下北沢の文化を大切にする「reload」
「reload」は、小田急線の下北沢駅と東北沢駅の中間にあります。茶沢通りと下北沢一番街商店街が交わるところにある、2階建の白い建物です。ここには気持ちのいいテラスや花が咲く中庭があり、24区画の個性的な店がひしめいています。”reload”という言葉には、下北沢の地域の文化を大切にしながらも、新たな歴史を創っていくという意味が込められているそうです。
立ち呑み居酒屋「立てば天国」2F
「立てば天国」は、下北沢で「カレーの惑星」などの人気店を経営する福家氏が手がける下北沢5番目のお店です。どこか昭和を感じさせるカウンター、調味料にアジアのエッセンスを入れた小皿料理。「もつ煮込み」を頂きました。なんとカレー味、スパイスも効いて美味しすぎます。その他「みそキュー タイのハーブと白味噌」や「しめ鯖と切り干し大根とパクチー和え」など美味しそうなものばかり。蔵元でしか飲めない焼酎や日本酒にもそそられます。福家氏は「30~40代のお酒の嗜みや食に対するアンテナの高いオトナの方をイメージしたお店にしてみました」と言います。ハイセンスながら、大衆居酒屋の定番サッポロ赤星があるところに肩ひじはらない下北沢の気安さがありました。
水タバコのお店「chotto(シーシャ)」2F
ニコチンレスの無害な水タバコを愉しめるこのお店。筆者は、タバコを吸わないのですが、おそるおそる吸ってみると、ミントのフレーバーがアタマの中を吹き抜けるような爽快感を味わうことができました。他にも、ラズベリー、ライム、ピーチ、オレンジなど様々なフレーバーを愉しむことができるそうです。また、このお店のスタッフは、若手の劇団員やダンサー、ミュージシャンなど全員表現者で、スタッフによるパフォーマンスもあるそうです。ニコチンの無い、健康的なくつろぎ空間として皆さんも、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
輸入文具店「DESK LABO」2F
「DESK LABO」は、文房具店。「下北沢にお店を出すのが夢でした」と語る金井さんのお店は三軒茶屋から引っ越してこられました。鉛筆、メモ帳、ペンケース、クリップなど、チャーミングな色づかいやカタチの輸入文具の品揃えに目を奪われます。「スマホ台」は、400円という安さ、実は書店やミュージアムで「本」を展示する台だとか。こういうところに目をつけるお店のセンスに脱帽です。文具を好きな方が、ついつい通ってしまうようなお店です。
眼鏡店「MASUNAGA1905 下北沢店」1F
創業1905年、国産眼鏡製造の老舗・増永眼鏡の直営店は未来的なオフホワイトの空間です。ここに浮かぶように整然と並べられたスタイリッシュなオリジナル眼鏡の数々。個性的な下北沢にぴったりの眼鏡がここにあります。また、お店には最新のデジタル3D測定器があります。測定器を使ってデジタルな自分の3Dアバター(分身)を作り、眼鏡をスピーディーに試着し、様々な角度から確認することが出来ます。「下北沢で眼鏡をお探しの際は、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。」(荒川さん)とのことでした。
ボディメンテナンススタジオ「FLUX CONDITIONINGS」2F
ケイン・コスギさんや北島康介さんからの開店祝いの花が飾られていました。ここは体の姿勢や機能を整えたり、不調を改善するためのトレーニングとケアが受けられるサロンです。日本では珍しい筋膜リリース専用機器などを使用して、緊張している筋肉や筋膜の動きをトレーナーが調整してくれます。子どもから大人まで、種目、症状を問わず対応してもらえるそうです。
ウェルネスカフェ「FLUX CAFE」2F
10種類以上のオリジナルプロテインドリンクを味わうことができます。ブラックマジックなるプロテインドリンクをいただきました。まっ黒な液体にもかかわらず爽やかなレモン味で飲みやすく美味しい。黒い炭の吸着力でデトックスを促すそうです。椅子のかわりにバランスボールやエアロバイクに座るなど、下北沢のフィットネス志向の方には、ぴったりです。ジムでのトレーニングや、ランニング後にいかがでしょうか。
カレー・ギャラリー「SANZOU TOKYO」1F
イソノ・コウイチ氏が新形態のお店、「SANZOU TOKYO」のプロデュースに関わり新たに創り上げたスペシャルカレーが楽しめるお店です。オススメの“カシミールカレー”をいただきました。ガツンと来る強烈な辛さの後に爽やかでかぐわしい色とりどりのスパイスの風が体を吹き抜けます。付合せのニンニクがほっこりと甘いデザートのようでした。他にも辛さマイルドで山椒が薫るペトラカレーもあります。カレーの街下北沢で、ただのカレーでは物足りなくなっている方には絶対おすすめのお店です。
ブックストア「GREAT BOOKS」1F
写真家の熊谷隆志氏がディレクションしたお店です。ディスプレイされた作品は全て購入することが出来ます。お店は、“写真のある生活”がテーマ。オーナーの部屋に遊びに行くような感覚で、街の本屋さんにはないような個性的な本や作品に出会うことができます。
街から“オーナーの顔が見える店”が少なくなったといわれる近頃ですが、ここにはオーナーの顔が見える街、下北沢らしさがありました。皆さんも”reload”で新たな下北沢のお気に入り探しに行ってみてはいかがですか。