2012.07.01
フェルトが紡ぐ社会とのつながり
8月4・5日に開催される「せたがやふるさと区民まつり」に向けてフェルト作品を制作するのは、区内の総合福祉センターに勤務する知的障害を持つ方々。彼らがつくるブローチやキーホルダーは「お客さんと直に触れ合う喜びを体験するきっかけ」となっています。
長く住まう区民の話から、街の歴史を知るおもいでの世田谷。時を刻んできた街の片鱗や、今はなき姿が見えてくる。
秋の世田谷美術館では、50代から独学で油彩をはじめ、自宅の四畳半の一室をアトリエに、自由奔放に描いた“塔本シスコ”の大規模な回顧展が開催されています。約200点の作品をとおして、ありのままに、自分らしく描きつづけた、塔本シスコの自由な創作の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
塔本シスコさん(以下、「シスコさん」)は、人生を丸ごと絵日記に描き出すかのごとく、日々の暮らしを題材に、キャンバスのみならず、空箱やガラス瓶、はてはしゃもじにまで、身の回りのあらゆるものに、よろこびあふれる創造のエネルギーを発散しつづけました。
最初に入口でお迎えしているのは、自分で絵付けをした着物を着たシスコさん(のマネキン)!
会場のいたるところにシスコさんの姿の写真があり、シスコさんが絵の説明をしながら描いている映像があり声も聞こえます。まるで、シスコさんがそこにいて、私たちを案内してくれているようです。
作品自体の圧倒的な密度、エネルギーはいうまでもなく、広い会場をうめつくすように飾られた様々な作品の量にも圧倒されます。世田谷美術館は、「この展覧会を通して、皆さんに明るさと元気がもたらされたら」という想いで企画したそうです。
皆さんも、世田谷美術館のシスコ・パラダイスにエネルギーを充電しに行きませんか?
開催概要
会 期 2021年9月4日(土)~11月7日(日)
※日時指定制《チケットのご購入はこちら》
9月4日(土)-9月30日(木)のチケットは、8月25日(水)正午より販売開始
10月1日(金)-11月7日(日)のチケットは、9月25日(土)正午より販売開始
開館時間 10:00~18:00(最終入場は17:30まで)
休 館 日 毎週月曜日/ただし9月20日(月・祝)は開館、翌9月21日(火)は休館
会 場 世田谷美術館 1階展示室
観 覧 料 一般1,000円、65歳以上800円、大高生800円、中小生500円 ※障害者は500円、大高生の障害者は無料。介助者(障害者1名につき1名)は無料
主 催 世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
後 援 世田谷区、世田谷区教育委員会
お問合せ先 世田谷美術館 世田谷区砧公園1-2 TEL 03-3415-6011(代表)
展覧会のご案内
050‐5541‐8600(ハローダイヤル) https://www.setagayaartmuseum.or.jp
塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00206
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世田谷くみん手帖編集員 浦和ポンポコ
大阪府生れ。さいたま市浦和区在住。翔んでさいたまの地からあこがれの世田谷区で働かせていただいてます。銭湯とそのあとの居酒屋をこよなく愛しています。東京都で制覇した銭湯は百軒を超えました。草深いさいたまで腹鼓を打つ「ぽんぽこ狸」の視点からハイセンスな世田谷を見ていきたいと思います。
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