みんなの世田谷レポート

世田谷で行われたイベントやワークショップなどの体験レポート。くみん手帖編集部およびくみんライターが参加した感想や、当日聞いたお話、エピソードなどをご紹介。

2013.01.25

新規開店レストランの学生開発メニュー試食会

2013年4月、池尻に誕生する健康増進・交流施設「がやがや館」は現在、オープンに向けての準備が進められています。併設されるレストランでは提供メニューの一部を近隣の専門学校と共同開発。4月から提供がはじまる学生提案メニューの試食会が開催されました。

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「がやがや館」の産学連携プロジェクト

「学校法人食糧学院 東京栄養食糧専門学校(以下、食糧学院)」は、池尻にある食のスペシャリストを養成する学校で、18歳から60代まで幅広い層の学生が集います。

この日、食糧学院に集まったのは、池尻2丁目において整備中の世田谷区立池尻複合施設(仮称)の3・4階に誕生する健康増進・交流施設『せたがや がやがや館』の関係者。2013年4月にオープンの同施設内のレストランで提供されるメニューについて食糧学院と共同開発が進められており、開発を担当する学生によるプレゼンテーションと試食会が開催されました。

今回、プレゼンされるのは全12レシピ。毎月入れ替わる季節メニューとして健康・長生きを目的にした「ベターエイジングメニュー」と「疲労回復メニュー」の2つのテーマに沿ったレシピが提案されます。この日は4月から9月までの季節メニューを2種ずつ12人の学生が開発。校内プレゼンを経て今回の試食会に至ったレシピを、学生たちがコンセプトや工夫した点などをプレゼンしていきます。

「次々にお料理が出て参りますので、プレゼンを聞きながらご試食ください」

調理実習室に入ると調理台の上には色とりどりの料理が並び、審査員たちは試食をしながら学生のプレゼンに耳を傾けます。美味しさはもちろん、栄養バランスや季節感、お得感やアイデアなど、「味」「見た目」「ボリューム」「原価」「独創性」の5つが評価の対象です。

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学生のアイデアで生まれた色とりどりの新メニュー

中濱周子さんが提案するのは「緑黄色野菜でいきいきアンチエイジング」という4月のベターエイジングメニュー。鮮やかな緑黄色野菜は抗酸化ビタミンを効率的に摂取できるとのこと。「主菜には鶏のひき肉と豆腐を合わせることで、カロリーをおさえつつ優しい味に仕上げました。噛む回数を増やすことで、満足感も増えまる」と中濱さんのプレゼンに、審査員からは「なるほど」の声があがります。

佐藤宗大さんが提案する4月の疲労回復メニューは「春の幸定食」。彩りも美しい桜鯛と春キャベツの「博多蒸し」には青じそとゆず胡椒が香り、副菜としてレンコンとごぼうのきんぴら、新タマネギの土佐まぶしが添えられます。「青じそがいいですね」「これで850円だったら安いですね!」との声も。味や見た目もさることながら、疲労回復に効果の高いビタミンB1を効率的に吸収できるそう。

大西泰典さんの提案する「鶏のトウチー炒め中華定食」は7月に提供される疲労回復メニュー。梅雨から夏にかけての季節の変わり目に、食欲が減退する季節にぴったりの食欲増進メニューです。ニンニクとショウガ、唐辛子がスタミナをつけてくれます。

8月の疲労回復メニューは、永瀬伸江さんの「たらの三食ごはん定食」。タラ、ほうれん草、錦糸卵の彩り良い主菜は、スポーツ後の疲労回復として、血液や筋肉をつくる主成分になるたんぱく質がとれるよう、魚が中心。お肌にもよいビタミンAもたっぷり含まれます。

長澤結さんは8月のベターエイジングメニューとして「野菜たっぷりアジアン定食」を提案。女性に人気のタイ料理「ガパオ」を主菜に、インドネシアの「ガドガド」、韓国でつかわれる牛肉と野菜のダシをつかったスープなど、まさに多国籍な料理が味わえます。

「以前、多国籍料理店で働いていたのですが、現地に近い味を食べにくいというお客さんもいらっしゃったので、日本人が苦手な味をつかわずにアジア料理を楽しめるように、クセのあるものを減らして、日本人が食べやすいように意識しました」(長澤さん)。好き嫌いもある多国籍料理でも、こうした配慮でより楽しめる方が増えそうです。

9月のベターエイジングメニューとして提案される田﨑ありささんの「野菜たっぷり蒸し料理」は、1日に必要な野菜が取れるという和風メニュー。「香りがスゴく良いので、”香り”の文字がタイトルに入るのもいいですね」というアイデアも審査員から逆提案されます。

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おいしいレシピ開発は「近隣地域との連携」がキーワード

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審査員のひとり、「がやがや館」を管理する世田谷サービス公社の山本課長に話を伺います。

「食糧学院との共同開発は、私が障害者雇用の部署にいる関係で何かしら連携できないかと話をしていたことがはじまりで、ちょうどこのレストランの話もあったので一緒に開発しようということになりました。食糧学院のほかにも、三宿通りにあるシニフィアン・シニフィエのパンを使ったメニューも別で考えているとことです。さまざまなメニューを近隣地域と連携してつくりあげていきたいと思っています」(山本課長)

幾度のプレゼンや試食会など丁寧なステップをつくられていく「がやがや館」のレストランでは、食糧学院や近隣飲食店とのタイアップメニューのほかにも、通常メニューも多数提供されます。
プレゼン後は学生たちも他のメンバーが開発したメニューを試食。一同、学生たちが腕をふるったレシピを美味しそうに味わいます。今回のレシピ開発を学生たちはどう捉えているのでしょうか。

「つくるのが好きなので調理も好きですが、考えるのも好きなのでメニュー開発にも興味があります。開発系の進路だとコンビニエンスストアのおにぎりやお弁当の開発などがあるんですが、開発したメニューを企業の方にプレゼンすることもあるので、今回のメニュー開発の経験は非常に良い経験になりました」(長澤さん)

試食会を経て、学生たちはさらなるブラッシュアップを図り実際のメニュー提供に備えていきます。池尻界隈が一体となってスタートする「がやがや館」は4月オープン。丁寧に開発が進められている学生たちのレシピをぜひお楽しみに。

施設概要

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