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あたらしい世田谷

世田谷区民に伝えたい「あたらしい動き」をくみん手帖編集部がご紹介。施設、イベント、取り組みなど遊びから暮らしに役立つものまで。

2024.05.24

砧公園 世田谷美術館 企画展「民藝 MINGEIー美は暮らしのなかにある」開催中

〜6/30(日)10:00~18:00 世田谷美術館

6月30日まで、砧公園の世田谷美術館では、企画展「民藝 MINGEIー美は暮らしのなかにある」が開催されています。 展覧会の見どころをご紹介します。

民藝とは

旅先の朝市、あるいはふと立ち寄った地元の小間物屋さんで買った普段使いの湯呑に愛着がわいて、いつの間にか手離せなくなったことはありませんか?
その土地の生活に応じて職人が作る道具や衣類には、無駄のない形や手づくりならではの温もりがあります。約百年前、思想家の「柳宗悦(むねよし)」は、無名の職人が作った美しい日用品を「民衆的工藝」、「民藝」という新語で表現しました。
コロナをきっかけに多くの人たちが生活に必要な品を見直すようになりました。今、民藝の品が、あらためて注目されています。

企画展のみどころ

現代のニーズにあわせた民藝産地の取り組みを紹介

展示では、柳宗悦が国内外の各地から集めた民藝の品々とともに、現代のニーズに合わせた民藝産地の取り組みが紹介されています。
これまで薬袋を作っていた「八尾和紙」の工房では、従来にはない明るい色で、和紙の風合を活かしたモダンなデザインのブックカバー、クッションなど用途と種類を広げています。また、江戸時代から続く焼き物の里、「小鹿田(おんた)」では、現代の生活スタイルに合うよう使い手の声も反映させた普段づかいの器を作っています。5つの産地で作られた民藝の品々が美しい自然の中での制作風景の映像とともに紹介されています。

1941年、柳宗悦が開催した「生活展」で展示した“民藝の品々によるテーブルコーディネイト”の再現を試みる展示

自然素材や再利用の糸などを使い、素材を活かしたデザインが美しい各地域の衣類

タマネギの断面のようなデザインがユニークな、メキシコの入れ子土鍋

小鹿田では、今でも川の水流で陶土につかう土をついている(映像)。現代生活にあわせてデザインされた器も展示

小鹿田焼(大分、現代作:坂本工窯、坂本浩二窯) Photo: Yuki Ogawa

民藝の新しい活かし方

民藝を現代生活に活かしたインテリア。テリー・エリスさんと北村恵子さんの展示は必見です。テリーさんは「民藝と現代美術、アフリカの仮面などがお互いにコミュニケーションするように活かした」といいます。民藝との意外な組み合わせによって、お互いが引き立て合う、これまでにないモダンなインテリアになっています。
特設ショップでは、展示されている民藝の産地の職人が地元の土から作った焼き物の器や、吹きガラスのグラス、型染め和紙のクッションなど手づくりの品が並びます。あなたにとっての一生モノの品に出会えるかも知れません。

アフリカの仮面や日本の雪国の蓑が違和感なく調和するモダンなインスタレーション展示

英国伝統の技法で作られた焼き物「スリップウエア」の器(特設ショップ)

染色家・柚木沙弥郎デザインの動物柄クッションなど(特設ショップ)

八尾和紙の型染め小物も充実(特設ショップ)

ここだけで買える本展オリジナルのTシャツとピンバッヂ(特設ショップ)

民藝展スペシャルコラボデザート

美術館に併設するフレンチレストラン ル・ジャルダンでは会期中、一日10食限定で「民藝展スペシャルコラボデザート」を提供しています。陶芸作家 濱田友緒氏がデザインした器を使って「和」「祭」などをイメージした、旬の素材などが8層に盛りつけられたデザート。食べ進めていくほどに、様々な味が楽しめます。
緑の中にたたずむ静かな美術館で、美しい民藝の品を観て、気に入った品を買い、デザートを味わう。そんな楽しい砧公園での半日を過ごしてみてはいかがでしょう?

民藝展スペシャルコラボデザート2,500円(税込)コーヒー又は紅茶のセット
販売時間:12:00~16:00

会 場

世田谷美術館(東京都世田谷区砧公園1-2)1、2階展示室

会 期

2024年4月24日(水)〜6月30日(日)

開館時間

10:00~18:00(最終入場時間 17:30)

休館日

毎週月曜日

主 催

世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、朝日新聞社、東映

後 援

世田谷区、世田谷区教育委員会、J-WAVE

協 賛

TOPPAN

特別協力

日本民藝館

協 力

静岡県立芹沢銈介美術館、カトーレック

監 修

森谷美保(美術史家)

監修協力

濱田琢司(関西学院大学文学部 教授)

●ご来館に際してのお願い《こちらをクリック》
●会期中、世田谷区立小学校美術鑑賞教室(対象:4年生)を実施いたします。日程表はこちら
美術鑑賞教室のページはこちら

料 金

一般 1700(1400)円/65歳以上 1400(1100)円/大高生 800(600)円
/中小生 500(300)円
( )内は20名以上の団体料金。事前に電話でお問い合わせください
※障害者の方は500円。ただし小中高大専門学校生の障害者の方は無料。
介助者(当該障害者1名につき1名)は無料(予約不要)
※未就学児は無料(予約不要)
※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種手帳をお持ちの方は、証明できるものをご提示ください

チケット情報

販売場所
公式オンラインチケットサイト
セブンチケット
●世田谷美術館チケット窓口(会期中の開館日に当日券のみ販売)

※アーツカード等の各種割引をご利用の方は、美術館窓口で「当日券」をご購入ください
※宮入圭太アートサコッシュ セットチケットは公式オンライン・セブンチケットのみの販売です

相互割引
サントリー美術館「サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品」との相互割引 詳細はこちら ※他割引との併用はできません

[展覧会公式サイト]https://mingei-kurashi.exhibit.jp/
[展覧会公式SNS]Instagram @mingeiten   X @mingeiten

お問合せ先

世田谷美術館(公益法人せたがや文化財団:世田谷区砧公園1-2)
TEL 03-3415-6011(代表)
展覧会のご案内 050-5541-8600(ハローダイヤル)

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紹介者プロフィール

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浦和ポンポコ

くみん手帖編集部

大阪府生まれ。翔んで埼玉の地から憧れの世田谷区で働かせていただいてます。 銭湯と居酒屋をこよなく愛しています。草深い埼玉で腹鼓を打つ「ポンポコ狸」の視点から、庶民的でハイセンスな世田谷を見ていきたいと思います。

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