイメージとも重なります。シンプルながら個性的な藍染めの様々なバリエーションには、時間を忘れて見入ってしまいます。
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藍を手ごろな値段で気軽に楽しめる
同法人事務局長の中澤さんによると、今シーズンはワンピースが人気で、インスタにあげた途端に、お客様が買いに来られたこともあったそうです。シンプルでどれも自然にファッションに取り入れやすいのが、人気の理由でもあるようです。
親子がお揃いで楽しめる服や、夏でも涼し気なTシャツも人気だそうです。コロナ禍で、マスクも人気だそうです。
また、藍染めは大量生産できないため、一般的には高価なものとされている中で、ファクトリー藍では、手染めのTシャツが4400円~、ワンピースが9900円~ということで、お手頃な値段で買い物することが出来ます。
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大人気のワンピース
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豊富なバリエーションのTシャツ
誰もが豊かに暮らせる共生社会をめざして
同法人代表の大野さんによると、店名の「Factory」には“新しいものを発信する”という英語の意味があるとのことです。大野さんが目指しているのは、障害の有無に関わらず誰もが豊かに暮らせる共生社会の実現だそうです。ファッション文化のある下北沢で魅力的な商品を販売することで、障害者の感性や能力をPRしていきたい。このことがお店を下北沢に出した一番の理由ということです。作り手さん達は、週に2回、ショップへ出て販売も行っています。彼らにとっては、お客様の声が商品づくりにとても参考になり、励みになるそうです。
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藍染めの事業所 ファクトリー藍(若林)
ファクトリー藍であなただけの一品を!
このお店の常連だという地元にお住まいのご婦人にお話をうかがうことができました。「ここは来るたびに発見があります。そして、手頃な値段で素晴らしい藍が手に入ります。お店が表通りに面していないので、静かに落ち着いて買い物ができます。でも一番気に入ってるのは、シモキタらしくスタッフの顔が見えるお店だから。」と、藍染めとお店について教えてくださいました。ここに来れば、小さなお子さんからお母さん、年配のご婦人まで、きっと下北沢にぴったりで、あなたの心をとらえる一品に出会えるはずです。皆さんもファクトリー藍を訪れてみてはいかがでしょうか。
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マスクももちろん一品もの
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キッズコーナーもあります。
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さり気ないディスプレイに光るセンス
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実は刺し子もオススメ商品とか
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左から 法人代表の大野さん、法人事務局長の中澤さん
*注釈1
就労継続支援B型事業所とは
就労継続支援事業所は、障害者総合支援法に基づくサービスで、就労を希望する障害を持った方々のサポートを行う施設です。就労継続支援事業所には、A型とB型の2種類があります。利用者との雇用契約を結ぶかどうかが大きな違いで、A型は雇用関係のもと利用者には原則最低賃金以上が支払われます。就労継続支援B型では、利用者との雇用契約は結びません。障害の程度や体調、年齢などにより、雇用契約を結んで仕事をすることが難しい人でも自分のペースで働くことができます。