2013.06.01
子どもが自由に楽しめる遊び場を。プレーパーク武智さん
みなさんは、世田谷区の4つの公園にある「プレーパーク」を知っていますか?廃材やロープなどで作られた遊具が並ぶ敷地の中で、子どもと大人が一緒になり、火や土、水や木といった自然と、道具や工具を使って自由に遊びを創りだせる遊び場のことです。今回は世田谷公園のプレーパークで、子どもたちの遊びをサポートする見守り役のプレーリーダー、NPOプレーパークせたがやの武智風也さんに、プレーパークの魅力についてお聞きしました。
世田谷の街に根ざした活動・取組みを行う人や、世田谷で活躍する「このひと」のインタビュー。それぞれの想いがある世田谷のお話。
三軒茶屋に店舗を構え、2014年9月に3周年を迎えた和テイストのフレンチレストラン「愛と胃袋」は、赤ちゃん連れからお年寄り、障害のある方など、どなたでも安心して食事を楽しむことができる場所。オーナーの石田恵海(いしだえみ)さんは、2歳と3歳のお子さんを持つお母さんで、子育てサークル「おやこのおへそ」も主宰。レストランと子育てサークルの両方で、「誰もが楽しめる場づくり」に挑戦しています。
※障害の表記は、音声読み上げソフトで正しく読み上げさせるために、ひらがなを用いずにすべて漢字で記載しております。
世田谷くみん手帖編集部(以下、くみん手帖):「レストラン愛と胃袋」が3周年を迎えたとのこと、おめでとうございます。まずはお店のコンセプトを教えていただけますか?
石田さん(以下、敬称略):ありがとうございます。外食を楽しみたいときに誰もが利用できる安全・安心なお店を目指しています。と言いますのも、私自身、足の手術をして車いすを一時的に使っていた経験や出産後まもなくなど、「外食を楽しみたいけれど、難しい」時期が。このような経験から「日本のおいしいとやさしいをテーブルから」をコンセプトに、どなたでも外食を楽しめるお店づくりをしています。
無農薬・低農薬の野菜や肉、魚など国産の安全な食材にこだわり、国産のみを取り揃えた日本ワインもお客さまに好評です。
また、障害福祉サービス事業所で作られた食材や加工品も仕入れています。こちらは支援ではなく、安全な原材料を使い丁寧に作られた美味しいものが多いという理由から選んでいます。
くみん手帖:「誰もが楽しめる場づくり」のために、具体的にはどのような配慮がされているのですか?
石田:ベビーカーや車いすでも入りやすいようにお店の入り口にはスロープを設置し、店内はバリアフリーです。小さな赤ちゃん連れの方のために、授乳スペース、おむつ台、ベビーチェア、キッズチェアも用意、離乳食や幼児食も提供しています。
小さなお子さまは長い時間じっとしているのは大変ですので、お子さまの食事を先に提供するなど楽しく時間を過ごしてもらえるように工夫しています。
車いすの方でも安心してご利用できるように、トイレは車いすが360度回転できる広さを確保し手すりも付いています。
くみん手帖:この3年間はいかがでしたか?
石田:お店を開店したのは、長男が生後半年のときで、保育園に預けるようになるまでおんぶをしながらお店に出ていました。ライター業では、お店の取材でオーナーからいろいろなお話を伺っていましたが、いざ自分がお店を運営する立場になると、聞くのとやるのでは大違い。いろいろな失敗を重ねながらの3年間でした。ただ、これからもますます食材とサービスにこだわり、どなたでも安心しておいしい食事を楽しむ場所にしていきたいと思っています。
くみん手帖:石田さんは子育てサークル「おやこのおへそ」も主宰していますね。
石田:お店にはお子さま連れのお客さまが多く、開店当初から、食事の提供以外にも何かやってみたいと考えていました。店先で立ち話をする機会もあり、外出が難しい乳児連れのお母さんたちがもっと交流できる場があったらなと。
そんなときに、先輩経営者として旧知の仲だった、保育士と音楽家による親子コンサートを開催しているNPO法人Happy Mother Music代表の鈴木美美子さんから声がかかり、お店で0歳に向けた絵本読み聞かせの「おはなし会」を始めたのが「おやこのおへそ」のスタートです。
0歳でもすごく集中して楽しんでくれるのが発見でした。
くみん手帖:「おやこのおへそ」ではそのほかにどのような活動をしていますか?
石田:「おはなし会」のほかには、ピアノやバイオリンなど音楽と絵本の世界を楽しむ0〜3歳向けの「おとあそびの会」を定期開催しています。
それ以外にも、自分が子育てをしていて興味があることについて講師をお呼びし、お母さん向けの勉強会を不定期で開いています。今まで開催した講座の中には「被災ママ812人が作った子連れ防災手帖」という本を読んで感銘し、この本をプロデュースしたLo紀子さんにお願いした「子連れ防災講座」などもあります。
くみん手帖:これからはどのような講座に挑戦される予定ですか?
石田:自分の子どもの成長とともに子育ての課題も変わっていくはずなので、「おはなし会」や「おとあそびの会」を続けつつ、自分が学びたいと思う講座や、お母さんたちと接していて、開催の必要性を感じる講座を開催したいと思っています。
例えば、インターネットの情報を上手く活用する「ネットリテラシー」の講座は企画したいですね。情報収集や交流で使うSNSはお母さんたちの利用も多いですが、必ずしも正しい情報が流れてくるわけではないですよね。でも、母親をしていると「子どもを守らなくては」という意識が強く働くので、ショッキングなニュースに出合うと、それを鵜呑みにしたり、シェアをしすぎたりと、情報に対して無防備でいることでトラブルに陥るケースもある。そこをなんとかしたいなと考えています。
イベントは、1人でも気軽に参加できるような雰囲気を心がけています。イベントで知り合ったお母さん達が仲良くなって一緒にランチに来てくれたりと、笑顔の輪が広がっていくことがなによりも嬉しいので、お母さんたちの出会いの場をこれからも作っていきたいです。
住所: | 世田谷区太子堂1-15-13 TOKIWAYAビル1F |
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電話番号: | 03-3411-1296(いい・いぶくろ) |
営業時間: | 11:30-14:00(Lo) 18:00-22:00(Lo) |
定休日: | 月曜日・第3火曜日 |
URL: | http://www.aitoibukuro.com/ |
この記事に関連するタグ:Restaurant 愛と胃袋, おやこのおへそ, 三軒茶屋駅, 石田恵海
世田谷区を中心とした現役子育てママたちの編集チーム。妊娠時に世田谷区から配布される「せたがや子育て応援ブック」など世田谷区の発行物の編集のほか、「小さなお店のつくり方 育児しながら起業編」「忙しいママでもラクラク作れるこどもが喜ぶお弁当」(辰巳出版)など出版社発行の書籍の編集も手がける。
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