みんなの世田谷レポート

世田谷で行われたイベントやワークショップなどの体験レポート。くみん手帖編集部およびくみんライターが参加した感想や、当日聞いたお話、エピソードなどをご紹介。

2014.05.09

子どもの絵をぬいぐるみに!親子で参加できるワークショップ

子どもが描く絵はかわいいけれど、どうやって残せばいいのか頭を悩ますものです。子どもの絵をもとにぬいぐるみをつくるワークショップがあると聞き、3歳の娘と「100mermaids workshop」に参加してきました。たくさんの親子連れが参加した2月のある日曜日、午前10時。経堂のちいさなカフェ/ヨウケル舎で開催されたワークショップの様子をレポートします。(まちとこ出版社/立田恵子)

活動のきっかけとなった人魚のぬいぐるみを「100体つくれたら面白そう!」と、ワークショップの名前は100mermaidsに

活動のきっかけとなった人魚のぬいぐるみを「100体つくれたら面白そう!」と、ワークショップの名前は100mermaidsに

ぬいぐるみで、子どもの絵を永遠に

100mermaidsは、「こどもの絵」+「チクチクしごと」+「集う」をコンセプトに親子で参加できるワークショップを開催しています。主催の森 牧子さんは、アニメーションやイラストを描く仕事柄、子どもたちが描く絵につい目を奪われることがあったそうです。

「ノートの切れ端やメモ帳に描いたような、何気ない落書きが可愛くて捨てられない、ということがよくありました。なかでも、娘が4歳のころに描いた人魚の絵が大好きでずっと壁に貼っていたんです。しばらくすると汚れや破れてしまうのが心配で、可愛い絵を残せる良い方法を考えるようになり、絵を布にプリントし縫い合わせてぬいぐるみにする方法にたどり着きました」(森さん)

実際につくってみると「かわいい」と評判に。「多くの人に知ってもらえるよう、ワークショップにしてみたら?」という声に押され活動を開始したそうです。現在では、1つのぬいぐるみを半年くらいかけて作り上げる本来のスタイルに加え、参加しやすい1回完結型のワークショップも定期的に開催しています。

用意された、色とりどりの毛糸やフェルト

用意された、色とりどりの毛糸やフェルト

この日はおよそ10組の親子が参加しました

この日はおよそ10組の親子が参加しました

カフェで賑やかに「チクチク」するひととき

なんのためらいもなく、自由に描く、描く!

なんのためらいもなく、自由に描く、描く!

お絵描きが終わったら、さてどんな飾りをつけようか?

お絵描きが終わったら、さてどんな飾りをつけようか?

今回は、ベースとなるぬいぐるみに直接絵を描いて飾り付けをする「BASE TYPE」という1回完結型のワークショップに参加しました。
ひな祭りの前ということもあり「おひなさまをつくろう!」がテーマ。おだいり様とおひな様のベースを選ぶところから、ワークショップが始まりました。娘は背中部分が水色のおだいり様と、ピンク色のおひな様を選択。しっかり弾力のあるぬいぐるみには「100mermaids」のタグも縫い込まれ、とても丁寧なつくりです。選んだぬいぐるみに、子どもたちは思い思いに顔と着物を描いていきます。今回の参加者は、下は2歳から上は6歳までのお子さんとお母さんたち。子どもたちの描く絵が個性にあふれているのがこのワークショップの面白いところ。

お絵描きが終わった親子から飾り付けスタート。テーブルには色とりどりの毛糸やフェルト、刺繍糸に加え星やハート、貝殻といったさまざまな形のキラキラスパンコールが並べられていました。

おやつタイムは、春の訪れを感じて

針仕事はボタン留めくらいという私も、娘と「それにしようか?」と毛糸やスパンコールを選んでいるうちにどんどん楽しくなってきました。他のお母さんとも、子どもの絵やチクチクしごとを通じて会話がうまれ、どのテーブルもにぎやか。裁縫が苦手でも「ここはどうしたらいい?」というような基本的な質問も気軽にでき、アドバイスをもらえるので安心です。

11時を少しまわったところで、おやつの時間。こちらのワークショップでは、この「おやつの時間」も楽しみのひとつ。今回は桜のパウンドケーキと自家製の苺ソースをかけた豆乳プリン。春の訪れを感じさせてくれるメニューでした。おやつが終わり、ぬいぐるみづくりを楽しんでいると、あっという間に終了の12時。途中の人は持ち帰りの糸やスパンコールを選んで、お家で完成をさせます。我が家も自宅で、ゆったりと針仕事を楽しみました。

針仕事と手作りおやつ。ほんわかとした時間です。

針仕事と手作りおやつ。ほんわかとした時間です。

おしゃべりを楽しみながらも、ママたちは真剣そのもの。

おしゃべりを楽しみながらも、ママたちは真剣そのもの。

針を通して見える、子どもの絵のすばらしさ

ワークショップのテーマは「どんぐりぬいぐるみバッグをつくろう!」「クリスマスオーナメントをつくろう!」など季節やイベントの内容でさまざま。すでに子どもが描いたお気に入りの絵を持っている場合は、その絵を布にプリントして刺繍する「PRINT TYPE」のワークショップに参加できます。

「子どもの描いた絵をじっくり見ることって、実はあまりないと思います。子どもって、本当にとらわれのない、自由で無垢な線を描く。子どもの絵に針を通し、じっくりと向き合うことで、見えなかった何かが見えてくる。毎回新たな発見があり楽しいです。針仕事に没頭することで、ストレス発散にもなりますよ」(森さん)

お父さんの参加や、お一人での参加も歓迎とのこと。「こどもの絵」+「チクチクしごと」+「集う」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

2歳の子どもの作品

2歳の子どもの作品

6歳の子どもの作品

6歳の子どもの作品

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100mermaids workshop
[お問合せ先]http://100mermaids.kir.jp

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紹介者プロフィール

まちとこ出版社

世田谷区を中心とした現役子育てママたちの編集チーム。妊娠時に世田谷区から配布される「せたがや子育て応援ブック」など世田谷区の発行物の編集のほか、「小さなお店のつくり方 育児しながら起業編」「忙しいママでもラクラク作れるこどもが喜ぶお弁当」(辰巳出版)など出版社発行の書籍の編集も手がける。

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