2023.12.08
上用賀 待望の再開! 生まれ変わった馬事公苑を紹介します
2017年から7年にわたって休苑し、改装工事を行っていた馬事公苑がついに再開しました。2023年 11 月3〜5日に行われたリニューアル記念イベント期間の来場人数は、なんと合計6万5,000人。この日を待ち望んでいた区民の方も、多いのではないでしょうか。そこで早速、新生・馬事公苑をぐるりと一周。その魅力や、おすすめの穴場スポットをお伝えします。
世田谷で行われたイベントやワークショップなどの体験レポート。くみん手帖編集部およびくみんライターが参加した感想や、当日聞いたお話、エピソードなどをご紹介。
用賀駅近くにおしゃれなカフェスタンドがあると聞いて、さっそく足を運んでみることに。昨年6月にオープンしたこの店舗は、「コーヒーのラボラトリー」をコンセプトに、美味しいコーヒーをいただけるのはもちろん、コーヒー豆の販売や飲み比べ体験のワークショップなどが行われています。(くみん手帖編集部/増村江利子)
「朝はやっぱりカフェラテが美味しいですね」と言う、Woodberry Coffee Roasters代表の木原武蔵さん。店舗のリニューアルに伴って、コーヒー焙煎機をあらたに導入し、コーヒー豆の店頭販売と3種類の抽出法(エスプレッソ式、ドリップ式、フレンチプレス式)のコーヒー抽出を行っています。
「豆はすべて農園単位でご紹介をしていて、今いちばんおすすめなのは、ブラジルのベラヴィスタ農園のものですね。コーヒーで、毎日がもっと楽しくなるといいなと思っています」(木原さん)
いただいてみると、なんとも柔らかく優しい味!各農園から届いたコーヒーを、一切ブレンドされていない「シングルオリジン」というかたちで提供しています。
「その土地の気候、土壌、人の3つの要素によって、本当に風味って違うんです。コーヒーの個性を楽しんでいただきたいという思いから、シングルオリジンにこだわっています」(木原さん)
Woodberry Coffee Roasters の店舗名の由来をお聞きしてみると、同じ用賀にある靴製作・修理店「Canteen」店主の海老根努さんが相談に乗ってくれたのだとか。
「いつもの通りの雑談をしているなかで生まれました。海老根さんは、いわば名付け親ですね」(木原さん)
この「Canteen」店主の海老根さんがデザインとプロデュースを担当し、革のコースターやTシャツのオリジナルグッズを製作し、販売もしています。
用賀というまちをもっと盛り上げたい。そんな共通の思いを持つ個人商店でコラボレーションができないか…。そうした会話から商品開発が具体化したのだそう。
ほかにも、チョコレート店「ショコル(xocol)」の商品「Quetzal」の取り扱いもスタートしていますが、なんとこの店舗の商品は、カカオ豆を自家焙煎した後、石臼でひいて作られているということで、ハンドクラフトであるという点がコンセプトに一致しています。
「今は、日本のスペシャリティコーヒーシーンは注目されていて、一種のブームのようになっています。でも、いつかコーヒーの個性を味わうというスペシャリティコーヒーが当たり前のことになったらいいなと思っているんです」(木原さん)
例えば、木原さんがよく行く古着屋さんは、「○○年製のもので、こんな着こなしにぴったり」といった情報がタグに書かれているのだそう。
「洋服でも靴でも、もしくはワインやビールでもそうだと思うんですが、ビールにしても、○○の水を使っていると聞いてほうが楽しいじゃないですか。ライフスタイル全般において、愛着のあるものを育てていきたいという思いがありますね」(木原さん)
農園単位の、スペシャリティーコーヒーを日常に。そんな日々を暮らせたらいいですね。Woodberry Coffee Roasters では、テイスティングなどコーヒーに関するワークショップを積極的に開催しています。
まずは1杯、お気に入りのスペシャリティコーヒーを探してみませんか?
住所: | 世田谷区玉川台2-22-17 スプリングヒルズ1F |
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電話番号: | 03-6447-9218 |
増村 江利子
国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスディレクター。一児の母。主なテーマは、暮らし、子育て、食、地域、エネルギー。毎日を、ちょっぴり丁寧に暮らしたいと思っています。
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