車椅子やベビーカーOK!バリアフリーな店内
コミュニティカフェななつのこは、京王線千歳烏山駅西口の北側出口を出て、線路に沿って調布方面に進み、ひとつめの踏切を右折した先に、大きな半円形の中庭がある建物。コーシャハイム千歳烏山12号棟の1階にあります。
店内は広く、移動式の机と椅子が並ぶカフェ。メニューも様々、美味しそうなランチメニューからドリンク、パウチの離乳食や福祉作業所のクッキーも買う事が出来ます。
入口側の壁一面がガラスになっているので、とても明るく開放的です。
ソファー席も設けられ、妊婦さんや赤ちゃん連れのママもゆったりすることができます。
「ななつのこは、バリアフリーで、車椅子でもベビーカーでも問題ない広さです。また催しを通じ、自然と幅広い年代が交流されています。」(コミュニティカフェななつのこ代表 鎌田さん)
ななつのこは利用する方のカラーに染まる白いパレット
ななつのこの楽しみ方はさまざまです。レンタルスペースで、ガーデニングの会、スマホの勉強会、ストレッチ、赤ちゃん向けお話会などの様々なイベントに参加したり、自ら企画、開催したり。また、「てしごとショップ」として、ハンドメイドしたものをレンタルボックスに登録して、出店することもできます。
ギャラリーとして、壁面を展示用にレンタルしています。世田谷文学館との連携展示もとても人気のひとつです。一般の方の展示希望も随時受け付けています。店内の1,000冊の本が借りられるシェアライブラリーのシステムも好評です。絵本から料理の本、小説まで幅広いジャンルの本が並びます。室内はWi-Fiも完備しているので、昨今のテレワークの場所を探している方々にも便利な環境です。
学び合い、自然とつながる
別室のレンタルスペースでは草木染のワークショップが行われていました。
布を挟むのに苦労している学生さんにアドバイスしながら手伝ったり、小さなお子さんの器用な作業に感心したり。会話も弾ませながら、参加者のみなさんと楽しく染色の作業を進めていました。
ななつのこでは、綿花を育てています。春に定植し、花が咲き終わり、実を結ぶと、実が爆ぜて生成色の綿毛が顔を出します。その綿毛を摘んで、紡ぐと綿の糸となります。
綿を指で縒って糸に紡ぐ作業を見て、「糸ってこうやって出来てるんですか?」「これが服になるの?」と大学生から歓声があがります。
綿の話から、環境や経済、地球の話まで、話題はどんどん広がって、深い学びの場となりました。全員の作品を作り終え、ずらりと干した時には、みんなすっかり打ち解けていました。次は綿が摘める頃に会いましょうとご挨拶し合う仲になっていました。
ななつのこでは、さまざまなワークショップが開催されています。大人も子どもでも参加可能です。楽しさと発見の機会にあふれています。
地域の頼れる「拠り所」として
「ななつのこは、コロナ禍の中でも、もちろん、しっかりと安全に気をつけていることが前提ですが、やっている事が大事なんです。」と鎌田さん。おひとり暮らしの方や、赤ちゃんとママのお出かけ先として大切な場所となり、今や地域のさまざまな方の拠り所になっています。スタッフのみなさんは、「まちの方々をいつでも歓迎できるように、状況に負けずにオープンしていることが私たちの居場所としての役目だと思います。」と言います。
今年で7年目を迎えた「コミュニティカフェななつのこ」は、今日もゆったりとした時間が流れ、明るい日差しの元、さまざまな人が出たり入ったり、会話を楽しみながら交流しています。ホームページには様々な催しが紹介されています。みなさんも、秋の楽しみを見つけに参加してみませんか。
コミュニティカフェななつのこ
運営:NPO法人ツナグバヅクリ