
家族揃って、安心して試合を楽しむ環境を
色々なラグビーを楽しもう、それぞれのTRY!
場外イベントエリアを中心に、誰もが参加できる多彩な体験プログラムが展開されました。賑やかに開催されていたのは、障害の有無にかかわらずラグビーを楽しめる「UNiRUG(ゆにらぐ)体験会」。車いすで激しく体当たり体験する機会では、ぶつかる音や振動に「想像以上の迫力!」という声が上がりました。

お子さんも思い切ってタックル!車椅子ラクビー体験
ブラインドラグビー体験では、視野が狭くなる特殊ゴーグルを装着し、音や仲間の声を頼りにパスやトライに挑戦。普段とは異なる感覚に向き合うことで、競技の難しさやコミュニケーションの重要性を実感しました。

うわー!見えない!と戸惑いながらパス
特設テントでは、リコー手話クラブによる「ラグビー観戦で使える手話講座」。応援で使う手話表現を向き合いながら教わるため、手話初体験の人でも楽しく覚えられました。

「頑張れ」「やったー」など応援で使える手話を教わる
さらに、場内の手話チャレンジ企画では、特定のスタッフに、覚えた手話で話しかけるとオリジナルステッカーがもらえる仕組みが用意されていました。

手話に挑戦してみよう!

手話に挑戦するとユニバーサルデー限定ステッカーがもらえる
また、リコー社員の社会貢献クラブによるフードパントリーは、来場者に家庭で余った食材を持参してもらい、必要な団体等へ寄付する取り組みで、地域の支え合いに繋がるきっかけになっています。

持参してくださった方にはオリジナルマスコットのプレゼント
会場では、ブラックラムズのスタッフ以外にも、事前に開催された「意見交換会 ※1」に参加されていた障がい者関連団体の皆さんも、サポートスタッフとして特設テントで活躍する姿が見られました。まさに今回のユニバーサルデーのテーマ「WITH」を実行。皆で盛り上げ、楽しんでいる様子が見られました。
情報もユニバーサル化!観戦を支える
試合中継では、聴覚障がい者向けコミュニケーションサービス 「Pekoe(ペコ)」 を活用していました。試合の実況音声をリアルタイムでテキスト化するものです。 Pekoe は「聞こえにくさがある人も、同じタイミングで情報を受け取れる社会をつくりたい」という思いから株式会社リコーで開発された聴覚障がい者向けコミュニケーションサービスです。
QRコードを読み取だけでスマートフォン等で利用できるため、音声が聞き取りづらい場面でも試合展開を逃さず追える仕組みです。 今回はさらに、Pekoeのテキストがスタジアムの電光掲示板へ表示されました。「スピード感のあるラグビーでも状況が把握しやすい」「ルールが分かりやすい」「家族と同じタイミングで盛り上がれた」といった声を聞くことができ、観戦体験の幅を広げる取り組みとなっています。
さらに、場内ラジオ BlackRams Radio を実施。 フリーアナウンサーの豊原 謙二郎(とよはら けんじろう)さんに加え、元ラクビー日本代表の廣瀬 俊朗(ひろせ としあき)さんや応援アンバサダーである俳優の高橋 光臣(たかはし みつお)さん、パラリンピック金メダリストの藤本 聰(ふじもと さとし)選手やブラックラムズ東京OBの濱野 大輔(はまの だいすけ)さんなどが、熱く実況するとともに、選手の動きや戦術の意図を丁寧に伝えることで、視覚に障がいがある人のみならず「初めてでも試合が理解できた」「音声も合わせて臨場感が味わえる」と好評でした。
意見交換会の声を形にした観戦環境
3月に行った意見交換会では、「駐車スペースが少なく、当日停められるか分からない不安がある」「会場内で休める場所が見つからず、体調が悪くなった時にどうすればいいか心配」「多目的トイレが混雑すると利用を諦めざるを得ない」といった、“来場前から不安が積み重なり、外出そのものをためらってしまう”という切実な声があがりました。
こうした声を受け、今回は道路の向かい側にある都立青山高校の駐車場をお借りしたり、イベントエリアのレイアウトを変更することで駐車スペースを大幅に拡大。南スタンド前方に広い車いす専用観戦エリアを設置し、介助者やご家族で横に並んで座れるスペースにしました。 休憩場所やトイレについても、案内表示の改善やスタッフの配置によって“困ったときにすぐ頼れる”環境づくりを進めました。
来場者からは、「事前に駐車場が確保されているだけで、外出へのハードルが下がった」「車いす席でも見やすい場所で、家族と一緒に応援できた」「体調が不安でも、横になって休める場所があると思えるだけで安心して観戦できた」「介助席が1人分ではなく広くとっていただいたので安心だった」 といった声が届き、今回の改善が来場前の不安を和らげ、実際に“来てよかった”と感じてもらえる体験につながっていることがうかがえました。

選手と間近でコミュニケーション

食事や水分補給も余裕をもって介助できるスペース
ユニバーサルデーが示したブラックラムズの姿勢
試合は19対40でブラックラムズが敗れたものの、ユニバーサルデーは、誰もがスポーツに関われる環境づくりを多角的な取り組みで結び付けた一日でした。
体験型イベント、観戦環境の工夫や改善、情報支援など、会場や来場者一人ひとりの「TRY」をユニバーサルデーのテーマ「WITH」で前進させた一日となりました。

誰もが楽しめる環境を共に作っていく
ブラックラムズのこうした取り組みは、試合会場だけにとどまりません。“Be a Movement.”の理念のもと、地域とともに歩むクラブとしてホームタウン活動へと広げています。次回のシリーズ3でその活動を紹介します。
※注1「意見交換会」について、以下の記事で紹介しました。
宇奈根 “Be a Movement.”リコーブラックラムズ東京のホームタウン活動 シリーズ1
◆リコーブラックラムズ東京が取り組む、ホームタウン活動やイベントは以下のサイトでも確認できます。
リコーブラックラムズ東京 ホームページ
https://blackrams-tokyo.com/index.html