みんなの世田谷レポート

世田谷で行われたイベントやワークショップなどの体験レポート。くみん手帖編集部およびくみんライターが参加した感想や、当日聞いたお話、エピソードなどをご紹介。

2013.10.12

つまみぐいで世田谷線の商店街を巡る

10/5(土)、世田谷線沿線の商店街を歩いて巡り、お店一押しの商品をつまみぐいできる「世田谷線つまみぐいウォーキング2013」が行われました。普段、商店街を利用している人はもちろんのこと、初めて世田谷線沿線を訪れる人でも、マップを片手に気軽に商店街の味を体験できるこのイベント。編集部を代表して、当日の(つまみぐいの)様子をレポートします。(世田谷くみん手帖編集部/山本多恵子)

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雨でも賑わう商店街

今年で7回目を迎えるつまみぐいウォーキング。今年はあいにくの雨でしたが、スタート前から大勢の人で賑わう三軒茶屋駅に到着。受付でお店の紹介や地図を掲載している冊子とチケットを配布され、各々つまみぐいウォーキングスタート!

まずは毎年人気のため、提供商品のソフトクリームがすぐに品切れてしまう「アーモンド洋菓子店」へ行ってみることに。このお店、なぜ人気なのかというと、“つまみぐい”と称しているイベントにもかかわらず、普段販売しているものと変わらない大きさのソフトクリームを味わえるというなんとも嬉しいサービス。チケットと交換したバニラとチョコのミックスソフトクリームは、1969年の創業以来変わらないという、懐かしくほっとする味でした。

次は今年初参加の「魚孝」へ。こちらでは甘辛に味付けしたイワシの素焼きをいただきました。

「初めて来店してくださるお客さまとコミュニケーションがとれて楽しいです。味を気に入ってくれて、他の商品を購入してくださるお客さまもいます」(魚孝さん)

お店は通常営業をしながら商品を提供しているので、買い物やカフェで休憩することもできます。お店の味を知ってから利用できるので、安心して買い物を楽しめます。

その後は若林駅の「ヒポポタマス」でプライドポテトをつまみ食いし、松陰神社前駅の「おがわ屋」でおでん種の松陰ジンジャー、世田谷駅では「いづみ家」のたぬきそば、「垣内」のまぐろの漬けにぎり、上町駅の「亜瑪羅亭」でタンシチュー、豪徳寺駅の「まねき屋」で手羽先、下高井戸駅では「エスポワール」の栗アンパン、「たつみや」のタイヤキと10店舗まわって満腹に。

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自由なルートで、“つまみぐい”以外の楽しみも

つまみぐいできるお店を巡るだけでも十分に世田谷沿線を満喫できますが、せっかく沿線を歩くので世田谷名所巡りもおすすめです。

つまみぐいマップ推奨ルート上の「代官屋敷郷土資料館」では、都内唯一の代官屋敷を見学し、そこから少し足を伸ばして「豪徳寺」「松陰神社」の神社仏閣を巡りました。今回のイベントに参加し、知っているけど見る機会のなかった場所を訪れ、普段利用している商店街の知らなかった味を体験することができました。

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即日完売の人気イベント

インターネットからの申込みで、即日定員に達してしまう「世田谷つまみぐいウォーキング」。事務局のNPO法人「まちこらぼ」理事長の柴田真希さんは、その秘密を次のようにお話しくださいました。

きっかけは2002年度から始まった、世田谷線沿線の駅前商店街を一斉掃除するイベント「駅と商店街のコラボレート・クリーン大作戦」を開催するうちに、掃除するだけではなく、参加者に商店街の味を知ってもらうため、掃除が終わった後につまみぐいができる連動企画を実施したそうです。

「今年で7回目を迎え、2,000人が参加するイベントに成長しましたが、最初の頃は見向きもされませんでした。1,000人が参加するようになった頃に、Twitterがはやり始め、参加しているお客さまがリアルタイムでツイートしたり、お客さま同士がTwitterでお店の情報をやり取りするようになりました。Twitterからイベントに興味を持ってくれた方が増えたと思います」(柴田さん)

イベント参加の83店舗のうち、つまみぐいできるお店は1人10店舗まで。提供する商品には限りがあるので、人気店を巡りつつ、どのようにお店をまわるか考えるのもイベントの醍醐味です。

「最初はつまみぐい用に商品を分けていた店舗も、いまでは通常の商品を提供するお店が増えています。アンケートでは、お腹がいっぱいになり満足しました、との声も多くいただいています」(柴田さん)

当日は世田谷線沿線を普段から利用している主婦の方はもちろん、日中は仕事などで商店街を利用することがほとんどない会社員の方など、たくさんの方が楽しんでいました。ぜひ、来年はご家族で参加されてみてはいかがでしょうか。

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紹介者プロフィール

山本多恵子

宮城県生れ。世田谷在住。Web制作、アクセス解析が得意です。宮城県気仙沼市の食材を取り寄せ、郷土料理を作る「スローフード部」を定期的に開催しています。場づくりにも興味津々。世田谷と気仙沼をつなげること活動を日々模索しています。

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