くらしの世田谷

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2022.09.22

馬事公苑『けやき広場』から地域のつながりを広げたい

馬事公苑の正門入り口前にある、けやき広場。入場無料の東京農業大学「食と農」の博物館やスターバックスコーヒーが隣接し、地域の憩いの場として多くの人々に親しまれています。そんなけやき広場を中心に、馬事公苑界わいに暮らす人が世代を越えてつながることを目指し、2020年から世田谷区都市デザイン課の担当職員、NPO法人子育て支援グループamigoのコーディネーターが中心となって活動しているのが『馬事公苑界わいコミュニティデザインプロジェクト(bajico)』です。

馬事公苑に隣接するけやき広場で、季節に合わせたイベントやマルシェ『Baji∞ichi』を開催している

世代を超えてつながる地域を目指して

『bajico』の活動テーマは、“人と人とのつながり・心の豊かさの再認識”。地域のシンボル的存在のけやき広場を中心に、地域に暮らす人々が自分たちの住むまちに関心を持ち、世代を超えてつながることを目指して活動をしています。

「特に用事もないけど、けやき広場に来ると顔なじみの誰かに会えるからふらっと訪れたくなる。そうして地域の人たちがけやき広場でつながり、さらにつながった先で楽しい交流が生まれていく――そんな地域になったらといいな、と思って活動しています。今は、隣に誰が住んでいるのかもわからないくらいご近所関係が希薄ですが、そこをもっとつないで、最終的には災害などの非常時にもっと地域で助け合える関係づくりができればと思っています」(bajico事務局・壬生真理子さん)

『bajico』では地域の住民の方に、「あなたがけやき広場でやってみたいことはなんですか?」というアンケートを実施。その結果、人気だったマルシェと子どものためのイベントを定期的に実施してきました。

 

コロナの感染状況の合間をぬって開催されたイベントには、子どもからお年寄りまでたくさんの地域の方々が参加した

 

ヨーロッパのクリスマスマーケットのような景色をけやき広場で再現したい!そんな思いを実現させた『キャンドルナイト』

マルシェ『Baji∞ichi』では、「みんなにコーヒーをふるまっておしゃべりをしたい」と近所のマンションに住んでいるリタイア世代の男性がコーヒー屋さんを出店したことも。そこに同じマンションの新しい住人の方が参加して、新たなつながりが生まれたりしているそうです。

他に、「自分の趣味や特技、好きなことを披露したい」とマルシェに参加したり、「自分の店を持つほどではないけど、お店をやってみたい」という方がクッキーのお店を出店したことも。中には、「小学生なのですが、お店を出せますか?」「5歳の子どもが参加したいと言っているのですが、子どもの個人出店はできますか?」などという問い合わせをもうらこともあったそうです。

 

マルシェには地元のお店や地域住民が参加。地域のことを知ってもらうきっかけになっている

 

ハレの日だけではなく、ケの日も人とのつながりを増やしたい

さらに、『bajico』の目的はただイベントを盛り上げることだけではありません。
「“ハレの日だけではなく、ケの日も人とのつながりを増やしていく”というのが『bajico』が目指しているところ。イベントも今は運営側が主体になって行っていますが、最終的には地域のみなさんが運営側になって地域住民主体のイベントに移行したらいいな、という思いがあります」(bajico事務局・石山恭子さん)

そうして、ゆくゆくは住民主体の「まちづくり」につなげていきたい、と言います。
「『まちづくり』というと大手のディベロッパーがやるようなイメージがありますが、そんなことはありません。個人のアクションを通して、地域やそこに住む人々と公共的な関係が築いていけば、一人でも『まちづくり』はできるんですよ。自分の好きなこと、やりたいことを形にしたい方は、ぜひ『bajico』を活用してもらえればと思います」(石山さん)

「まずは、けやき広場に遊びに来て、『bajico』の活動を知ってもらえたらうれしいです。一緒に活動に参加して、どんなイベントを開いたらいいかアイディアを出したり、そういうことが地域の人たちの景色として日常になればいいな、と思っています」(壬生さん)

 

ベビーカーも車椅子もOK。誰もが気軽に参加できる『シャルソン』

2022年10月10日(祝・月)には、今年で2回目となる『世田谷bajicoシャルソン』の開催を予定しています。『シャルソン』とは「ソーシャルマラソン」の略で、ゴール地点とその時間以外は自由で、スタート地点もコースも走り方も参加者が自由に決めていいというもの。ですから、一人でも家族でも友達同士でも、走っても歩いても、車椅子でもベビーカーを押しながらでも気軽に参加することができます。

 

マラソンというとハードで苦しいイメージがありましたが、これなら気軽に楽しく参加できそう!

シャルソンで競うのは「記録」ではなく「記憶」です。
去年のシャルソンでは、地域のラーメン屋さんが協力してくれ、イベントで着たおそろいのTシャツで来店されたお客さんに大盛特典をプレゼントするという企画を実施したところ、一時期、店内はおそろいのTシャツのお客さんで埋まり、コロナ禍以来の売り上げを記録したそうです!

 

第1回の『世田谷bajicoシャルソン』には50名のランナーがエントリー。たくさんのエントリーをお待ちしています!

「馬事公苑周辺は、よく地域の方がランニングしている姿を見かけます。いつもは一人で走っている方も、良かったら一緒にシャルソンに参加してみませんか?ゴール地点のけやき広場では、みんなが楽しめるマルシェ『Baji∞ichi』も開催予定。そこでささやかな乾杯のひと時を予定しているので、走り終わったらぜひみんなで乾杯しましょう!」(石山さん・壬生さん)

 

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10月10日(祝・月)世田谷bajicoシャルソン
エントリーはこちらから
>>>https://bajico.themedia.jp/pages/4220671/page_202009111507

馬事公苑界わいコミュニティデザインプロジェクト(bajico)
https://bajico.themedia.jp/

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合同会社まちとこ

「まちとこ」は様々な得意分野を持ったプロフェッショナルな女性6人の編集・デザインチームです。「楽しい」「心に届く」を大切に、デザイン、編集、撮影を請負い、自ら商品制作、情報発信しています。

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