2023.03.30
世田谷発!まったく新しいタイプの絵カード「オノマトペカード」
まったく新しい絵カード「オノマトペカード」が、子どもの発語に悩みを抱えている家庭や、子どもの発達を支援している言語聴覚士などの専門職の方々、療育施設などから注目されています。この「オノマトペカード」は、長年子どもたちの言語・コミュニケーションの発達支援に従事している言語聴覚士の石上志保先生が考案したものです。
世田谷区民に伝えたい「あたらしい動き」をくみん手帖編集部がご紹介。施設、イベント、取り組みなど遊びから暮らしに役立つものまで。
「せたPay」をご存知ですか? デジタル地域通貨「せたがやPay」の略称で、スマートフォンにアプリをダウンロードすると誰でも利用OK。セブン銀行ATMから現金をチャージするとデジタル地域通貨「せたがやコイン」に交換され、キャンペーン期間中にこれを区内の加盟店で使うことでポイントがもらえる仕組みです。 今話題の「せたPay」について、その魅力やお得な使い方などを、運営担当の世田谷区商店街振興組合連合会の専務理事・小田桐庸文さんに聞きました。
「せたPay」のスタートは、2020年2月。世田谷区商店街振興組合連合会では以前から紙のプレミアム付き区内共通商品券を発行していましたが、利用が大手スーパーや家電量販店などの大型店に集中してしまい、地元の中小・個店にはあまり還元されない、という悩みがあったそうです。また、他の多くの地方自治体では大手キャッシュレス決済を活用した還元キャペーンを行っていますが、この場合は貯めたポイントが区外に“流出”してしまう、という問題があります。
小田桐さんは、「世田谷区でしか使えないデジタル地域通貨、という形にしたのは、世田谷のためになって欲しい、という思いからです。世田谷で貯めたポイントは、やはり世田谷で使って欲しい。地元でがんばっているお店を応援したいですからね。企業がやっているキャッシュレス決済とは、発想が違うんです」と言います。
「せたPay」のアプリを開くと、食べる・暮らす・買うといったカテゴリー別や、梅ヶ丘・三軒茶屋・下高井戸などの駅別に、加盟店がずらりと表示されます。また、「現在地で探す」をタップすると、自分がいる場所の近くにどんなお店があるのか、一目瞭然。「せたPay」を通して、今まで知らなかったお店との出会いが楽しめるのも魅力です。
「小さなお店は広報手段が限られているため、なかなか思うように宣伝ができません。でも、『せたPay』を導入することで、アプリにお店の情報が表示されたり、店頭にロゴマーク入りのフラッグを飾ったり、とさまざまなアピールができます。こうした情報を見て初めてお店に足を運んだ、という方も多いようで、お店の方にも喜んでいただいています」(小田桐さん)
スタート当初は約400店だった加盟店は、2,800店以上にまで増加(2022年10月15日現在)。飲食店はもちろん、美容院や整骨院、調剤薬局、クリーニング店、電気店、自転車店など、「ここでも使えるの?」と驚くほど多彩なお店が加盟しています。
「『せたPay』では制服やジャージなどの学校用品も買えるのですが、以前は保護者の方に情報が行き届いていませんでした。そこで2021年の冬に、加盟している学校用品店を掲載したチラシを区内の各学校に配布し、専用のWEBサイトも立ち上げたんです。当時は20%還元キャンペーンをやっていたこともあり、かなりの反響がありましたね」(小田桐さん)
こうして徐々に認知度が高まり、アプリのダウンロード数は16万件を突破(2022年10月15日現在)。「せたPay」を利用できるのは16歳以上ですが、単純計算で世田谷区民(人口約91万人)の5人に1人がダウンロードしている、という驚くべき状況です。
2021年の年間決済総額は約20億円、さらに2022年7月22日〜10月7日に行われた30%還元キャンペーン「せたがや全力応援祭 前期」期間中は、わずか2カ月強で決済総額が20億円を超えました。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、急成長を遂げています。
そして2022年11月1日(火)〜2023年1月31日(火)には、「せたがや全力応援祭 後期」が予定されています。前期は予想を超える利用があったため、当初の予定(10月末)を3週間以上繰り上げて早期終了となりました。物価高が家計を直撃する中、30%の高還元が受けられる大型キャンペーンはかなり貴重。クリスマスや年末年始など物入りなイベントが多いこともあり、さらなる盛り上がりが予想されます。
とはいえ、キャンペーンの予算には限りがあるため、今後は「お得」以外の価値づけも必要となります。アプリや公式インスタグラムでは、世田谷区のSDGsへの取り組みも紹介するなど、さらに深堀した情報を発信しています。
「お得だからではなく、『世田谷を元気にするために、せたPayを使おう』と思っていただけるとありがたいですね。地元のお店に愛着を持ち、みんなで世田谷を良くしていこう、という気持ち。世田谷の人たちは、そういう“世田谷人気質”を持っていると思うんです」(小田桐さん)
実は、子どもたちの声で「が〜やん!」と聞こえるせたPayの決済音は、区内の保育園で録音したのだそう。世田谷区民に愛され、地域に根ざしたデジタル地域通貨として、進化していく「せたPay」。まだダウンロードしていない方も、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
せたがやPay
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(撮影:合同会社まちとこ・壬生真理子)
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合同会社まちとこ
「まちとこ」は様々な得意分野を持ったプロフェッショナルな女性6人の編集・デザインチームです。「楽しい」「心に届く」を大切に、デザイン、編集、撮影を請負い、自ら商品制作、情報発信しています。
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