
大人ふたりがかり運んだ、天然のメバチマグロ
会話を楽しむ派?吟味したい派?
昭和26年創業の「お魚の店 池田屋」は、三軒茶屋栄通り商店街の「食彩館 三茶楽市」の中にあります。三軒茶屋栄通り商店街は、飲食店や雑貨屋が多く、毎日夕方16〜18時は歩行者天国を実施するなど、賑わいをみせます。その中でも「池田屋」は、昔ながらの魚屋らしく、威勢のいいかけ声が響く魚屋さん。
普通の魚屋と違うのは、店内の、切り身やお刺身が並ぶスペースが広く、お客さんがゆっくり選べること。「魚のことを聞きながら選びたいお客さんと、ゆっくり吟味したいお客さんがいるからね」と、三代目ご主人の石川宏さん。
この日、お店には、パックいっぱいに入ったブリのアラ、かじきの切り身やウニ、真鯛やあじの刺身が並んでいました。アラやかまが大好物の私には、たまらないラインナップ。解体ショーが始まる前にテンションが上がってしまいました。

三軒茶屋栄通り商店街にある「食彩館 三茶楽市」

かじきの切り身やウニ、真鯛やあじの刺身
魚屋さんとのかけ合いが楽しい解体ショー

71キロのまぐろが登場、この日は大物でした

怖いけど一生懸命お手伝いした女の子
解体ショーが行われるのは、毎週日曜日の14時30分から。時間になると、カランカラーン、カランカラーンと鐘の音が商店街に鳴り響き、呼び込みが始まります。常連さんはすでに待機していて、通りがかりの親子やカップル、犬を連れた散歩中のお父さんも立ち止まり興味津々。
お店の奥から二人がかりで運ばれてきたまぐろは、まな板からはみ出るほどの大きさ。「よいしょ」とまな板に乗せられると、あちこちで「大きい!」の歓声が。
「さあ、このまぐろの重さは何キロだと思う?お父さんより重いかな!」解体ショー恒例のまぐろの重量当てクイズが始まります。「65キロ」「もう少し重いかな!」「70キロ」「おしい!」「71キロ!」「正解!今日のまぐろは71キロ!大きいよ!」とお客さんとのやりとりも弾み、どんどん賑やかに。
次に、まぐろの頭を切り落とす作業を、小学生の女の子がお手伝い。常連さんからも「よいしょ、よいしょ」とかけ声が。おそるおそる手伝った女の子は「怖かったー!とっても硬かった!」と興奮気味に話していました。店頭に集まったお客さんは一気にアットホームな雰囲気に包まれます。
人気の試食タイム!
まぐろをさばく脇では、中落ちの試食タイムが始まります。おかみさんがスプーンでそぎ取った中落ちを、みんなの手のひらにのせていきます。
「池田屋のウリはまぐろ。まぐろを一匹、まるごと仕入れるから、新鮮で安く提供することができる」(石川さん)
中落ちは、取れる量がまぐろの大きさによって異なり、安定した量が扱えないため、スーパーやお魚屋さんでもほとんど出回りません。一匹まるごと仕入れる「池田屋」だからこそ味わえる希少な部位。旨みがぎっしり詰まった中落ちはとても美味しく、思わずおかわりするほど。
その間にも、厚さ10cmほどの赤身が1,000円、大トロ2,000円と、おろしたそばから売れていきます。なくなってしまう前に私も購入。一切れのサイズは大きめで、一人暮らしでは食べきれないと遠慮されそうですが、新鮮なまぐろは、この日のうちに食べきらなくても大丈夫。お刺身や漬け、サラダなど、色々な食べ方でいただきました。

しょうゆを付けなくても美味しい中落ち

赤身、中トロ、大トロ。おろしたそばから売れていきます
まるごと一匹は、魚屋のこだわり

分厚い切り身。お刺身、漬け、お寿司にサラダなどにいかが

年末年始のお買い物にもおすすめ
「こんな大きな魚をさばくの、初めて見ました」と話しながら帰るお客さんたち。ダイナミックなプロの手さばきを間近で見ることができるこのショーには、珍しいだけではなく、本来の魚の姿を見せる池田屋のこだわりがありました。
「切り身やおろした魚の方が売れるのはわかっているのだけど、まるまる一匹の魚がいないと、魚屋じゃないでしょ」(おかみさん)
ご主人やおかみさんとの会話を楽しみにお店を訪れる方も。
昔ながらの魚屋の良さを残しつつ、ライフスタイルや好みに合わせた買い方ができる魚屋さん。日曜日は“まぐろの日”になりそうです。
池田屋では、12月29日(日)は14時30分より、30日(月)、31(火)は開店から、まぐろの解体ショーを開催します。年末年始の準備に、新鮮なまぐろと、威勢のいい魚屋さんの雰囲気を味わってみてはいかがでしょう。
店名:お魚の店 池田屋
住所:世田谷区三軒茶屋1-34-10
電話番号:03-3418-7030(店舗)/03-3421-6536(事務所)
定休日:水曜日
営業時間:10~20時













































