2023.03.30
世田谷発!まったく新しいタイプの絵カード「オノマトペカード」
まったく新しい絵カード「オノマトペカード」が、子どもの発語に悩みを抱えている家庭や、子どもの発達を支援している言語聴覚士などの専門職の方々、療育施設などから注目されています。この「オノマトペカード」は、長年子どもたちの言語・コミュニケーションの発達支援に従事している言語聴覚士の石上志保先生が考案したものです。
世田谷で行われたイベントやワークショップなどの体験レポート。くみん手帖編集部およびくみんライターが参加した感想や、当日聞いたお話、エピソードなどをご紹介。
世田谷区では「田植え体験」できることをご存じですか?令和5年5月24日の午前中、喜多見の次大夫堀公園で世田谷区主催、JA東京中央の協力により、「田植え体験」が開催されました。
小学生、幼稚園児の団体参加がメインのイベントですが、一般でも参加することができます。なお、駐輪場もあるので、自転車で来ることもできます。
田植えが10時頃から始まるとお聞きし、9時半に受付。受付では、体験する田んぼの場所を案内してもらえます。次大夫堀公園には、田んぼが南北に12面も広がり、田んぼごとに小学校などの団体が割当てられています。今回案内された田んぼは、公園の一番北側にある2面です。公園の中を通る道路は、スタッフの方が交通整理してくれているので、車に注意してわたります。
今回用意したのは次のとおりです。
①汚れてもいい服装
②着替え
③捨ててもいいタオル
④長靴
⑤レジャーシート
泥だらけになるため、汚れてもいい服と着替えを持っていきました。また、手足を拭くためのタオルも必要です。長靴は、今回、胴付長靴を持参しましたが、田植えには、「田植え用の長靴」や、「捨ててもいいソックス」の方が絶対に良いです。
案内された田んぼに行く途中、公園は、世田谷区の小学校、保育園、幼稚園のたくさんの子どもたちであふれ、歓声があがっています。さっそく田んぼでは、子どもたちの田植えが始まっていました。
今回、案内された田んぼは、5m四方ほどで2面ありました。
1面につき、農家の方1人とスタッフの方2人がついて参加者の田植えをサポートしてくれます。ちょうど田んぼに水を入れて、泥を平らにならして準備してくれているところでした。
私と同じ面の参加者は、他に6名。親子連れや大人がいらっしゃいました。皆さんの格好は、ショートパンツやTシャツ姿、足元は長靴や厚手のソックスでした。
田んぼを前に胴長長靴を履きました。(着替える場所はないため、レジャーシートがあると便利だと思います。)
農家の方からの「一般参加者の人、入ってください」との声に、参加者で田んぼに入りました。田植え体験のスタートです。
田んぼの中では、立つのも大変です。用意してきた「胴付長靴」は田んぼに入ると脚が抜けません。表面積の大きな「胴付長靴」では泥の抵抗が強すぎて動けなくなるようです。ジタバタしていると、ますます脚が沈んでしまいます。農家の方を見ると、田植え用のぴったりフィットした長靴でした。
まず、農家の方の指導で、田んぼに張った紐に沿って横一列に並びます。これは、植えていないところがないか全体を確認しながら進められるからです。
次に、農家の方から苗を受け取ります。このとき、3本の苗を一束にして持ちます。何本もたくさん束ねて植えると、栄養が苗に届かず枯れてしまうからです。
苗は等間隔につけられた赤い目印に沿って植えていきます。こうして少しずつ間隔を開けることで苗が根付きやすく、呼吸しやすくなります。
列の全員が植え終わったら、一斉に後ろに下がり、また紐を張って同じ動作を繰り返します。
このように、田植えには、一つひとつの動作に意味があることを農家の方から学びました。
割当てられた田んぼ全面に苗が植え付けられ、田植えは完了しました。決して大きいとはいえない田んぼでしたが、等間隔に美しく並んだ苗を見ると、達成感で疲れも一気に吹き飛びました。
横一列で一斉に作業するので、お互いの作業を確認し合いながら植えていきます。
最初は、こわごわでしたが、出来る人の手つきを横で真似しながら植えるので、だんだんリズムをつかんで楽しくなってきました。また、いつのまにか同じ列の人とチームワークができているように感じました。
そんな作業の間にも、田んぼには、外国人の方もやってきました。なんと、赤ちゃんを抱っこして田植えするお母さん達もいました。田植え体験は、約1時間半でしたが、田んぼは午前中いっぱい大勢の人たちの熱気であふれていました。
田んぼで泥だらけになっても、足洗い場が完備されていて、公園スタッフの方たちがシャワーで泥を洗い流すのを手伝ってくれます。着替えると、風呂上がりのようなさっぱりした気分になりました。
主催者である世田谷区 砧公園管理事務所 稲垣所長にお話しを聴くことができました。
「子どもたちに、田植えから、稲刈り、食べるまで体験してもらい、農業への理解を深めてもらうことがこの催しのねらいです。
今回は、近隣の小学校5校、幼稚園1園、保育園10園、児童館4館、自主保育グループなど合計24団体のほか、一般の方も含めて約1,200人が参加されました。数多くの方が田んぼに入って作業されましたが、JA東京中央のご協力で、大きなトラブルもなく無事に終了することができました。
参加者の皆さんには、帰ったら、田植えの体験を、家族やお友だちやいろんな人に話していただきたいです。それで、コメ作りや農業への理解がすこしずつでも広がっていけばいいと思っています。この催しは昭和61年から開催されているもので、今回で38回目になります。今では、子どもの頃体験した方が親になり、お子さんを連れて参加されています。世田谷の世代をつなぐ共有体験イベントとして続けていきたいと思います。
皆さんが植えた苗がどう育っているか、秋の収穫までにときどき見に来てもらえると嬉しいです」
・「稲刈り体験」10/4(水)開催
一般参加者は、当日の朝9時半ごろに、次大夫堀公園仮設テントで受付参加可(詳細は後日、区報で告知予定)。
※一般参加者は、後日精米した収穫米を受け取ることができます。
※稲刈りに参加した近隣の小学校、保育園では収穫米が給食や餅つきに使われます。
お問い合わせ先
砧公園管理事務所
TEL 03-3417-9575
ファクシミリ 03-3417-9573
・次大夫堀公園(https://onl.bz/nqzgtvu)
所在地 東京都世田谷区喜多見5丁目27番14号
TEL 03-3417-9575
アクセス
小田急線 成城学園前駅 徒歩15分
東急バス・小田急バス 次大夫堀公園前下車 徒歩2分
※公園内の民家園(https://onl.bz/5vnFYFG)では、農村の昔ながらの生活と年中行事が体験できます。
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浦和ポンポコ
大阪府生まれ。翔んで埼玉の地から憧れの世田谷区で働かせていただいてます。 銭湯と居酒屋をこよなく愛しています。草深い埼玉で腹鼓を打つ「ポンポコ狸」の視点から世田谷を見ていきたいと思います。
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