ナカガワのナカガワという不思議な店名に惹かれ
京王線下高井戸駅降りて、ほど近い下高井戸商店街に「ナカガワのナカガワ」という不思議な名前のお店があります。北海道中川町の交流サテライトスペースで、観光やイベントの紹介、特産物の販売等しています。以前より気になっていたのですが、3月にリニューアルオープンしたという事なので行ってみました。

組木の扉が美しい「ナカガワのナカガワ」
店内はまるで森の中!
組木の美しい木の扉から中に入ると、天井近くまでの大きな棚に、たくさんの中川町の特産物が並べられています。見本市のようで、入った瞬間からワクワクしてきます。
大きなカウンターも入口と同じ美しい組木で作られていて、とても印象的。店内は木の香りに満ちて、まるで森の中に足を踏み入れたようです。

まるで中川町の見本市のように並んだ特産品。
居心地の良い雰囲気はスタッフさん達のお人柄
スタッフの方が、とても優しい笑顔で迎えてくれました。「世田谷区とは以前から交流していたご縁で、ここ下高井戸に中川町のサテライトショップを出させていただきました。中川町には面白いものがたくさんあるので、ゆっくりご覧ください。可愛いマスコットキャラクター“じゅえる”にも会っていってくださいね。」
ご来店の親子連れや、シニアの方も、店内の白樺の切り株に腰かけながら、楽しそうにスタッフの方と談笑されています。“じゅえる”も片隅でそっと聞き耳を立てているようで、ほんわかとしてしまいます。こんな暖かく居心地の良い雰囲気が、きっと「ナカガワのナカガワ」の魅力の1つなのですね。

中川町マスコットキャラクター”じゅえる”です。
中川町ってどんなところなのでしょう
広大な北海道の中で、「中川町」とはどんなところなのでしょうか?店内にはたくさんの分かりやすい説明書きや、パンフレットが置いてありました。
北海道の北緯44度に位置する中川町は、360度森に囲まれた大自然。東に「北見山地」、西に「天塩山地」が走っており、この両山地の中央を流れる「天塩川」とこれに合流する「安平志内川」流域に沿って南北に細長く拓けています。
太古の昔から雄大な天塩川が流れ、地域の命の源流となっています。1億年前のはるか昔、海の底だった中川町では「クビナガリュウ」をはじめ、地層から海の生物の化石が大量に見つり、アイヌの人々の遺跡も数多く出土している歴史ある土地だそうです。中川地域の中心的な天塩川は、歴史的に水害をもたらしながらも、その存在により、肥沃な地域となり、畑作・酪農・林業など豊かな自然を形成してるそうです。

北海道のなかの中川町がどんなところなのかわかりやすく展示しています。
大自然のまんなかで、中川町の名産とは?
店内に所狭しと並べられている特産品は、ここでしか見られない珍しいものばかり。一つ一つが雄大な自然のまん中に位置する中川町でこその、逸品揃いです。
「行者にんにく」を使用した、滋養たっぷりのソースや焼き肉のたれ。「ハスカップ」のソーダや羊羹。ソーセージなどなど。美味しそうなものが沢山並びます。味のある深い色味の磁器は、中川町の「誉平焼き(ぽんぴらやき)」で、地元の作家さんが手捻りで作られたもの。お茶椀やカップアンドソーサー、美しいぐい飲みなど、工業的ではない趣がとても素敵です。きっと中川町の森の中にいるのであろうエゾシカの角や、木や蔓をつかった丁寧な仕上げのアクセサリー。どれもこれも東京ではお目にかかれない、ひと味違う珍しいものばかり。「今の時期はアスパラガスがおすすめです。」中川町から直送されたばかりの瑞々しいアスパラガスは、旬を迎えているようです。

瑞々しいアスパラガスは、中川町の旬の便り。
大人気!可愛いソフトクリームは中川町直送の放牧牛の牛乳で
次から次にソフトクリーム目当てのお客様がいらっしゃいます。中川町の広大な大地で放牧飼育されている牛の牛乳を直送、店内でその都度作られているソフトクリームは、下高井戸の皆さんにとても大人気です。
2つの形が選べます。とっても可愛い「モゥモゥソフトクリーム」は写真映え間違いありません。濃厚な牛乳の香りとさっぱりした甘みで、小さなお子さんから、シニアの方までファンが沢山いらっしゃるのも納得の味でした。

モゥモゥソフトクリームはボリュームたっぷり。
こんな今だからこそ「ナカガワのナカガワ」で北海道を感じませんか?
初めて訪れた「ナカガワのナカガワ」は、とっても居心地が良くて、個性的で、あれもこれも買ってしまいそうなほど魅力いっぱいのお店でした。そして、訪れた事の無い、遠く離れた中川町という場所を身近に感じてとても好きになりました。皆さんもなかなか旅行も難しい今こそ、「ナカガワのナカガワ」で、北海道の大自然を感じてみてはいかがでしょうか。