子育ての輪でつながる一日!世田谷子育てメッセ開催

「地域みんなでつながる」をテーマにしたポスター

「地域みんなでつながる」をテーマにしたポスター

子育てメッセは子育て活動団体の見本市

世田谷区には、子育て支援団体を大きくふたつの視点から応援する仕組みがあります。ひとつは、地域の子育て力をより一層高め、子ども・子育て支援施策の充実を図るために必要と思われる事業に助成する「子ども基金」による活動費のサポート。もうひとつは、区内の子どもや子育て活動を行う団体同士がつながりあい、地域の子ども・子育てを支える大きな輪となって広がっていくことを目指すプロジェクト「子ども・子育てつなぐプロジェクト」(旧:子ども・子育てつながるプロジェクト)による、交流会や勉強会などの運営面のサポートになります。この「子ども・子育てつなぐプロジェクト」に参加している団体の見本市という位置づけで、「世田谷子育てメッセ」は開催されるとのこと。

「『子育てメッセ』は、子育てをもっと楽しくしたい、こんな支援があったら助かるのにと考えている方が、必要な支援団体と出会うことで問題解決の糸口をみつけたり、新しい交流が生まれることを目的としているほか、団体同士の交流を盛んにすることも役割としています。横のつながりが広がることで、世田谷区内の子育て支援活動がより充実することを願っています」と話してくださったのは、「世田谷子育てメッセ」担当の世田谷区子ども・若者部 子ども家庭課の雀部(ささべ)さん。

昨年度も1500人以上が来場してにぎわった

昨年度も1500人以上が来場してにぎわった

子ども基金の報告会はさまざまな活動が発表され興味深い

子ども基金の報告会はさまざまな活動が発表され興味深い

イベントを支えるのは、子育て活動団体

「子育てメッセ」の準備は前年の夏ごろから始まり、世田谷子育てメッセ実行委員に加え子育て活動団体も交えた会議が定期的に行われます。参加している子育て活動団体の主催の多くは、子育て経験者や子育て現役のみなさん。みなさん一様に「子育てメッセに来てよかったと感じて欲しい」という思いのもと、イベントテーマや内容を話し合います。

1月8日に行われた最終会議では、「子育てメッセの成功とはどんなこと?」というテーマで話し合い、「来場者に笑顔で帰って欲しい」「いい出会いをして欲しい」というような意見が出ました。子育ての大変さを知っているからこそ、子育てが楽しくなるヒントを見つけて欲しい、と考える方が多いようです。メッセの開会宣言、閉会宣言もそうした子育て活動団体のスタッフたちによって行われ、団体の枠を越えて来場者にメッセージを届けます。

子育てメッセの開会宣言は昨年度も元気いっぱい

子育てメッセの開会宣言は昨年度も元気いっぱい

会議では子育て活動団体、児童館、区の職員で知恵を出し合う

会議では子育て活動団体、児童館、区の職員で知恵を出し合う

メッセで世田谷の子育てを感じる

「子育てメッセ」は、テーマ別に7つのブース(「知る・学ぶ」「元気になる」「親子の集まり」「文化・アート」「ひろば」「そだてる」「相談・支援」)に分かれて各団体が出展し、活動内容を紹介する資料の配布やおためしサービスなどを受けることがきます。子育てサークルから、NPO法人、自主保育、育児相談・支援団体などさまざまな団体が出展しており、活動内容もヨガやベビーマッサージなどから遊びの団体まで多種多様。興味がある団体を見つけたら、その場でじっくり話を聞くことも。時間のない方や自宅で検討したいという方には、会場で配られる子育て活動団体の情報誌「世田谷子育てつながる本」を参考に気になる団体をチェックしておくと便利です。

また、会場ではリトミックやミニライブ、絵本の読み聞かせ、子育てに関する講演などミニイベントも満載。乳児の親子だけでなく、幼児やお父さんも楽しめます。「お母さんはもちろん、それ以外の方(お父さん、おじいさん、おばあさん、地域の方など)にも気軽に参加いただけ、お子さんを含め皆が笑顔になるようなイベントにしたいです」(雀部さん)。

来場者へのメッセージをブース別の班に分かれて知恵を出し合う

来場者へのメッセージをブース別の班に分かれて知恵を出し合う

大人気のミニイベントでプチ体験できる

大人気のミニイベントでプチ体験できる

会場は小田急線成城学園前駅から徒歩3分ほどのところにある砧総合支所。会場にはおむつ替え・授乳スペースもあり、小さなお子さんを連れての来場も安心です。子育て真っ最中の方はもちろん、子育てに興味のある方やこれからお父さんお母さんになる方におすすめ。世田谷の子育てを体感できるイベントに出かけてみませんか。

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第13回世田谷子育てメッセ

[日   時]2015年1月31日(土) 10:30〜15:00
[会   場]砧総合支所
[主   催]世田谷子育てメッセ実行委員会・世田谷区
[お問い合わせ]せたがやコール 03-5432-3333

お母さんと赤ちゃんの心が休まる「もうひとつの実家」

お母さんと赤ちゃんの心が休まるもうひとつの実家「古民家mamas」

お母さんと赤ちゃんの心が休まるもうひとつの実家「古民家mamas」

ほっと一息、くつろげる空間

「古民家mamas」は、おもに0歳児の赤ちゃんと家族がすごせる場所として、2010年より東急世田谷線「松陰神社前」駅にある古民家を利用し自主運営の子育てひろばを開催してきました。

「出産から1歳のお誕生日ぐらいまでは、子育てがもっとも大変な時期。昼夜をとわず手がかかって体力的にもきつい上に、不安や悩みは次々出てきます。そんなお母さんたちの日常の延長に、ふと立ち寄ってホッとできる場所、子育ての本音をつぶやける場所をつくりたいと思いました」と、代表の吉原さん。

生後11ヶ月の赤ちゃんのお母さんは、「子どもが泣いてばかりで、家にいるのがつらくて来たのが最初。スタッフの方に抱っこしてもらって、ゆっくり座ってお昼を食べたときには、本当にうれしかった。ここでいろいろなお母さんとも話ができ、子育て仲間がたくさんできました」。また、生後2ヶ月の赤ちゃんのお母さんは、妊娠中から通う常連さん。「先輩たちからいろいろな体験談を聞いていたので、安心して出産にのぞめました。無事に生まれたことを皆さん喜んでくれて、かわるがわる抱っこしてくれたのがうれしかったです」と話してくれました。

お散歩の途中で看板に気づき、様子を見に来るお母さんもいます

お散歩の途中で看板に気づき、様子を見に来るお母さんもいます

本棚には子育てに関する本が並び、自由に閲覧できます

本棚には子育てに関する本が並び、自由に閲覧できます

「抱っこさせて!」。初めましての赤ちゃんは、スタッフやお母さんの人気の的

「抱っこさせて!」。初めましての赤ちゃんは、スタッフやお母さんの人気の的

互いに知恵を出し合い支えあう

「古民家mamas」のスタッフは、子育て経験豊富な先輩たち。家ではゆっくりお茶を飲む暇もないお母さんたちのために、カフェインレスコーヒーやハーブティー、ときには季節の野菜を使ったお料理やお菓子なども用意して迎えます。お母さんたちの話の輪に入り、子育てのよもやま話をしたり、赤ちゃんを抱っこしたり遊んだり。保育士、保健師、看護師などの資格をもつスタッフもいますが、指導や介入をすることはありません。相談を受けて、自らの経験談や知っている知識を話すことはありますが、それはお母さん同士が情報交換するのと同じ。誰かが悩みを話すと、スタッフもまわりのお母さんたちも、いっしょになって考えたり知恵を出し合ったりしています。

「古民家mamasに集うお母さんたちが、お互いの赤ちゃんの成長を見守り喜びあう存在になっていけたら。そして私たちも、お母さんたちの子育ての伴走者になれたらと思うんです」と吉原さん。そんなスタッフが作りだす雰囲気に、「ここは実家のよう」と感じるお母さんも多いようです。

月齢の近い赤ちゃんのお母さん同士は話も尽きません

月齢の近い赤ちゃんのお母さん同士は話も尽きません

いっしょに育っていく仲間たち

いっしょに育っていく仲間たち

目指すはフィンランドの育児支援

「古民家mamas」の活動をするなかで、吉原さんたちが出会ったのが、フィンランドの子育て支援制度「ネウボラ」です。ネウボラのキーワードは「切れ目のない支援」。保健師や助産師が常駐する施設(ネウボラ)で、妊娠から出産、子どもが6歳になるまでのあいだ、担当の保健師が継続して家族全体を支えます。医療的な健診だけでなく、子育てや家族の悩みまで相談できる個別面談があり、アドバイスや必要な医療機関などへの紹介もしてくれます。妊娠中から同じ担当者がサポートするため信頼関係が築きやすく、問題の予防や早期発見につながっているのです。

今後吉原さんが目指すのは、この考えを取り入れた「小さなネウボラ」。お母さんたちに寄り添い、日常のなかで信頼関係を築いて初めて支援ができるというもの。「古民家mamas」で培った経験に加え、地域の保健師や助産師、医師などの専門家との「顔のみえる連携」を深め、お母さんたちを孤独にさせない、安心して子育てできる街づくりのためになにができるかを考えているそうです。

活動の拠点となっていた古民家は、2015年3月末で閉館になりますが、新たな場所を探し、さらに発展させた子育て支援サービスの準備を進めているとのことです。今後の情報は、「古民家mamas」のブログ(http://ameblo.jp/kominkamamas/)で随時お知らせ。これまでの子育て支援を活用しながら、新しい制度を取り入れる活動に注目してみませんか。

子育ての毎日にも季節感を。着付けイベントでお母さんにも華やぎのひととき

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父親だって子育てしたい!汐見稔幸先生を招いてのお父さん講座ではお父さんの本音も

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「切れ目のない子育て支援」の視察で島根県益田市から見学に

「切れ目のない子育て支援」の視察で島根県益田市から見学に

(撮影 松本のりこ)

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(施設概要)※2015年3月末まで
開催日:月曜日11:00〜15:00、金曜日12:30〜15:00
参加費:ひと家族500円
住所:世田谷区世田谷4-14-3
アクセス:東急世田谷線「松陰神社前駅」または「世田谷駅」より徒歩3分
電話番号:080-9691-5323(開催時間内のみ)
URL:http://ameblo.jp/kominkamamas/