
自然と集まる人々
シャボン玉オヤジとは
シャボン玉オヤジは、この二子玉川河川敷以外にも砧公園など色々な所でシャボン玉をしています。16~17年前に代々木公園で、たまたま見かけたシャボン玉に驚き、飛ばしている方に声をかけたのが始まり。液の配合を教わり一緒に飛ばすようになったそうです。その後は独自にもシャボン玉研究を重ね、週末になるとシャボン玉を飛ばし、地域の人を楽しませています。

シャボン玉はライフワークというシャボン玉オヤジ
巨大シャボン玉
シャボン玉は通常のストロー方式とは迫力が違います。改造した釣り竿を2本持ち、その先端に付けた紐やプラスチックチェーンをシャボン玉液に付けて、空に掲げ風をはらませると、シャボン玉が生まれます。

風に乗って飛び立つシャボン玉
シャボン玉は、まるで生き物のように、みるみるうちにふくれ上がり、不思議な光を浮かばせながらフワっと空に飛びだしていきます。その迫力と不思議さには観ている人から歓声があがります。

生き物のようにうごめく巨大シャボン玉
竿を離れたシャボン玉は、ゆっくりのんびりと空中を漂い、七色の光を放ちながら飛び続け、くっついたり離れたりして、いつしかパッと消えていきます。いつの間にか人々が集まり、追いかけたり眺めたり、好きなように楽しんでいます。

シャボン玉と戯れる子ども達
シャボン玉の魅力
シャボン玉オヤジは機材などを研究し、開発しています。竿先につけたチェーンの大きさや長さ、広げた時の形も様々です。巨大なシャボン玉を作る竿、細かく大量のシャボン玉を生み出す竿など、たくさんの道具を準備しています。

特に大量の泡が出る機材はレインボーモンスターと名付けている
またシャボン液は普通ものと違い、粘り強さと美しさがあります。当日の風の強さなどを考慮し、バランスよく調合しているそうです。

子どもも大人もワイワイ挑戦!
シャボン玉が受け止める思い
河川敷でシャボン玉を飛ばしていると、小さなお子さんを3人連れたお母さんが見に来ました。ふわふわと風に吹かれて縦横無尽に飛ぶシャボン玉を、子ども達は楽しそうに追いかけたり、触ったりして飽きずに遊び続けます。
お母さんが帰りがけに「ありがとうございました。実は育児に疲れてしまっていたのですが、子ども達が無邪気に楽しむ様子をゆったり見られて、私もとても癒されました。」とシャボン玉オヤジに声をかけました。

シャボン玉が生む、それぞれの時間
また、階段からシャボン玉を眺めている高齢の女性がいました。その日のシャボン玉を終わろうと、片付けているときに、その女性が近づいてきて、シャボン玉オヤジに言いました。
「私は最近飼い犬を無くして、本当に心が苦しくなっていました。悲しくてどうしようもなかった。それが、今日シャボン玉を見ていたら、まるでその魂が美しいシャボン玉にのって空に消えていくように思えて、心が救われた気がしました。」とすごく感謝されたそうです。

空に飛んで消えていくシャボン玉
コロナ禍で医療従事者の方の力になりたい
シャボン玉オヤジの活動が広がったのはコロナ禍でした。どんどん患者数が増え、対応に追われ日々奮闘してくれていた医療従事者の方が、風評被害に合われている事をニュースで知り、人々の心がささくれ立っていくと感じました。自分はそんな方達に感謝の気持ちを送りたいと「し泡せ届け隊」と称して医療機関や介護施設、運動会や遠足など、行事が中止になり思い出も削られてしまった幼稚園や小学校に、依頼があればシャボン玉を飛ばし、幸せを感じてもらえるよう届けに行きました。その効果は大きく、施設の庭いっぱいに幻想的に飛んでいくシャボン玉を見て、いつもは車椅子に座ったきりの老人が立ち上がって喜んだ姿に職員の方も驚いたそうです。

シャボン玉で誰かの力になれるなら飛ばしに行きます
巨大シャボン玉に挑戦してみよう
「シャボン玉が好きだから、自分のために飛ばしているんです。」というシャボン玉オヤジ。そんな押し付けない自然体の活動が、シャボン玉に乗って、見ている人の心に届きます。空高く飛ぶ泡を眺めることが、魔法のように心を軽くするようです。

シャボン玉とあそぶ女の子
大きくてよく飛ぶ、美しいシャボン玉を生み出すのは、簡単そうでとても難しいようです。意外と小さな子どもの方が上手にシャボン玉を飛ばせることがあります。何度も繰り返し挑戦する子ども達は、いつしかそのコツをつかむようです。交代した大人が子供たちに教わっている様子もみられました。シャボン玉を通した世代を超える交流も生まれます。

何歳でもチャレンジできる巨大シャボン玉
シャボン玉オヤジはSNSで出没予告をしています。皆さんも会いに行って、心のままに、最高のシャボン玉を飛ばしてみませんか?
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