2021.09.09
下北沢 屋外のピアノコンサート、人の出会い・交流するシモキタまちピアノ
再開発でますます活気づき、新しい顔を見せる下北沢。その駅前近く、ビルのオープンスペースにある誰でも弾けるピアノは、行き交う人々に憩いのひとときを奏でてくれます。
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世田谷の下北沢にある、隠れ家風の日本料理屋「七草」。季節の野菜と乾物を使った料理が人気で、なかなか予約の取れないお店です。このお店の店主、前沢リカさんの『野菜の料理教室』には、毎日の料理に役立つ旬の野菜を美味しくいただく料理のレシピが掲載されています。その中から特別に、1月7日にちなんで「七草粥」の作り方をご紹介します。
1月7日に、一年間平和に暮らせるようにとの思いを込めて食べられる七草粥。お正月のご馳走で疲れた胃を休めるとともに、野菜が不足がちな冬に、ビタミンやミネラルを、効果的に摂れる効果もあるのだそうです。通常は春の七草と言われる、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロを用います。
ここでは七草粥と同じ「七草」の名前をもつ日本料理屋の店主、前沢リカさんの著著『野菜の料理教室』より、大根やほうれん草、小松菜などの身近な素材でつくる、七草粥のレシピをご紹介します。
七草粥のレシピ~『野菜の料理教室』P19より
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【材料(作りやすい分量)】
米……1/2合
水……600ml
七草…大根葉、かぶの葉、小松菜、ほうれん草、せり、セロリの葉、白菜の緑色の外葉など各適量
【下ごしらえ】
米をとぎ、30分ざるに上げておく。七草はそれぞれ細かく刻む。
【作り方】
①白粥を作る。土鍋に米と分量の水をあわせ、ふたをして火にかける。
始めは強火で5分、吹いてきたら少しふたをずらし、強めの弱火にして20分程炊く。
②粥ができたら七草を加え、ざっとひと混ぜしてふたをし、5分蒸らす。
【ポイント】
ご馳走で疲れた胃を休めつつ、ビタミン補給にぴったりの七草粥。わざわざ「春の七草」を揃えなくても、冷蔵庫の残り野菜を使えば、寒い朝や風邪の前後に体を芯から暖めてくれる献立に。青臭さが気になる時は、さっと湯がいてからみじん切りにする。
【応用】
野菜は、その時あるものを使って季節の味を楽しんで。
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下北沢駅の西口から徒歩5分ほど。閑静な住宅街に、ひっそりと料理屋「七草」はあります。築50年の民家を改装したというお店は、こぢんまりとした落ち着いた雰囲気。17時半開店からと夜のみの営業で、暗くなると「七草」の文字の看板がほんわりと灯ります。店内は下北沢とは思えないほど、静か。
料理はお任せのコース(5,000円)のみで、7〜8品の旬の野菜をふんだんに使った料理がふるまわれます。私たちが訪れた日には、野菜に加えて牡蠣や海老も使ったさまざまな味の料理が少しずつ盛られた前菜のお皿に、カブのポタージュ、蓮根のしんじょ…と料理が続きました。野菜ばかりでなく、メインには「角煮と牛蒡」など、しっかりしたお肉料理も。
すべて前沢さん一人できりもりされています。ぴんと緊張感のある空間で、しっかりと旬の味を味わえるのが嬉しいところ。なかなか予約は取りにくいですが、一度席につけば、ゆっくりと食事が楽しめます。
「七草」では、前沢さんを講師とした料理教室もたびたび行われています。ある時の献立は、干し柿と大根のなます、松前漬け、煮びたし、かえし、鯖のリエット…と、どれもすぐに日常の食卓に取り入れられそうな品々。そんな料理の知識を活かして、これまでに何冊もレシピ本を出されている前沢さんですが、最新の本が『野菜の料理教室』です。七草粥以外にも、旬の野菜を使った、毎日の食事に生かせるご飯や汁もの、煮物、小鉢などのレシピ、ヒントが掲載されています。「七草」で出される料理を目指して、グレードアップに生かせる一冊を参考にされてみてはいかがでしょう?
『野菜の料理教室』
著者:前沢リカ
定価:1,680円
出版社:KADOKAWA エンターブレイン刊
発売日:2013/11/11
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[お店の概要]
住所:東京都世田谷区代田5-1-20
電話:03-3410-2993
営業時間:17:30~20:30(L.O)日曜営業
定休日:月曜日(不定休あり)
公式HP:http://nana-kusa.net
この記事に関連するタグ:下北沢, 下北沢駅, 乾物, 割烹, 北沢エリア, 和食, 外食・飲食店, 野菜
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