荒れ地を耕し、無農薬で大事に育てた作物を、丁寧に紹介
あやめマルシェは、農業を通じて地域活性化を図るという取り組み一環で、昭和女子大学と明治大学で教えられている高木先生の元に集まった有志の大学生が主体となって運営しています。あやめマルシェでは、無農薬で育てた、色とりどりの野菜が並びます。生産者の顔がみえる販売にこだわり。マルシェに出す野菜を、自分たちで食べて味を確かめ、おいしい調理法を紹介できるようにしています。不定期開催にもかかわらず、最近は常連さんも増え、前回買った野菜の話などしながら、親しんで買い物してもらっているそうです。
駅前の八角堂で開催
「私達が無農薬で育てて、販売しています。」と明治大学の藤岡さん。
お話も、あやめマルシェの楽しみのひとつ
耕作放棄地を減らす手段を考えたい
千葉県香取市にある、「かけわファーム」。3年前から、大学生たちが耕し、地域の方から農業を教えてもらいながら野菜づくりをしています。きっかけは、高木先生と大学生が、農業における耕作放棄地問題(農家の高齢化や農業離れにより耕作放棄地が増え、国内の農業人口や生産量が減っている)に対して、農業をより魅力的で持続可能なものにし、地域社会の活性化を図る仕組みで問題解決へ寄与できないかと考えたこと。そこで、自ら土地を耕し、美味しくて安全な野菜を作り、世田谷区内で販売するという取り組みとして、あやめマルシェを開始されたそうです。
岡田さんは、千葉県香取市でしっかり活動するために地域おこし協力隊として香取市に移住し、腰を据えて取り組んでいます。
荒れた地の草を刈り、種蒔きできる状態にするのはとても大変だそうです。
藤岡さんと岡田さん「学校で学んでいる経済学や、学生ならではの行動力を存分に使っていきたい」と岡田さん。
かけわファームの野菜は、無農薬で安全安心
かけわファームでは、様々な種類の作物が瑞々しく元気に育ちます。無農薬のため、歩くたびに虫が跳ねる畑。水は雨水を利用し、肥料は牛糞などを有機のもの使用しています。
マルシェでも人気の赤おくら
秋ナスもまだたくさん実っています
触るのが怖いくらいとげとげしいキュウリ
巨大な葉っぱの里芋は秋の味覚
無農薬なので、バッタも元気に過ごしています!
世田谷の障害者雇用促進にも繋がっている藍の生産
9月は藍(あい)の収穫時期。収穫した藍の葉を、天日に干し乾燥します。乾燥させたものは、世田谷区の障害のある方が作業される「藍工房」(就労継続支援B型作業所)で使用され、美しい藍染製品に生まれ変わります。
乾かすと緑の葉が藍色に変化します
お世話になっている香取市の地域活性化に、クラフトビールで貢献したい
千葉県香取市の佐原という重要伝統的建造物保存地区に、「かけわファーム」で作られたホップを使った、クラフトビールの醸造所を始める計画(2022年)が進んでおり、香取市の地域活性化へさらに貢献していく予定です。
佐原の街並み
伊能忠敬旧宅(寛政5年(1793)建築・国指定史跡)のほか、県指定文化財も8件(13棟)が小野川沿いや香取街道沿いに軒をつらねています。
かけわファームで作られたホップ
ECサイトで定期購入も可能
あやめマルシェは、三軒茶屋の駅前のほか世田谷の下北沢や喜多見、千葉県香取市で開催(不定期)しています。またECサイトからは、野菜セット(SSサイズ2,500円~ ※令和3年10月現在)をはじめ、お米やジャム、お醤油などの加工品まで、オンラインで購入することができます。世田谷区と香取市を結び社会問題への解決にも繋がる、あやめマルシェの大学生が作ったおいしい野菜を、皆さんも是非味わってみてはいかがでしょうか。
◎あやめマルシェ実施スケジュール
・毎週土曜日 下北沢 恋豚コロッケカフェ
・毎週土曜日 喜多見 都営喜多見団地
・不定期月曜日 三軒茶屋 東急世田谷線三軒茶屋 駅前広場八角堂
・その他 新宿や千葉県香取市で実施中
実施時間 9:30頃~16:30
インスタグラム https://www.instagram.com/ayame.marche/
ECサイト https://kakewa.stores.jp/