2023.12.08
上用賀 待望の再開! 生まれ変わった馬事公苑を紹介します
2017年から7年にわたって休苑し、改装工事を行っていた馬事公苑がついに再開しました。2023年 11 月3〜5日に行われたリニューアル記念イベント期間の来場人数は、なんと合計6万5,000人。この日を待ち望んでいた区民の方も、多いのではないでしょうか。そこで早速、新生・馬事公苑をぐるりと一周。その魅力や、おすすめの穴場スポットをお伝えします。
世田谷で行われたイベントやワークショップなどの体験レポート。くみん手帖編集部およびくみんライターが参加した感想や、当日聞いたお話、エピソードなどをご紹介。
2013/11/30(土)、世田谷区役所弦巻区民センターで行われた「食でつながる輪・和・話」主催のイベントに参加してきました。これは、食のワークショップを通して高齢者や若者の交流の場を作りたいと始まった集まりで、今回は70歳を超える男性から20代の女性まで、幅広い年齢の方が集まり、皆で飾り巻き寿司づくりに挑戦しました。飾り巻き寿司初体験の私も行ってきました!(くみん手帖編集部/山本多恵子) [11月の特集] 人と街がつながる、世田谷のコミュニティ
東急世田谷線世田谷駅から徒歩12分、住宅街にある弦巻区民センターの調理講習室の会場に着くと、4つのグループに分かれて席に着きます。グループでは自然と巻き寿司の話しになり、初めての参加は私だけで少し緊張しましたが、初めてでも心配ないから大丈夫と声を掛けてもらったおかげで和やかに始めることができました。
私も知らなかったのですが、飾り巻き寿司は、昔は米の豊作を祈るために作られた歴史あるものなのだそう。古典模様から季節もの、キャラクターまで豊富な模様があって、パーティなどでも人気のメニューです。今回は、冬にぴったりの「雪だるま」をつくります。
教えていただいたのは、「食でつながる輪・和・話」代表の川島美由紀さん。飾り巻き寿司インストラクターの資格を持ち、管理栄養士でもある方。
「太巻きよりも技術を必要とせず、初心者の方でも可愛く出来上がるのが飾り巻き寿司の魅力です」(川島さん)
さっそく皆で、雪だるま模様の巻き寿司をつくります。まずは川島先生による実演から。模様をつくるのに使うのは、酢飯と海苔と山ごぼう、色付けに使う明太子。それぞれのパーツや分量をきちんと準備するのが上手に仕上げるポイントで、「雪だるま」には酢飯を8パーツ、海苔を5パーツと細かく準備します。
パーツが揃ったら、どのパーツがどのような役割を持っているのか、組み立てるコツを交えながら先生が実演。皆手際よく出来上がっていく様子を真剣に見つめます。
「雪だるま」は巻き簾を使って巻くのではなく、形を整えるために使います。
そしていよいよ大切な、巻き寿司を切る作業!先生いわく、巻き寿司の出来上がりを左右するのは、綺麗に”米を切る”こと。一気に切るのではなく、2~3回包丁を引いたら、刃についたご飯をふき取り、手酢と言われる水と酢を合わせたもので包丁を濡らして切る。これを何度も繰り返します。早く切りたい気持ちを我慢しながら丁寧に切り終わると、雪だるまが登場し、あちこちで「可愛い」の歓声が上がっていました。
さらに最後に、巻き寿司だけでなく、簡単に作れるチーズケーキも教えていただきました。こちらの先生は、川島さんとのご近所づきあいがきっかけで「食でつながる輪・和・話」を立ち上げメンバーとなった中坪さん。お菓子作りが得意な70歳を超えるおばあちゃんです。
豊富な手作りケーキのレパートリーから、今回は市販のクラッカーを使った簡単なチーズケーキをつくります。大勢の前で教えるのが初めての中坪さんを、若い参加者の方々がさりげなくサポート。自然と交流が生まれ、和やかな時間が流れていました。
「このような助け合いがご近所で増えてほしくてこの活動を始めました。庭の木に梅や果物が実っても採る人がいなくて困っている、仕事で忙しく夕飯が作れないときにお裾分けをいただいて嬉しかった、などお互いに助け合える関係が地域にできるといいなと思います。このイベントが地域の方々が出会うきっかけになってくれると嬉しいです」(川島さん)
試食の時間では、自己紹介も兼ねて「続ける」をテーマにみんなでディスカッション。人生の先輩からアドバイスをいただき、自分の悩みを話し、いろんな人の意見を聞いてすっきり。「若い方と話せて楽しかった」と笑顔で帰られる方も。
「食でつながる輪・和・話」では、食や身体についての座学も行ったり、ダイエットやお年寄りの低栄養予防など世代によって食の疑問にも答えてくれます。地域の人ともつながり、食の知識も学べるこうした活動にこれからも参加してみたいです。
(撮影:桒原伸明)
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食でつながる輪・和・話
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山本多恵子
宮城県生れ。世田谷在住。Web制作、アクセス解析が得意です。宮城県気仙沼市の食材を取り寄せ、郷土料理を作る「スローフード部」を定期的に開催しています。場づくりにも興味津々。世田谷と気仙沼をつなげること活動を日々模索しています。
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