開局26年の歴史あるコミュニティFM放送局
今年で開局26年を迎えるエフエム世田谷は、世田谷区で唯一のコミュニティFM放送局。世田谷区に加えて目黒区、渋谷区、大田区、杉並区、狛江市、調布市、三鷹市と幅広いエリアをカバーし、聴取人口は約320万人にのぼります。
開局以来掲げているステーションコンセプトは、周波数の83.4MHz(メガヘルツ)にちなんだ“やさしいラジオ”。有名タレントがパーソナリティを務める「アフタヌーンパラダイス」(毎週月〜木曜)。「金パラ~長江健次のDARADAラジオ」(毎週金曜)といった華やかな番組の一方で、区内在住のママさんが企画・構成・出演とすべて手がける「ママ夢ラジオ世田谷」、子どもの習い事・イベントの現場をレポートする「きっず×キッズ×kids」、世田谷で夢を追って頑張る人を応援する「世田谷ドリームプロジェクト」、障害者理解をテーマにした対談番組「SETAGAYAハート・ステーション」など、地域密着の番組を数多く放送しています。
「リスナーの年代は40〜50代がメインで、番組内で流している音楽もひと昔前の懐かしい曲が中心です。自社制作の番組が全体の約7割以上と、コミュニティFM放送局としては多いのも特徴。世田谷区民のくらしに寄り添い、本当に知りたいことや役立つ情報を届ける番組づくりを心がけています」(鎌田さん)
エフエム世田谷、チーフプロデューサーの鎌田梓さんとエフエム世田谷マスコットキャラクター DJせたハチ
世田谷区と「災害時における協力態勢に関する協定」を結び、緊急時の放送を実施
エフエム世田谷は世田谷区と「災害時における協力態勢に関する協定」を結んでおり、台風や地震に関する情報のほか、停電・避難所などの情報をリアルタイムで放送します。
とくに以下のような緊急度が高い災害関連情報は、24時間体制で災害対応シフトを組み、通常番組やコマーシャルに割り込んで放送を行なっています。
■地震:世田谷区に緊急地震速報が発表されたとき、世田谷区に震度4以上の地震が発生したとき
■気象:世田谷区に警報・特別警報が発表されたとき
■河川:世田谷区の一級河川(多摩川/野川/仙川/矢沢川/丸子川)に氾濫警戒情報・氾濫危険情報・氾濫発生情報が発表されたとき
「大地震などの緊急性の高い情報は、AIアナウンサーによる自動翻訳で英語、中国語、韓国語などさまざまな言語で放送ができます。」(鎌田さん)
防災意識啓発のポスターを作成。世田谷区と協力し、区内各所に掲示されている
また、毎日午後5時半からの3分間、世田谷区提供の「防災・防犯インフォメーション」を放送。いざという時に身を守るため防災情報を紹介し、住民の防災意識の向上に努めています。
「何回も繰り返し耳に入れていただくことで、いざというときの行動に役立てていただければ幸いです。東日本大震災の際には多くの区民が“帰宅困難者”となりましたが、不安な状況でも『ラジオから聴き慣れた声を聞くことで安心できた』という声を多くいただきました。ふだんの放送からリスナーの皆さんに寄り添い、親しみを持っていただくことが、災害時の安心感にもつながると考えています」(鎌田さん)
世田谷区用賀にあるエフエム世田谷。毎朝8時からの「Bee Up!! Setagaya」は2階スタジオから生放送されている
スマートフォンのアプリから簡単に聴ける!
最近は、ラジオの聴き方の多様化が進みPCやスマホで聴くことが出きます。「リッスンラジオ」などの無料アプリで聴けるほか、エフエム世田谷のホームページからも聴くことが可能。とくにコロナ禍以降は、リモートワークの合間にスマホアプリで「ながら聴き」をするスタイルが広まっているそうです。
アプリ「リッスンラジオ」はiPhoneとAndroidに対応。全国のコミュニティFMラジオを24時間楽しめる
今後は若い世代にもリスナー層を広げるべく、2024年5月に世田谷区および声優プロダクション株式会社81プロデュースと3者連携協定を締結しました。6月には人気声優が世田谷の魅力や情報を伝える新番組「水島裕のせたがやFun Time」がスタートし、早くも反響を呼んでいます。
災害時の情報収集手段として欠かせない、コミュニティーFM。世田谷区では、「いざという時にエフエム世田谷を聴く」ことを推進しています。災害時はもちろんですが、ふだんから聴くことで地域を身近に感じ、きめ細やかな情報にふれることができます。この機会にぜひ、ラジオ・PC・スマホでエフエム世田谷を聴いてみませんか?
◆エフエム世田谷