夏休みも終わった、9月初旬。「のげ青縁日」という若者が企画から運営まで携わった縁日が開催されました。野毛町公園からすぐの野毛青少年交流センター (以下、のげ青)門に到着すると、多くの親子連れで賑わっています。

野毛青少年交流センター 看板
のげ青縁日は地域の方が楽しみにしている縁日
幼児から小学生とその保護者がずらり。子どもたちが元気よく走り回り、とても楽しそうにしています。さっそく中を拝見してみることにしました。

地域の子どもたちで大賑わいの「のげ青縁日」
会場には、突き当りまで食べ物や飲み物の屋台がたくさん並んでいます。どの屋台も子どもたちで大行列です。お店のスタッフは若者や地域団体。みんなテキパキと接客しています。かき氷を作ったり、鉄板でフランクフルトを焼いたり、ラムネを売ったりと、皆んな活き活きと活動しています。

熱々の鉄板で焼くフランクフルトはいい匂い
スーパーボールやヨーヨーすくいは子どもたちに大人気。ただすくうだけでなく、スタッフの若者とお客さんがじゃんけんをしてすくえる回数を決め、交流を図っています。

スタッフの若者と子どもたちの交流も楽しみの一つ
のげ青には、別館もあり1階が世田谷区の野毛図書室。2階は窓が多くて明るく、天井が高くて居心地の良いフューチャーハブという自習スペースがあります。縁日の今日は、ゲームや工作が行われていて、賑やかです。

人気ゲームの裏側は大忙し
隣にある創作活動室はホールになっていて、若者たちによる殺陣のパフォーマンスやジャグリングの披露、ワークショップが行われていました。

殺陣のパフォーマンスは迫力満点
ジャグリングをする若者がステージに上がると、客席の子どもから声がかかり、「来てくれてありがとう!たまに会うよね」と、のげ青のコミュニティならではのやりとりも見られました。

特技のジャグリングを子どもたちにも伝授
本館でも、色々な団体がゲームコーナーを開催しています。紙くずの中に隠された宝をさがすゲームでは、子どもたちが目を輝かせていました。数人で参加するゲームに、1人きりで参加を待っていた少年にスタッフの青年が気付くと「じゃ、俺たちも一緒に参加していいかな?」と友達のように一緒にゲームに加わり、盛り上げていました。靴脱ぎの場所で靴入れビニールを渡すスタッフが足りなくなったと無線が飛ぶと、あっというまに人が集まってきてフォローしあっています。明るい青色のお揃いTシャツを着たスタッフは、状況に応じて相手の気持ちを考え、ルールを変え、来場した子どもに寄り添うような対応をしていました。

子どもとチームになって宝さがしに参戦!
若者たちの「やってみたい!」をサポート
センター長の木谷さんに話を聞いてみました。

木谷センター長に想いを伺う
「3か月前くらいから準備を進めてきました。若者は催しを考えて実施する運営委員や、チラシを作ったり配布したりする実行委員として関わってくれています。若者が自分で考え、自分でやり遂げる自主性を育てることが、ねらいのひとつです。また、地域の方に楽しんでいただく中で、のげ青を知っていただきご理解いただきたいと思っています。」

若者の自主的な「やりたい」をサポート!
野毛青少年交流センターは、中高生世代を中心とした小学生から39歳までの若者の居場所であり、応援の場所です。若者たちの「やってみたい!」をサポートしてくれるだけでなく、毎月たくさんのプログラムがあり、興味のあるものに参加できるようになっています。
青少年交流センターは若者たちにとって、家庭でも学校でもない、第3の居場所として、安心してのびのびやりたい事ができ、まわりの人たちに見守ってもらえる場所。世田谷区内に3か所あり、施設ごとに特徴がいろいろ異なるそうです。どの施設も見学や体験をしに訪れることができますので、興味のある若者世代の方は気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。
●野毛青少年交流センター
〒158-0092 世田谷区野毛2-15-19
TEL 03-3702-4587(代表電話)
HP https://nogesei.com/index.html
・開館時間 午前9時~午後9時
※本館1階(ホールを除く)は午後9時まで利用可能です。
※小学生の利用は午後6時まで、中学生の利用は午後8時までとなります。
・閉館日 月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
※月曜日が祝日の場合及び7~8月は月曜日も開館します。
・アクセス
東急大井町線
「等々力駅」「上野毛駅」いずれも徒歩15分
東急バス
① 野毛公園前(園01 田園調布駅~千歳船橋)
② 野毛二丁目(玉11 二子玉川駅~多摩川駅)
いずれも徒歩5分