
羽根木公園から直接、図書館の3階にアクセスできる
1階 ワークショップやカフェを併設!気軽に立ち寄れるフロア
館内を順に紹介しましょう。1階は「賑わい・交流・創作・発信のフロア」。雑誌・新聞や一般書が配置されており、ちょっとした情報収集にも活用できます。
なかでも注目を集めているのが、「ワークショップルーム」。3Dプリンター3台をはじめ、レーザー加工機、カッティングマシン、刺しゅうミシンを備え、誰でも無料で利用できます。3Dプリンタではかわいい動物の置物を作ったり、レーザー加工機で名前入りのボードを作ったりと、ものづくりの楽しさを手軽に体験できます。完成した作品はそのまま持ち帰ることができます。

機器を使用できる時間は13時〜18時。予約は不可で、空いていれば利用できる。データの持ち込みは不可。小学校低学年以下は保護者同伴が必要。なお、初めて利用する際は机に置かれた「初回利用マニュアル」を参照ください

スタッフが作った作品が展示されているので、創作の参考になる
入口付近には、おしゃれなカフェ「ampere(アンペア)」も併設されています。コーヒーや紅茶、りんごジュースなどのドリンクに加え、ケーキやサンドイッチなどの軽食も提供。図書館の利用を問わずどなたでも気軽に利用できます。

ソファ席のほか、窓に面したカウンター席とテラス席もある

ケーキ、サンドイッチはそれぞれ2〜3種類を用意
同フロアには、ネットなどで予約した本をセルフで受け取ることができる予約図書コーナーがあります。図書館利用カードのバーコードをかざし、指定された棚から本を取り出したら、そのまま自動貸出機で手続きが完了します。また、本を借りる際には、衛生面から書籍除菌機も設置されており、お子さんのいる方などが使う場合が多いようです。
返却時には、本を入れるだけでスムーズに返却処理ができる自動返却機があり、いずれも対面カウンターに並ぶ手間が省けて便利です。

最新のシステムで自動化された貸出・返却コーナー
2階 閲覧席が人気! 中高生向けの本や医療・福祉コーナーも充実
2階は「それぞれの学びや自分の居場所に出会えるフロア」。一般図書に加え、中高生世代を対象にした書籍が充実しているのが特徴です。「つくること」「観る・聴く」「美しいもの」などのテーマごとに本が並び、棚を眺めているだけでも思いがけない一冊に出会えそうです。

中高生世代が集まれるグループ席

ティーンズ向けの本棚には、「コミュニケーションボード」も設置
「福祉のまち」として知られる梅丘(※1)らしく、医療や福祉に関する本も数多く揃っています。読みづらさを抱える方々が手に取りやすい本を集めた「りんごの棚」が設けられているほか、カウンター付近では区内障害者施設の自主生産品も販売されています。

点字や大きな文字で書かれた本など、特別な配慮を必要とする子どもを対象とした本を集めた「りんごの棚」。スウェーデン発祥で日本各地の図書館にも広がっている。
同フロアには、閲覧席が80席用意されています。仕切り付きで電源やWi-Fiも完備されており、勉強や読書に集中できる環境です。利用の際は、まず館内の端末で手続きが必要となります。利用1週間前からWeb予約も可能です。利用時間は最大2時間で、空きがあれば延長も可能です。

南側、北側、吹き抜け周辺など好きなエリアを選択できるが、個別の座席は選択不可

利用前に、カウンター前にある端末で手続きを行う
3階 子どもが楽しみながら本と出会い、自然を感じるフロア
3階は、羽根木公園とブリッジでつながっている「自然を感じながら感性を育むフロア」。自然を感じながら本と親しめる空間です。
靴を脱いで読み聞かせができる「おはなしのへや」や児童書コーナーがあります。子どもが読書に夢中になっている間、付き添いの大人も楽しめるよう、料理や園芸、アウトドア関連の読み物を集めたコーナーも設けられています。だれもがゆったりと過ごせるフロアとなっています。

子どもが本を手に取りやすいレイアウト。授乳室も併設

絵本や紙芝居が並ぶ「おはなしのへや」

区立図書館で唯一、布絵本の貸出が可能
各フロアを通じて感じられるのは、自然と調和した開放感があり、穏やかな空気が流れています。
窓越しには羽根木公園の木々が広がり、館内のテーブルや椅子には「多摩産材」※注2や姉妹都市の群馬県川場村産をはじめとする良質の木材がふんだんに使われています。
本を読むだけでなく、思い思いの時間を過ごせる梅丘図書館へ。ぜひ足を運んでみてください。
※1 世田谷区都市整備方針 第二部「地域整備方針」(平成27年4月)では、
「梅丘駅周辺を全区的な保健医療福祉の拠点となる梅ヶ丘病院跡地整備にあわせ、ユニバーサルデザインを重点的に進める『保健福祉の街づくり重点ゾーン』」と位置付づけている。
※2 東京都の多摩地域で生育した木材は、「多摩産材」と呼ばれています。
HP 東京の木多摩産材認証制度
文/渡辺裕希子(合同会社まちとこ)
撮影/壬生真理子(合同会社まちとこ)