ブラックラムズの地域活動は、2万人以上の世田谷の子ども達に届いている
近年、プロスポーツクラブが競技の枠を超えて地域社会の発展に関わる動きが世界的に広がっています。ブラックラムズは、スペインのプロサッカー1部リーグ(ラ・リーガ)に所属するビジャレアルCFと2025年10月に「教育・育成を通じたサステナビリティ推進に関するパートナーシップ」を締結し、スポーツを通じた持続可能な地域社会づくりに取り組んでいます。
ブラックラムズは1953年創部の日本最高峰のラグビーリーグ「リーグワン」で活躍しているチームです。一方で、世田谷区とのラグビーを通じた地域貢献活動等の取組みを進めることを目的とした、相互連携・支援協力に関する連携協締結のもと、学校訪問やスポーツ普及活動にも力を入れています。
世田谷区内で地域イベントへの参加や小中学校でのゲストティーチャー事業、清掃活動、学校での講演活動などを継続的に実施しています。2026年シーズンオフの10月から11月にかけては、地域貢献活動の回数が50回を超えました。これまでにラグビー体験会や講演会へ参加した児童・生徒は26,000人を超えました。

二子玉川ライズ ガレリアで開催された「ラムズの夏休み2026」

選手の講演を集中して聞く子どもたち
困難に向き合い続けた選手が、子どもたちへ伝えたこと

出前授業のようす(写真提供:リコーブラックラムズ東京)
10月14日に世田谷区立太子堂小学校の「道徳授業地区公開講座」で講演が実施されました。
今回7人制ラグビー日本代表選手の経験をもつ山村知也(ヤマムラ トモヤ)選手による講演は、「挑戦する心が未来をつくる」がテーマです。日本代表として活躍する中、前十字靱帯断裂という大きな怪我を2度も経験しました。2年にも及ぶ手術やリハビリ期間では、大きな不安や挫折を味わったこと、しかし諦めずに再び競技に戻ることができたのは、家族や仲間、応援してくれる人の支えがあったからだと語りました。

自身の経験を分かりやすい言葉で語る山村選手
また、自分が小学生の頃に「プロのラグビー選手になりたい」と抱いた夢が、その後の苦しい時期を支えたことにも触れ、現在の経験一つひとつがパズルのように将来の自分を形作ると話しました。
講演後には多くの児童が手を挙げ質問しました。「どうしてラグビー選手になったのか?」「ミスした時はどう考えるのか?」子どもたちは山村選手の経験を、自分自身と重ね合わせながら聞いていました。

時間内に答えきれない程の質問が子ども達から出た
保護者からも、現役選手から聞くリアルな苦労やリハビリ経験の話に説得力を感じたという声や、スポーツに興味の薄い子どもでも努力や挑戦について考えるきっかけになったという感想が聞かれました。
また、チームワークの大切さや、夢に向かって努力する姿を子どもたちが自分自身に重ね合わせて受け取ってほしいという声もありました。

講演後、山村選手に感想を話す保護者
設楽 健太郎(シタラ ケンタロウ)副校長からは、子ども達が、感謝の気持ちや、今過ごす日々を大切にすることについて考える機会になったと話します。山村選手の経験や言葉は、子どもたち一人ひとりの学校生活や将来の夢や挑戦する事に「PASS」されたようです。
なぜブラックラムズは地域貢献をするのか
ブラックラムズが地域に届けているのは“Be a Movment.”のもとラグビー教室や地域活動を通じてスポーツの魅力を伝えるだけでなく、選手自身の経験や価値観から、子どもたちが将来や挑戦について考えるきっかけを生み出しています。

各地での見守り隊活動も頻繁に実施(写真提供:リコーブラックラムズ東京)
第1回の意見交換会では、ブラックラムズが人々の声に耳を傾け、ともに課題解決に取り組もうとする「WITH」の姿を見ることができました。第2回のユニバーサルデーでは、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりに挑戦する「TRY」の姿がありました。そして今回の小学校での講演では、自らの経験や学びを子どもたちへ伝えようとする「PASS」の姿が見えてきました。

選手にどうしても質問したいと、手を上げる小学生
宇名根のグラウンドにとどまらず、世田谷区全域へ足を運び、地域の人々と向き合い続けるブラックラムズ。地域の声に耳を傾け、共に考えること。誰もが参加しやすい環境づくりに挑戦すること。そして自らが経験してきたことを次の世代へ伝えていくこと。3回の取材を通じて見えてきたのは、ブラックラムズが、世田谷という地域の一員として行動している姿でした。
「WITH」から始まり「TRY」を経て「PASS」へ。それらは、人と人とのつながりを育み、学びや挑戦の機会を生み出していました。ブラックラムズの地域貢献活動は、地域とともに歩むラグビーチームの在り方そのものです。
いよいよ12月、リーグワン2026-27シーズン※注2が開幕します。地域へ「PASS」され続けてきた数々の想い。その続きは、グラウンドの中で見ることができるのかもしれません。
※注1
(株)リコーと世田谷区の相互連携・支援協力について
https://www.city.setagaya.lg.jp/01430/10878.html
※注2
リコーブラックラムズの試合予定(2026-2027)
https://blackrams-tokyo.com/game/index.html
◆リコーブラックラムズ東京が取り組む、ホームタウン活動やイベントは以下のサイトでも確認できます。
リコーブラックラムズ東京 ホームページ
https://blackrams-tokyo.com/index.html