2023.03.30
世田谷発!まったく新しいタイプの絵カード「オノマトペカード」
まったく新しい絵カード「オノマトペカード」が、子どもの発語に悩みを抱えている家庭や、子どもの発達を支援している言語聴覚士などの専門職の方々、療育施設などから注目されています。この「オノマトペカード」は、長年子どもたちの言語・コミュニケーションの発達支援に従事している言語聴覚士の石上志保先生が考案したものです。
世田谷で行われたイベントやワークショップなどの体験レポート。くみん手帖編集部およびくみんライターが参加した感想や、当日聞いたお話、エピソードなどをご紹介。
酵素風呂って知っていますか? 発酵した米ぬかに体を埋め、温まること15分。体の芯から温まり、お肌はつるつるといいことづくめの入浴法です。菌の力をかりて皮膚から酵素を取り込む健康法が今、発酵ブームも手伝って注目されています。百聞は一見にしかず、ということで実際に体験してきました。(くみん手帖ライター/小野民)
お邪魔したのは、祖師谷大蔵にある「酵素世田谷」。飾り気のない店構えですが、実はここ、予約が殺到の人気健康スポットなのです。お店のドアを開けると、いきなり独特の香りがただよってきます。いわば堆肥の匂い、というと嫌がる人も多そうですが、これが効きめの要、発酵の香りなのです。「だんだん匂いにも慣れてきちゃんうんです」と笑顔で声をかけてくれたのは、店主の菊地夏果さん。この道20年のベテランで、酵素風呂の効果かお肌ツルツル、髪もつやつやで驚かされます。
受付を済ませると、まずは酵素風呂について解説してもらいます。酵素風呂を提供している店は全国各地にあり、どこも酵素を体内に取り込み、代謝や免疫力の向上を目的としています。生まれたての赤ちゃんが風邪をひかないのは、体中に酵素が満ちているから。酵素は体内で作れないので、どんどん減っていき体は年とともに弱っていきます。そこで酵素ジュースなどが注目を集めているのですが、皮膚から酵素を吸収する方が効率がいいという説もあるのです。
酵素風呂の入浴法はだいたいどこでも一緒。米ぬか、ひのきなど酵素の触媒になるものを発酵させ、そこに首から下をすっぽりうずめて温まります。「酵素世田谷」のこだわりは、脱脂した米ぬかを使用し、常在菌のみで発酵させていること。菊地さんによると多くの酵素風呂では、市販の酵素液を投入して発酵しやすくしているそうです。
「ここの酵素風呂は例えるならぬか漬けと一緒の原理なんですよ。米ぬか中にいる菌が、24時間分裂を繰り返すことで発熱して、お風呂が温かくなります。酵素液を入れれば発酵しやすく温度もコントロールしやすいのですが、酵素世田谷が育んできたここだけの酵母は、大事にしたいですね」(菊地さん)
毎日お客さんが入り終わると、2時間ほどかけて手で切り返し、次の日に備えるそう。翌朝は70℃くらいの温度でスタートしますが、徐々に米ぬかの温度は下がっていくので、1つのお風呂に入れるのは1日に数人に限られる、贅沢なお風呂なのです。
酵素風呂はすべての後天的な疾患に効果があるといわれる健康法でもあり、ガン、冷え性、アトピーや不妊など、さまざまな目的で通ってくるお客さんがいるそうです。入浴する前、特に気になる症状がある場合は事前に伝えておくのがベター。私は冷え性で代謝が悪く、目が疲れているので、タオルをあてて目の上にも米ぬかをかけてもらいました。菊地さんは、酵素風呂に限らないホリスティックな視点で、体調に対してのアドバイスもしてくださいます。
全身が米ぬかに覆われると、なんともいえない安心感に包まれます。私が入ったものはぬるめだったそうですが、それでも放射熱で体の芯からホカホカしてきます。米ぬかが体を支えてくれているので、無重力の中にいるみたいな感覚も新鮮です。いつも力んでばかりなので、力を抜くってこういうことなんだと初めて実感した気がしました。
さらに驚いたのは、体の感覚の変化です。約15分の入浴時間中、前半はデトックス、後半は酵素を体内に取り込む時間と聞いていましたが、まさにそのことを実感。前半は疲れがにじみだしていくように気持ちよかったのが、後半はなんだか少し息苦しく運動しているような感じでした。
酵素風呂からあがった後は、シャワーを浴び、身支度を整えたら終わりです。水を飲んで少しゆったりと過ごし、帰路につきます。血色がよくなり夜までずっとポカポカ、次の日も目覚めやすい、いろいろな利点がありました。それに加えて感動したのが、イライラしない、ということ。ついついイライラしたりネガティブなことを考えがちなのが、酵素風呂に入って1、2日は心がすごく穏やかだったのです。そういえば、「忙しいお母さんも、ここに来ていると子どもを怒らないでいられるからって、酵素風呂に入りにくる方もいますよ」と菊地さんも言っていました。
老若男女すべてに効果がある酵素風呂ですが、ストレスを感じつつも一生懸命働いている人には、手軽でオススメの健康法だと菊地さんは言います。
「ストレスは免疫力を低下させます。米ぬかに含まれるGABAはストレスを軽減してくれるから、入るだけでストレスが軽減しますよ。それに、何かを治そうと通っているうちに、エステ効果も得られちゃうのがいいところです」(菊地さん)
菊地さんは、人の体を治したいと意気込んで酵素風呂を始めましたが、経験を積んでいくうちに心境の変化もあったそう。
「お客さんには重篤な病気の患者さんもいらっしゃいます。そんな方々と接していて、気持ちよくなってもらうことが一番と考えるようになりました。“気持ちいい”の先に、幸せはあるんじゃないかと今は思っているんです」(菊地さん)
頻繁に通えなくても、たまに入るだけでもホッとリラックスする時間をくれる酵素風呂。仕事の合間に、ちょっとしたご褒美に、足を運んでみませんか?
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酵素世田谷
住所:世田谷区千歳台2-37-8
電話番号:03-5490-0033
営業時間(予約制):午前10時~午後6時30分最終受付(時間外は応相談)
京王線祖師ケ谷大蔵駅から徒歩13分
ホームページ:http://kousosetagaya.p-kit.com/
住所: | 世田谷区千歳台2-37-8 |
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電話番号: | 03-5490-0033 |
東京生まれ、宮城育ち。大学卒業後、(社)農山漁村文化協会へ入会。バイクで全国行脚をする営業生活を経て、編集局に配属になり、食について扱う雑誌編集に携わる。退会後、フリーランスの編集者となり、広く《食べごと》を豊かにしていくべく活動中。
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