とろっとした甘みとコクが特徴、深煎り珈琲はいかが?

水色と茶色は皆川珈琲のイメージカラー

水色と茶色は皆川珈琲のイメージカラー

おだやかな景色と珈琲の香り

祖師ヶ谷大蔵駅北口から祖師谷通りを10分ほど歩くと、大型団地の祖師谷住宅に隣接する緑豊かな「ふれあい遊歩道」が見えてきます。その向かいにあるビルの1階に「皆川珈琲」はあります。「ふらりとお店を見つけてくれたらうれしい」と話すように、素朴な佇まいの看板に気がつくと「何かありそう!」と足を留めてみたくなるお店。軒先には直物やセンスのよい小物が並べられています。

珈琲の香りが漂うなか、店からは「ふれあい遊歩道」に集まるご近所の方や散歩途中の方の、なごやかに談笑する姿が見えるのどかな場所。

以前、鍵屋だった店内はアルミサッシに囲まれています。「本当は木枠の優しい感じがよかったんですけど」と微笑む皆川さんですが、古いビルやアルミサッシの趣と調和している店内。好きなものに囲まれて仕事をしたいという皆川さんの感性が表れています。お客様から「ここはおもちゃ箱みたい」と言われとてもうれしかったと話す皆川さん。

軒先に並ぶ直物たち

軒先に並ぶ直物たち

お店からはおだやかな景色が広がります

お店からはおだやかな景色が広がります

焼き方から好みの珈琲を見つける

「皆川珈琲」には、フレンチロースト(深煎り)を中心に7~8種類の珈琲豆が店頭に並びます。深煎りが好きだったこと、また深煎りの珈琲は「苦い」というイメージが強く敬遠する方も多いことから、深煎りの珈琲には甘みがあること美味しい深煎り珈琲を知ってもらえるきっかけになればと、深煎りを扱うお店にしたそうです。

同じ豆でも焙煎度合いによって、まったく別物だと皆川さんは言います。珈琲豆を購入する際、豆の種類で選ぶことがありますが、味の土台を作っているのは焙煎度合い。好みの味を見つけることで珈琲を楽しんで欲しいという思いも深煎り専門店にこだわった理由のひとつ。まずは試飲を用意することで深煎りが好きかどうかを判断してもらうそうです。

「ブラジルという豆が好きなお客さまがいらしても、その方が他のお店で購入した豆が浅煎りなのか深煎りなのかでまったく異なります。自分の好みの焙煎度合いがわかると失敗が少なくなります。さらにその中で豆選びをすることで豆の違いを味わったり、好みの豆を見つける楽しみが生まれます」(皆川さん)

酸味や苦味など好みの味を決めてから豆を選ぶ。そしてお店選びも重要だそうです。

「同じ深煎りでもお店や釜の種類によっても違いが出ます。ここは直火のガス釜を使っていますが、電気や遠赤外線などいろいろあるので焙煎屋巡りも楽しいと思います」(皆川さん)

深煎りを中心に7~8種類のコーヒー豆が並びます

深煎りを中心に7~8種類のコーヒー豆が並びます

試飲で使用する陶器は皆川さんの手づくり

試飲で使用する陶器は皆川さんの手づくり

センスの良い珈琲雑貨も

センスの良い珈琲雑貨も

深煎りの珈琲豆は艶々

深煎りの豆で淹れた珈琲は、とろっとした甘みとコクが特徴。さらに皆川さんは、焙煎後1週間~2週間たった豆のとろみが好きなんだそう。珈琲豆には油分が含まれていて、焙煎時間が長くなるとともに表面に出てきます。浅煎りと比べると黒いだけではなく、表面が艶々しているので一目瞭然。

深煎りが好きな方には「memeブレンド」がおすすめ。しっかりした深煎りですが甘みと特徴のある味わいが楽しめます。「深煎りがはじめての方には、味が強すぎてしまうのでおすすめしていないんです」と控えめな皆川さん。

ハンドピッキングでは良い珈琲豆を作るために避けられない作業

ハンドピッキングでは良い珈琲豆を作るために避けられない作業

おもちゃ箱のような店内

お店に置いているアイテムは珈琲関連以外も。好きなものから派生したアイテムはバラバラでも統一した雰囲気があります。釣りが趣味だったこともあり、ルアーブランドを立ち上げた常連さんから贈られた皆川珈琲オリジナルルアー。お店のイメージカラーの水色と茶色のルアーは、釣具というよりセンスの良い雑貨に見えてきます。プライベートでも愛用しているという長崎の波佐見町の陶器ブランド「HASAMI」とスケートカルチャーとアートを融合する「坩堝(ルツボ)」がコラボレーションしたマグカップもお客さんとのつながりから取り扱うことに。

そして皆川さん自身も趣味で陶芸をしていたことがあり、お店では不定期ですが陶芸作家の作品を集めた展示会を開催しています。試飲で使用しているカップアンドソーサーは皆川さんの手作り。

焙煎はものづくりに似ていると皆川さん。ひとつひとつ手間をかけ心を込めて作られる「皆川珈琲」に足を運んでみませんか。

ウルトラマンのおもちゃは商店街の方からのプレゼント

ウルトラマンのおもちゃは商店街の方からのプレゼント

珈琲豆は100グラムから。プレゼント包装もできます

珈琲豆は100グラムから。プレゼント包装もできます

自家焙煎珈琲豆店「皆川珈琲」
東京都世田谷区祖師谷4-23-20 みきもとビル1F
営業時間:12:00~19:00
定休日:水
http://ameblo.jp/minagawacoffee/

書くことが楽しくなる小さな原稿用紙「MEMO-GEN」

140文字の原稿用紙「MEMO-GEN」

140文字の原稿用紙「MEMO-GEN」

Twitterから俳句や川柳、短歌まで

「PORT」が事務所を構えるのは、京王井の頭線池ノ上駅から徒歩3分ほど、味のある古い雑居ビルの一室。商店街には、昔ながらの八百屋や酒屋のほか、足繁く通うファンも多い隠れた名店が並ぶ街で、このビルの1階も今は大きなシャッターが閉まっているものの、昔は八百屋さんお肉屋さんや乾物屋さんがあつまる市場として賑わっていたそうです。

アトリエ兼ショップ&ギャラリーとしてオープンする土日には、シャッターの隣にある白いドアの横に「FORT by PORT」の看板が設置されます。築50年を超える建物は、外観だけでなく内装もノスタルジックな雰囲気。事務所内にある柱は太く、梁も天井から大きく張り出し存在感があります。

「PORT」は、ご兄弟でもある大竹雅俊(おおたけまさとし)さんと大竹雄亮(おおたけゆうすけ)さんの共同経営。独立する前からお互いのクリエイティブ論を語り合い、「こういうものが作りたい」「こういうものがあったら」と議論を深めていたそうです。

ある日「Twitterに対応するメモ帳があったらいいね」というアイディアが生まれ、互いの意見を重ね具体的に形に落とし込み「MEMO-GEN(メモゲン)」が誕生しました。140文字の制限を原稿用紙で表現し、印刷には活版を使用、スマートにメモを持ち歩けるよう二つ折りにするとクレジットカードと同じ大きさになるなどの細かいこだわりが随所に感じられます。そして『Twitterに対応するメモ帳』には大きな思いがありました。2011年3月11日東日本大震災直後、Twitterではさまざまな情報が飛び交いました。その中には間違った情報や信憑性に欠ける記事が多く出回り、混乱した人も多かったのではないでしょうか。

「パソコンやスマートフォンは気軽に書け、そのまま配信できてしまいます。手書きというワンクッションを挟むことで、書くことや考えることを見直せたらいいなぁと思ったんです」(大竹雄亮さん)

味のある古い雑居ビルの2階に事務所を構える「PORT」

味のある古い雑居ビルの2階に事務所を構える「PORT」

土日には、アトリエ兼ショップ&ギャラリー「FORT by PORT」の看板が

土日には、アトリエ兼ショップ&ギャラリー「FORT by PORT」の看板が

築50年以上の建物。内装にも赴きがあります

築50年以上の建物。内装にも赴きがあります

140文字の原稿用紙は、Twitterから俳句や川柳、短歌など日本の定型詩にも対応

140文字の原稿用紙は、Twitterから俳句や川柳、短歌など日本の定型詩にも対応

さらに縦を7文字にすることで、五音と七音の組み合わせによる俳句や川柳、短歌にも対応。古来より続く日本の定型詩に対応することで、幅広い層が活用できるメモ帳になりました。

つぶやきの対象を変えていこう

Twitterでいう自分のつぶやきの下書きが「MEMO-GEN」だとしたら、「LETA-GEN(レタゲン)」はつぶやきを相手に送るポストカード、「REPO-GEN(レポゲン)」はものにたいしてのつぶやきとして余白を多くとり自由に使える絵日記風の原稿用紙ノート、と原稿用紙のデザインを展開しながらアイテムが増えていったそうです。

そしてアイテムごとに素敵なエピソードや使い方も。
イベントに出店していると「LETA-GEN」を見た外国の方が「このポストカードで祖国の友人に日本語で手紙を送りたい」と、日本語の代筆を依頼されたこともあったそうです。

自由に使えるスペースが多い「REPO-GEN」は、ものづくりの作家さんが自分の作品をスペースに置き作品の説明を書いて展示したり、旅行の思い出を絵日記にして展示したりとクリエイターの方にも人気。

さらに原稿文具シリーズを国語の授業で活用している高校があるそうです。先生の話によると学生はtwitterの普及により140文字という文字制限に慣れているとか。400字詰めの原稿用紙に作文を書くより140文字の原稿用紙の方がすらすらと何枚も書けるそうです。二人組になり「MEMO-GEN」で連歌を作成したり、「REPO-GEN」を使い絵と作文を組み合わせた読書感想文など、さまざまな取り組みをされているとのこと。何より生徒の皆さんからは「可愛い」とうれしい声が。

ものづくりの作家さんはMEMO-GENで商品説明

ものづくりの作家さんはMEMO-GENで商品説明

たてよこ自由に使える「高橋久美子×PORT たてよこ詩作ノート」

たてよこ自由に使える「高橋久美子×PORT たてよこ詩作ノート」

高校生にも人気の原稿文具シリーズ

高校生にも人気の原稿文具シリーズ

小さな港で起こる、とっておきの時間

ヒトやモノが集まることをイメージして付けられた港という意味の「PORT」には、同じ商店街の方から名刺作成の依頼があったりと地域のつながりも徐々に増えているそうです。そしてアトリエ兼ショップ&ギャラリー「FORT by PORT」の「FORT」には砦や交易所の意味があり、集まってきた人たちと一緒に何かを行動できる「場」を作りたいという思いを込めてつけたとのこと。「ジャンルレスでいろいろなことをやっていきたい」と話す大竹雅俊さん。

「FORT by PORT」では不定期に、マーケットや展示会が開催されます。「MEMO-GEN」から始まり、人が集まる「港」ができた「FORT by PORT」に遊びに行ってみませんか。

ギャラリーには、陶器、木工雑貨、デザイナーのプロダクトなどが展示

ギャラリーには、陶器、木工雑貨、デザイナーのプロダクトなどが展示

大竹雅俊さん(左)と大竹雄亮さん(右)

大竹雅俊さん(左)と大竹雄亮さん(右)

FORT by PORT
東京都世田谷区代沢2-36-26 小坂ビル207
営業時間:12:00 ~ 20:00
営業日:土曜日・日曜日
HP:http://port.vc/

PORTへのお問い合わせはこちらから
http://port.vc/contact/