月別アーカイブ: 2013年6月
木曜日-013 natsukashino pops stream
水曜日-015 natsukashino pops stream
木曜日-012 キャンパスRADIOカンパニー
甲斐かおり
木曜日-011 natsukashino pops stream/防災インフォメーション
木曜日-010 マンスリーリコメンデーション
木曜日-009 アフタヌーンパラダイス
名曲と逸話に彩られた大人たちの「ビートルズ・ナイト」
満員御礼!
大人の社交場で繰り広げられる夢の一夜
3回目となる今回は、『BEATLES NIGHT 3rd!! Song & EPISODE LIVEライブと逸話を楽しむ ビートルズ・ナイト~KEEP GOING & STAY YOUNGいつだってビートルズに夢中。ビートルズ・ナイトで年を脱ごう!~』と銘打って、日本におけるビートルズヒットの仕掛人である初代ビートルズ担当ディレクター高嶋弘之さんをゲストに迎え、当時の秘話からお宝グッズの展示、日本を代表するビートルズ・カバーバンド COMMA-DADA(コマダダ)による生演奏と、とてもボリュームのある内容でした。
会場のある地下に続く階段を降りると、少し低めの天井に落ち着いた照明、大人の社交場といった雰囲気。200人以上が入る会場には、全体に丸いテーブルが敷き詰められていましたが、開場の18:00過ぎには既にほぼ満席。イベントの人気の高さがうかがえました。
ビートルズヒットの仕掛け人、
高嶋弘之さんによる秘話
イベントは高嶋弘之さんによるトークから始まりました。
「ジョン・レノンが楽屋で加山雄三に小さなイタズラをし場の空気を和ませた時、彼のリーダー性を強く感じた」とおっしゃる高嶋さん。ビートルズが来日した時に楽屋に挨拶に行ったときの出来事だそうです。ジョン・レノンと加山雄三さんに交流があったエピソードは、一部のファンには有名なのだそうですが、当事者が語るとやはり重みがあります。
印象的だったのは、「女性の友人にビートルズを聴かせた時、『このバンドが売れるかは分からないけれど、私は好きよ』と言われ、女性をターゲットにして売り込もうと決めた」という高島さんの言葉。女性はおろか、日本中を熱狂させるほどのビートルズ旋風を巻き起こしたのは、言わずもがなですね。
また、「近所のスーツ屋に頼んでビートルズルックというスーツを作らせ、宣伝マンに着せて銀座を歩かせた」とか「後輩に女性用のかつらをかぶせて理髪店の前で写真を撮り『今、ビートルズカットが流行中!』と雑誌に掲載した」など、自作自演で奮闘する裏話も満載でした。
そして観客を爆笑の渦に巻き込んだのが、このエピソード。
「(自身の)胆石の手術中に看護師が気を効かせてビートルズの曲を流してくれたのだが、曲が『ハローグッバイ』だったから、今日が命日になると思った」
今でこそ笑い話になるものの、ここまで話してしまっていいの?と思うようなエピソードも多々あり、ここでしか聞けないような秘話ばかりで、笑いを交えながらお客さんは高嶋さんのテンポ良いトークに聞き入っていました。
COMMA-DADAによる白熱のライブ
途中休憩をはさみ、日本を代表するビートルズカバーバンド COMMA-DADAによるライブが始まりました。
1曲目は「恋する二人(原題直訳は『僕は気をつければ良かった』)」。セットリストは、高嶋さんの考えた邦題の曲を中心に組まれ、その意訳に会場からはたまに笑いも起こっていました。
ライブ中盤になるとリクエストコーナーにうつり、「Help」「twist and shout」「yellow submarine」などビートルズの中でも初期の曲を中心に次々とリクエストがありました。リクエストした曲が演奏されると、徐々に会場の空気も盛り上がり、立って踊り出すお客さんも。
ライブのラストは「all you need is love」。
お客様もステージに上がり、会場全体で「love,love,love」の大合唱。最初は静かにライブを鑑賞していたお客さんも、終盤には椅子に座りながらも体を揺らし一緒に歌って、会場の空気がひとつになっているのを感じました。
年を脱ごう!
いつもよりちょっとおしゃれをして、美味しいお酒と料理を味わい、素敵な音楽とともに歌い踊る。往年のビートルズファンのお客さんの顔がキラキラと輝き、ときおり上がる歓声に誰もがワクワクしていました。イベントタイトルに冠していた「年を脱ごう!」というキャッチコピーそのものの、誰もがビートルズに夢中になった最高の時代を彷彿とさせる素敵な夜でした。