みんなの世田谷レポート

世田谷で行われたイベントやワークショップなどの体験レポート。くみん手帖編集部およびくみんライターが参加した感想や、当日聞いたお話、エピソードなどをご紹介。

2023.01.31

世田谷のボロ市が開催、今回は5年に一度の代官行列が行われました

1月15日、16日、世田谷ボロ市通りで、毎年60万人以上の人が訪れる冬の風物詩、世田谷のボロ市が開催されました。今回は5年に一度の「市町代官見廻り行列」が見られました。

世田谷ボロ市とは

ボロ市は、安土桃山時代に、関東を支配していた小田原城主北条氏政がこの地に楽市を開いたのが始まりです。ボロ市の名は、農家の作業着のつくろい等に使われていた「ボロ布」が売買されていたことに由来します。例年12月15日・16日、1月15日・16日に開かれ、骨董、着物、手作りのアクセサリー等、レトロな雑貨が私たちの目を楽しませてくれます。

世田谷ボロ市ならではの品揃えと味

当日は、曇り空の寒い日でしたが、世田谷ボロ市通りは朝早くから開始時間を待ちきれずに来たお客さんでいっぱいでした。華やかな着物や帯のお店で、いろいろな組み合わせを試す若い女性、昔懐かしい針金細工のおもちゃをお孫さんに説明するお年寄り、招き猫の品定めに余念がない海外のお客さん等々、会場は真冬だというのに熱気につつまれていました。

お店の楽しさもさることながら、世田谷ボロ市といえば、名物の「代官餅」は外せません。
その場で蒸してついたモチモチ食感のお餅に、あんこ、きなこ、からみ(大根おろし)をまぶしたものです。この日しか買えないので、お店が開くのを待たず、あっという間に長い行列ができます。私が買った「からみ」は、鰹節や刻みネギで味付けしてあり、意外にマイルドで、美味しくいただきました。なによりもボロ市でしか買えないと思うと、2時間以上並んでも買う値打ちはあると思いました。

5年に一度の代官行列に歓声

「市町代官見廻り行列」は江戸時代に市場内を見廻って治安を守った代官行列を再現したものです。当時の衣装に身を包んだサムライ達の行列が登場すると歓声が上がり、カメラやスマホで撮ろうとする人達がいっせいにかけよりました。

ボロ市を通して知る世田谷の伝統

現代では珍しいボロ市ならではのレアな掘り出し物を探し、代官餅に舌鼓を打てば、昔の世田谷を味わえ、素敵な一日になること請け合いです。

 

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紹介者プロフィール

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浦和ポンポコ

大阪府生まれ。翔んで埼玉の地から憧れの世田谷区で働かせていただいてます。 銭湯と居酒屋をこよなく愛しています。草深い埼玉で腹鼓を打つ「ポンポコ狸」の視点からハイセンスな世田谷を見ていきたいと思います。

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