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ご近所さんと、ご一緒に。3軒からはじまるガーデニング支援制度

玉川田園調布2丁目地区、グループ名「ベメミーチョ」の通りの一角
ご近所同士ではじめる、美しい街並づくり
「3軒からはじまるガーデニング支援制度」は、地域の人が協力して、街並を花とみどりに溢れる景観にすることを目的に、緑化に関するアドバイスや資金助成が行われるというもので、一般財団法人世田谷トラストまちづくりが実施をしています。
2年間で最大5回のガーデニング・アドバイザーの派遣や、1軒につき4万円までの助成がされるというもので、助成対象となる“緑化資材”は、草花の苗や種、樹木の苗木、肥料や鉢など。区民3軒以上で構成されたグループであれば、誰でも応募をすることができます。
ただ苗や種をもらうということではなく、自分たちの暮らす土地の環境をよく観察しながら、ライフスタイルに合わせた緑化を考えながら実践することで、“通り”に愛着を持ち、ご近所さんとのコミュニケーションが増えるというプロジェクト。
ガーデニング・アドバイザーは得意分野もそれぞれ異なる6名の方。「三田用水第二分水会」は、植物生態コンサルタントの泉健司さんが担当されています。

植物生態コンサルタントの泉健司さん

この木はどんどん大きくなるよと泉さん
“通り”に虫や鳥を呼んで、多様な生態系に
小田急線下北沢駅から徒歩10分程度にある、北沢地区に暮らす「三田用水第二分水会」は、ご近所のみなさんで映画『天空の城ラピュタ』に出てくるラピュタの庭のような、鳥がさえずり、季節の移り変わりが美しい区画を目指そうと、「3軒からはじまるガーデニング支援制度」に応募しました。
今回は、ガーデニング・アドバイザー泉健司さんが3回目となる訪問をすることに。参加しているご近所さんも一緒に、庭先を1軒ずつまわり、丁寧にアドバイスをしていきます。
「この通りのみなさんは、それぞれの庭がとても特徴的。武蔵野の名残の植物が生き残っている貴重な区画でもあるので、昔ながらの野の花を残しながら植栽計画づくりからお手伝いしています。深刻に考えずに、どんな雰囲気にしたいかを考えることから始めればいいんです。園芸植物も雨水だけで育つ病害虫の少ない種類を中心に選べば、手間いらずの庭が楽しめます。」(泉さん)
ヘビイチゴも、ここに自生していた野生のものだと泉さんが話すと、みなさん興味深く話に聞き入ります。
「虫嫌いな方もいるかもしれませんが、まずはいろんなチョウチョがやってくる環境をつくってあげるといいですね。1種類だけの寄せ植えの場合には、黄色やオレンジの花ばかりだと気に入ってくれるチョウも限られるから、いろんな色を入れるようにするといいですね。イモムシが苦手じゃない人は、チョウの幼虫が好きな植物も植えて、お子さんと観察するのもいいでしょう。鳥が好きな人は飲み水用にお皿を置いたり、巣箱や実のなる木を植えましょう。鳥の糞から、野山のめずらしい植物も顔を出すはず。面積は小さくても、鳥が運んでくれたものを残して、より自然な生態系に近づけることもできるんですよ。」(泉さん)

ガーデニングの基礎も教えてくれます

庭がなくても、通りに面して景観がつくれればOK

ご自身の庭だけでなく、ご近所さんのお庭も一緒に廻ります
ご近所みんなでやるから楽しいし、続けられる
この「3軒からはじまるガーデニング支援制度」を知った木村さんは、ご自宅のある通りにあるお宅全員に声を掛けたのだそう。
「以前からこの通りでは、余った鉢や実生から育った植物を、頂いたり差し上げたりし合っていたのですが、今回の活動で、コミュニティのつながりがさらに深くなったように思います。春になって、通りでいっせいに若葉や花が芽吹くのが楽しみです。」(木村さん)
木村さんのご自宅前でみんなで輪になって、泉さんのお話に時折笑いながら話を聞きます。
ひとりでもいいけど、みんなでやったらもっと楽しい。ガーデニングという共通の話題ができて、通りに花が咲き、立ち話にも花が咲く。
「3軒からはじまるガーデニング支援制度」の応募は、通年受け付けています。この機会に、お隣さん3軒以上のグループで、申し込みをしてみてはいかがですか?

ご近所のみんなで集まって、まさに井戸端会議

世田谷トラストまちづくりで配布されているリーフレット
「NPO法人ら・ら・ら」が生み出すありのまま演じ、集う居場所

ワークショップ
居場所をつくる、NPO法人ら・ら・ら
「ら・ら・ら」の拠点は、二子玉川駅と等々力駅の間にある多摩川そばの一軒家。壁を埋めつくす本棚と、キッチンスペースもある広々とした空間は、普段は「楽ちん堂カフェ」というコミュニティカフェで、もともとは芝居の稽古場でした。
というのも、ここを運営するのは、一人芝居の第一人者であるイッセー尾形さんの演出家である森田雄三さんとプロデューサーの清子さんの森田夫妻。森田さんたちが、全国を周りワークショップ形式の上演を行ったのが演劇ワークショップの始まりです。
出演者は各地の一般の方がほとんどで、出演する方の子どもたちを一時的に預かる機会や、全国から森田さんたちを尋ねてくる人々の滞在拠点となる機会を通して、「NPO法人 ら・ら・ら」は生まれました。
巡業期間を除き運営されている楽ちん堂カフェに集まるのは、近所の子どもたちやお母さん、買い物帰りにふらっと顔を出す人から、全国各地から訪れる人まで、年代も立場もさまざま。手作りの料理と一杯づつ豆をひいたコーヒーを味わいながら、演劇の本を読んだり、おしゃべりをしたり、子どもたちは自由にかけまわったりと、思い思いに過ごしています。ここに流れる空気はどこか懐かしく、温かい。自身も子どもの頃からこの家によく訪れていたという事務局の尾辻さんはこう話します。
「子どももお母さんも老人も、一緒に集う場が大切だと思っています。一緒だからこそ、面白いものが生まれますし。楽ちん堂カフェを、自分の家のように使ってほしいんです」(尾辻さん)
楽ちん堂カフェは正式には半年前にオープンしましたが、前身は子どもが自由に滞在し、一緒に食事をして寝泊まりするフリースクールとして3年間運営されていました。子どもたちの受け入れを行い、今もみんなのお母さん的存在である森田清子さんは、こう話します。
「今の子は学校が終わってもたまる場所がないし、居場所がないでしょう。子どもたちにとって、学校の枠を外れた第3の居場所がここだったのね」(森田清子さん)
そうにこにこと話すおおらかな森田さんを見ていると、子どもたちの安心感が伝わってくるようです。

多摩川からすぐの一軒家がらららの拠点

演劇の本や絵本などがずらりと並んでいます

積み木に夢中な子どもたち

参加者のコーヒーを淹れる尾辻さん

清美さんのあたたかい笑顔が印象的。みんなのお母さんです
台詞のない演劇ワークショップ
今日の演劇ワークショップに参加するのは、「自主保育 野毛風の子」のお母さんたち8名。子どもたちは積み木や絵本に夢中で、お母さんたちがあやしながら丸テーブルを囲んでいると、奥から車いすの森田さんがやってきました。さあ、いよいよ演劇のスタートです!
森田さんから挨拶や演劇について説明が始まるのかなと思いきや、なかなか始まる様子はありません。お母さんたちと世間話に花を探せているようで…。
「あなた、学生時代はどんな友達がいたの?」
「そう、あなたはどんな学生だった?」
過去の友達や、恋愛話など、他愛もない質問を一人ひとりに投げかけていきます。普段子どもの話が中心のお母さんたちは、少し戸惑いながらも思い出して答えている様子。子どもたちが入り中断しながらも、テンポよく進むやりとりを聞いているうちに、これが森田さんの演劇ワークショップのスタイルなのだと、ようやく気がつきました。
一通り終えた後、次は1列に椅子を並べて座り、前方に椅子を2脚配置。その椅子に、順番にお母さんたちが呼ばれて座っていきます。途中取材カメラマン(男性)も呼ばれる即興ぶり。
「ちょっとそこで会話をしてみて」
「その後断ってみて」
「あなたなんだか強そうだね。相談に答えてみて」
やがて、お母さんたちが前に座ると、個性が見えてきたから不思議です。その人の空気感やまとっているものが伝わってきます。そしてお母さんたちが二言三言と言葉を交わすうちに、芝居らしきものになり始めました。これが、イッセー尾形を生んだ森田さんの演出法だったのです。
あっという間に2時間が経過し、初めてのワークショップは終了。手作りのサンドイッチが並べられてランチタイムへ。お母さんたちに感想を聞いてみると、
「もともとNPO風の子の活動を理解してくださって、居心地のよい場所だった。声をかけてもらって今回参加しましたが、とても新鮮でした。また続けていきたいです」(山本さん)
「普段会うお母さん同士がかっこよく見えました。日常を持ってくるという発想が新鮮でしたね。ぎくしゃくさも面白かった」(山崎さん)
みなさん戸惑いながらも面白さを感じ取ったようです。改めて森田さんに話を聞いてみました。
「今日はオリエンみたいなものでね。普通の会話から始まるでしょ。それがスタイルなの。風の子のお母さんとはこれからも何度かやっていきたいと思ってるよ。面白いのが作れそうでね。発表会はこの場所がいいな」(森田さん)

子どもを車いすに乗せて森田さんが登場しました

お母さんたちとテーブルを囲んで和やかな雰囲気

森田さん

今度は一列に並んで。演劇っぽくなってきました

お母さんたちは順番に入れ替わって前の椅子へ。森田さんが説明をします

子どもはお母さんたちをよそに自由に遊びます
家族と過ごす家のような場所
「森田は一般の人を大切にします。その人が芝居をすることで、居場所を作ることを目指しています。進め方が独特ですよね。お母さんも一人の人間であることを認めることが大事で。今回のワークショップを通してそういったことも伝えています」(尾辻さん)
森田さんの舞台に立つ人は、どこにでも居そうな、自分とも重なる人たち。等身大のありのままだからこそ、笑いや共感が生まれ、認め合えるのかもしれません。「みんな違って、それでいい」。ふとそんな言葉が浮かんできました。
楽ちん堂カフェでは、時間を気にせず自分の家のように過ごしてほしいと、月額制で何度でも通えてコーヒーなども自由に飲んで過ごせる新しいプランがスタートしました。今年の6月からは、フリースクールから発展した新たなプロジェクトも始まるそうです。
多様に活動するNPO法人ら・ら。ら。芝居もカフェも、今まで気づかなかった自分自身や周りの人々に出会い気づくことで、当たり前の日常が豊かになっていく、そんな居場所のように感じました。

子どもも大人もみんな一緒にランチを楽しみます

あたたかい時間が流れる楽ちん堂カフェ
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NPO法人ら・ら・ら
世田谷区野毛2-28-23
03-3702-8468
http://www.la-la-la.or.jp/
楽ちん堂カフェ
http://www.la-la-la.or.jp/cafe/
リタイア後の男性が料理を楽しむサークル「おとこの台所」が人気

気軽に楽しめる大人の集い、それがおとこの台所
「おとこの台所」って何?
一言でいうとリタイアした中高年男性が料理づくりを楽しむ料理サークルです。リタイアした中高年男性は、地域に友人や活動する場所がなく、家に引きこもりがちです。このような男性を家から引っ張り出し、楽しみながら料理をつくり、親睦を深め、さらには地域の方々に喜んでいただけるボランティア活動を展開していく、それがおとこの台所です。

トレードマークは黒の帽子と黄色のエプロン
センスの良いレシピが好評
おとこの台所では、家庭の主婦が作らない料理づくりを目指しています。そのため肉じゃがやお煮しめなど「おふくろの味」のような料理は作りません。
1月のレシピは、うなぎのひつまぶし・牡蠣のグラタン・たたき蓮根の炒め煮・海老と麩のチャンプル・乾燥イチジクと大根のマリネの5品。なるほど、中高年の家庭料理とは言い難いものばかり。
平成25年12月までに作った料理は400種類。レシピは一貫して厨房担当の龍國朝さんが担当しています。たらの芽、ゆり根やホワイトアスパラガスなどの季節の食材を使った洗練されたレシピ。このセンスの良さも好評です。覚えた料理を自宅で作った時など「おいしい、すてき」と家族に喜ばれ、会話も弾むのだとか。見よう見まねでやっているとのことですが、メニューに沿って材料の買出しから調理、配膳、後片付けまで、自然な流れで進行していくのが不思議です。

真剣に作っています

ご飯を混ぜながらも人それぞれ
とにかく、各人が勝手気ままにやっているように見えますが、12時には4品か5品のとてもスペシャルな料理が人数分きちんとできています。その後は笑顔でおしゃべりしながらの食事タイム、とにかく楽しそうです。
「おとこの台所」の男たち
おとこの台所には、いったいどんな方が参加しているのでしょう?平成23年4月に実施したアンケートでは次のようになっています。
メンバーの平均年齢は70歳(!)。そのほとんどは料理初心者で、初心者と言っても半端ではありません。包丁の使い方どころか、エプロンのかけ方も知らない人もいるようです。
参加の動機は、地域活動がしたかった人が36%、料理がしたかった人が18%、友人の誘いが24%、その他22%。参加後に生活行動に現れた変化は、友人が増えた35%、家庭での評価が上がった12%、家での会話が増えた11%、生活が活気付いた11%、他の地域活動に参加10%、外出が多くなった9%、その他12%。結果からは、地域活動をしたかった人が参加して友人が増え、家庭での評価が上がったなど大変好評のように見受けられます。
さて、このような男性たちがどうやって料理をつくるのでしょう。誰かが指示している様子はありません。

左から3人目が代表の小竹さん

できあがった料理5品
成功の秘訣「いばらない、命令しない、過去を語らない」
「男性は長い間仕事一筋に生きてきたために、リタイアしてもやりたい事が見つからず、家で手持ち無沙汰に過ごしているのが実情です。片や奥さん方は、PTA活動などに始まり、趣味にボランティアにと地域に根ざして生活してきたので友人も多く、毎日のように外出します。それではと男性も地域活動に参加しても、どこも女性ばかりで気後れして長続きしない。リタイア後の男性には居場所がないのです。
リタイアした人が求めている居場所と仲間が得られるのがおとこの台所。時代のニーズにあっていたのが成功の最大の理由でしょう。しかも、男だけのサークルなのでとても気楽。
気楽な理由は他にもあります。おとこの台所には明文化した規約は何もありません。難しいことは何もないのです。ただ平等な精神は一貫していて、簡単な言葉で「いばらない、命令しない、迷惑をかけない、過去を語らない」と言い合っています。ルールはこれだけ、強制の無い自由で平等な活動方針を大切にしています。

さあ、いただきましょう

こんな男性たちが参加しています
おとこの台所の活動は毎月の料理サークルの他に、花見、バーベキュー大会、玉川花火大会見物、納涼大会、忘年会や季節ごとの鎌倉散策会などの行事が目白押しです。
サークルの運営はとてもスムーズで、何か行事をやるときにもそれにあった人が自然に立候補し、あっという間に実行委員が決まります。いつでも何かのイベントを楽しむことができます。気軽に楽しめる大人の集い、それがおとこの台所です。
[入会方法]
世田谷区在住のシニア男性ならどなたでも入会できます。世田谷区以外の方やシニアでない方もご相談ください。入会をご希望の方は、以下の8台所のうち入会したい台所にアプローチしてください。会費は1回500円程度です。
おとこの台所・松原 北沢地域社協 TEL:03-5465-7541
おとこの台所・上馬 世田谷地域社協 TEL:03-3419-2311
おとこの台所・桜新町 玉川地域社協 TEL:03-3702-7777
おとこの台所・八幡山 烏山地域社協 TEL:03-5314-1891
おとこの台所・上北沢 烏山地域社協 TEL:03-5314-1891
おとこの台所・砧 砧地域社協 TEL:03-3482-6711
おとこの台所・烏山 烏山地域社協 TEL:03-5314-1891
おとこの台所・野沢 世田谷地域社協 TEL:03-3419-2311
おとこの台所ホームページ:http://seta-odk.com/index.html
暮らしが変わる、私が変わる。メイドインアースが選ばれる理由

純オーガニックコットンのタオル。縫い糸もタグも全てオーガニック
生産国の人々の幸せと、消費国の私たちの幸せ
かつては日本でも行われていた綿栽培ですが、高度成長期にモノを大量生産するための仕組みが整ったことで海外の綿価格が安くなり、やがて輸入が主流となりました。日本の綿は、繊維が短いという特徴があり、紡績にあまり向かず、座布団や布団などがつくられていました。
「コットンといえば、天然素材の代表格のように感じていたのに、実は大量の農薬を使っていることを、ある時知ったんです。とてもショックでした。環境や農作業をする人に大きな負荷を与えている。さらに驚くのは、育てる過程だけでなく、製造工程にまで化学薬品が使われている。コットンは収縮をする性質を持っているので、収縮してしまっては製品化に向かないんですね。不揃いの野菜や果物が同じパックには詰められないのと同じです。だから、サイズを均一化するためにいったん油をとってから化学染色し、さらに柔軟加工剤や防縮加工剤を入れていく。ここには、生産国の人の幸せや、私たち自身が幸せで健康になっていく未来はないと思ったんです。」(前田さん)

布ナプキンを紹介してくれる前田さん

製品につかわれているコットン(綿)。ふわふわとして弾力がある
コットンは、糸になってしまうと分かりにくいけれど、本来は畑で採れるもの。だから、野菜と同じように無農薬にこだわりたい。こうして、メイド・イン・アースは、オーガニックコットンを発売するようになります。
純オーガニックコットン専門ブランドへ
生地そのものは、オーガニックコットン。ただし、製品をつくり始めたばかりの頃は、縫い糸は化繊の糸を使っていました。
「コットンは伸縮性があまりないので、丈夫な縫製糸をつくるのが難しかったんです。でも、お肌のデリケートな方は、化繊の糸の部分だけポツポツと赤くなってしまうという方もいるんですね。そこで、縫製糸はもちろん、ネームタグやボタン、ゴムに至るまで、100%オーガニックの製品をつくりたいと、研究開発を重ねました。」(前田さん)
メイド・イン・アースの純オーガニックコットン製品は、袋から開けたらすぐにそのまま着ることができますが、タオルと布ナプキンについては、最初に一度水で洗う必要があるのだそう。
オーガニックコットンの繊維が備えている、コットンの油分をあえて落としていないので、最初に一度洗わないと吸水性が悪いかもと感じることもあるのだとか。タオルは、何度か洗っていくうちに繊維がなじみ、吸水性も上がります。そうすることで、製造過程で繊維を傷つけていないので“ふわっふわ”の肌触りが長い期間続くのです。

タオルや肌着類を気に入って寝具類を購入される方が多いのだそう

自由が丘店の階段下には、キッズスペースも
誰でも安心して使えるものづくり
最初からオーガニックコットンにこだわらなくても、柔らかい肌触りが好きで、ずっと使っていたらオーガニックだったと気づいてくれればいい。背景を知らなくても、安心して使える、そんなブランドを目指したいと前田さんは言います。
「例えば野菜でも、オーガニックだからいいというだけではなく、単純にオーガニックのほうが美味しいから食べたい、ということもあるかもしれません。衣類も、オーガニックコットンにこだわりたいと思わなくても、肌触りのよさで選んで、結果としてそれがオーガニックコットンだった、ということでもいいと思っています。
それは、布ナプキンでも同じこと。布ナプキンのほうがいいから、という方ももちろんいらっしゃいますが、生理痛がひどいのでいろいろ調べて布ナプキンにたどり着いた…、そんな方がたくさんいらっしゃいます。少しずつ生理の軽い日から使ってみて、慣れれば下着と同じ素材なので、違和感がまるでないんです。生理が来ることが憂鬱になることもない。しっかりとした安定感があって、心も落ち着きます。」(前田さん)

布ナプキンの商品が豊富に揃う

はじめて布ナプキンをつかう人のためにつくられたリーフレット
生理が楽しみになる、生理がつらくなくなるという布ナプキン。メイド・イン・アース自由が丘店では、月に1回「手作り布ナプキンワークショップ」が行われているのだそう。気になっているけど、あと一歩踏み出せない人は、試してみてはいかがでしょう?
「ふきのとう」が届ける、人の気配がするごはん

ふきのとうのお弁当は、一汁三菜が基本
ボランティアが笑顔でつくるお弁当
ふきのとうのお弁当をつくっている場所は3ヵ所。その中で1番大きい拠点、元学校給食センターを使った施設にうかがいました。厨房で10人ほどの人たちがテキパキとお弁当のおかずをつくっています。年齢はさまざま。女性ばかりと思いきや男性も混ざっていて、声を掛け合いながら作業は進んでいきます。
1981年、家にこもりがちなお年寄りを外に誘い出そうと、週に1回、食事会を開催したのがふきのとうの始まりです。のちに宅配サービスをはじめ、2002年には平日週5日に、2006年には夕食のサービスも開始しました。お弁当をつくる人はずっと変わらず、地元のボランティアの人たち。今、ボランティアの総数は調理、配達合わせて200名を越えています。
月に1、2度、時間があればかかわる人から、決まった曜日に必ず来ているという人まで、そのコミット具合はさまざまです。取材日の調理ボランティアの最高齢は、83歳の石綿さん。ボランティア歴は18年です。
「2、3年前までは週4で来ていたんだけれど、今は週2回。料理をするのがもともと好きだし、みんなに会えるのが嬉しいの。自分のためにやっているのよ。沖縄出身だから、まかないにサーターアンダギーをつくることもあるよ」(石綿さん)
とにこにこ。2年前から調理をしているという森澤さんは、「大手の料理教室に通っていて、その後この調理ボランティアに加わっています。いつか自分がひとりになったときにちゃんと料理をできるように」といいます。
みなさん、話を聞くと目的ややりがいを持って参加しているのが分かります。調理の合間の休憩では、今自分たちがつくったお弁当と手づくりのまかないをわいわいと食べて、とても楽しそう。もともとは食べ手を想って始まった配食サービスが、作り手の生き甲斐にもなっているのです。

お弁当づくりの現場。ボランティアの皆さんがてきぱきと動かれています

最高齢の石綿さん。18年もお弁当を作り続けています

限られた時間の中で、人数分のお弁当を作っていきます

それぞれの役割で協力し合う姿が印象的です
お弁当をつくる人の名前が分かる安心感
できあがったお弁当は、配達ボランティアに託され、注文している各々の家で手渡されます。料金は1食800円。毎日頼む人、曜日を決めている人、たまに頼む人、それは自由。栄養士がつくったメニューを組み合わせて、毎日でも飽きないように工夫しています。また、会員には1か月のメニューが配られ、調理した人が誰なのかも分かるようになっています。
利用する人は高齢者が多いですが、ふきのとうでは年齢制限などの条件は設けていません。困っている人は誰でも使っていいというスタンスを大事にしていて、子どもを産んだばかりのお母さんなどにも利用されています。地元の人がつくり、地元の人に届ける、その近さがふきのとうの魅力でもあるのです。
しかしここ数年、大手の外食チェーンなどが、宅食サービスに一気に参入してきました。値段も安く、バリエーションも豊富。この現状を受け、ふきのとうのお弁当の注文数は減少しましたが、決して悪いことばかりではないと、老人給食老人会ふきのとうの本部事業部担当、佐野有未さんはいいます。
「いろいろな選択肢ができたのは、注文する人にとって、嬉しいですよね。ただ、私たちの活動の目的は、食を通して地域をつなぎ、町づくりをすること。地域がひとつの大きな家族になれるように活動しています」(佐野さん)

当日つくるお弁当のリスト。昼と夜、地域ごとにわかてれいます。この日は全219個でした

完成したお弁当を区域ごとに分けて、車に積んで配送します

配送とお弁当づくりのボランティアの方々
求められる20代、30代のかかわり
さまざまな世代の人が主役になれる、家族のような関係——そのために今必要とされているのが、20代~40代のボランティアです。
食事づくりといっても調理師免許はいらず、宅配も自転車、自動車どちらも可能。だれでも関われるのが、ふきのとうのボランティアの魅力です。調理ボランティアを通して和食と日本語を覚えた外国の方、夕方の配食をする女子高生など、かかわる人の背景はさまざまです。現在最年少ボランティアの女子高生は、学校が終わった後の週1回、自転車で近所を回ります。
「ベテランボランティアの今後を考えると同時に、若い人のボランティアが増えてほしいと願っています。縦のつながりが難しくなった地域コミュティですが、ふきのとうに来れば、自分のお母さん、おばあちゃん世代の人とも自然に触れ合えます。私の上司も子育てをしながら、この仕事をしていました。私もこの仕事についてから、なにか困ったらボランティアのお母さんたちに相談したらいいんだって思えるんです」(佐野さん)
佐野さんは、先輩に料理を教わったり、休憩時間には悩みをいい合ったり。世代をこえた縦のつながりが自然とできるのを見てきました。そして、ボランティアの人たちにかかわり、この場所で生きていく安心感を得られているといいます。

お届け先を入念にチェックする佐野さん(左)と配送ボランティアさん

電気自動車も導入されています
お弁当がいろいろな立場の人をつなげるように
地域をつなぐ、町をつくる。そのために、ふきのとうの活動も広がっていて、デイサービスセンター、高齢者住宅、コミュニティカフェをつくるまでになっています。これらの施設でもふきのとうのお弁当を食べることができます。
つくる人、食べる人、地域の人のいろんな想いがお弁当で交差します。食が取り持つ地域のつながりを30年間見つめてきた「ふきのとう」。ご近所付き合いが希薄になったといわれる今こそ、その意義は大きくなっています。
ボランティアに参加している人たちも、共同作業が楽しくて通ってきているのが印象的でした。支援する側とされる人たちが生き甲斐を感じて取り組んでいるからこそ、30年も活動が続いてきました。今、ボランティアに参加している人も、「いつか私もお弁当を届けてもらう側になるから」と笑顔でいえる持ちつ持たれつの輪がここにはあります。
自分が得意なことで関わるのが、自分も楽しいボランティアの秘訣のようです。まずは自分が好きなこと、挑戦してみたいことはなんだろうと振り返ってみることが大切かもしれません。自分の生き甲斐としてのボランティア、始めてみませんか?

老人給食会ふきのとう本部事業部の伊藤さん(左)と佐野さん(右)

和気あいあいとした休憩時間
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老人給食協力会ふきのとう
[住 所]世田谷区上用賀6-19-21
[ホームページ]http://fukinotoh.mow.jp/
【特集】社会課題を楽しく解決!世田谷のソーシャルアクション
木に新たな息吹を。マチモノカフェ&草木染めワークショップ

雪の中での草木染めワークショップ
一体感が生まれた、予想外の雪
2/8(土)、この日は未明から降り出した雪に開催が危ぶまれましたが、雪でも参加したいと希望した遊び心旺盛の大人と子どもが集まり、雪の中のワークショップが始まりました。恒例の会場である「世田谷山観音寺(通称 世田谷観音)」は、普段から自然の景観を楽しめることから多くの方が訪れる場所。この日もカメラ片手に境内を撮影する方もちらほらと。
三軒茶屋駅からの雪道をやってきた参加者の皆さんはどこか意気揚々としていて、難関を乗り越えてきた者同士すぐに打ち解け賑やかな雰囲気に。

45年ぶりの大雪。地蔵菩薩に降り積もる雪
南天の枝、クチナシの実で鮮やかな色が
まずは、絞り染めの模様作りに取り掛かります。先生の指導と資料を参考にしながら「どんな模様ができるかな?」と想像しながら輪ゴムや糸を布に巻きつけます。大小組み合わせた不思議な模様の布が出来上がると「次は力仕事!染め液の準備をしましょう」と先生の声。
染めの材料に用意されたのは、南天の枝とクチナシの実。クチナシの実は栗きんとんの色づけにも使われ馴染みがありますが、南天の枝からはどんな色がでるのでしょう。色素を効率よく煮出すためにナイフと金槌を使って南天の枝を細かくします。樹皮の下からは鮮やかな黄色がでてきて感動しながらも、コツがいる作業に四苦八苦。細かくなった枝から次々に沸騰したお湯へ。ドラム缶いっぱいになった枝を15分ほど煮ます。その間、灰汁を取り除きながら火を囲んでお話したり、雪遊びをしたり、絞り模様を再開したりと、それぞれの時間を楽しみました。
枝を取り除き、染め液の中へ布を投入。生地の種類や下処理の違いによって染まり方の違いがよくわかります。草木染めは、同じ色を作り出すのが難しいと言われるのも納得。かき混ぜながら15分煮たあと、色素の定着と変色防止のために媒染液へ漬け込みます。お腹も空いてきたのでそのままランチへ。

輪ゴムと糸を使ってできた布。どんな模様に染まるのでしょう

南天の木を金槌とナイフを使って細かくする作業

布によって染まり方に違いがでます
こだわりのランチとスイーツ
マチモノのワークショップでは10時から17時まで一日中作業する参加者が多いことから、ランチやカフェの時間を設けています。無農薬の世田谷野菜や自家製ハーブを取り入れたメニューで、多くの参加者がこのランチを楽しみにしています。今日のランチは、温かいミネストローネスープと自家製ローズマリーで風味付けしたチキンとベーコンのキッシュにサラダ。食後のデザートはガトーショコラとクッキーを頂きました。主催者の湧口さんは、クッキーが入った豆皿を手に取りながら「黒い小さな模様があるでしょ、これは何の木でしょう。正解は柿。柿の木はとっても硬い木。そっちの木はみかん…」と木の話に。ものづくりに興味のある皆さんは興味津々。
お腹も満足したところで、クチナシの染め液の準備を開始。実を投入するとすぐにお湯の色が変わります。クチナシは4番液まで色が出るそうです。染め液に布を入れたとたんに、鮮やかな黄色に染まる様子に、みなテンションが上がり、てぬぐいからニット帽子、軍手などを各々投入。見事な染まり具合に大満足しました。

暖かいスープと野菜たっぷりのプレートでひと休み

木工教室で作成できる豆皿とスプーン
伐られた街の木を生活雑貨に
木工職人でマチモノの代表でもある湧口善之(ゆぐちよしゆき)さんは、建築現場で驚くほどたくさんの木が処分されている現実を目の当たりにし、有効活用できないかと思うようになったそうです。
「身近な自然の恵みを体験し『楽しかった』『いい時間を過ごせた』『また来たい』と言って頂けるようなイベントを目標にしています。」(湧口さん)
今度は木工教室に参加して、豆皿づくりに挑戦してみたいと思っています。形を変えた「街の木」が我が家に増えていくのが楽しみです。

普段は体験できない、焚き火を囲んだおしゃべりに寒さも忘れます
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街の木を活かすものづくりの会
http://machimono.web.fc2.com/
多摩川の原っぱは、子どもの遊び場。「きぬたまあそび村」

地域のパパたちがつくったツリーハウス
地域のみんなで作り続けていく、みんなの原っぱ
「きぬたまあそび村」の開園は、毎週水曜日と土曜日。11〜3月の開園時間は、10:30〜16:30まで(4〜10月は10:30~17:00)で、誰でも自由に参加することができます。通称“ぶた公園”となりの原っぱは、東急田園都市線二子玉川駅からバスで7分ほど。多摩川の河川敷にあるオレンジの「きぬたまあそび村」ののぼりが目印です。
2006年に国土交通省の「水辺の楽校プロジェクト」に認定され「せたがや水辺の楽校」が開校。きぬたまあそび村は、せたがや水辺の楽校の運営協議会の一員として活動しています。2012年には世田谷区と運用協定を結び、区と地域の人たちが一緒に場づくりと手入れをする、新しい公共のあり方を模索する「公設民営」の原っぱとなりました。
ここでの遊びは、子どもが自由に創造し、真剣に遊ぶ場として「自分の責任で自由に遊ぶ」ことが基本。子どもたちは遊具がなくても自然を相手に、のびのびと遊んでいます。ママたちも少し休憩。土曜日にはパパもたくさん参加して、ツリーハウスを建てるなど、場づくりに多くの人が関わっています。

目印になっている、オレンジ色の「きぬたまあそび村」ののぼり

ヒノキ間伐材の“ツリーシェルター”は木陰をつくってくれる
風、水、火、土を体いっぱいに感じて遊ぼう!
豊かな河川敷に広がる「きぬたまあそび村」は、丸太ベンチ、自然の木陰を拡大するコンセプトの日除けであるヒノキ間伐材の“ツリーシェルター”が置かれるなど、自然のなかでのんびり過ごせる居場所になっています。
シンボルのようにもなっている“ツリーハウス”は、木に負担をかけない構造で作られた、地域のパパたちによる二代目。初代は、多摩美術大学の学生と子どもたちが協力して作られました。また、地下水を汲み上げている“遊べる井戸”はいつでも大人気。井戸から続く“トンボ池ビオトープ”は、水辺の植物や生き物のすみかとして、身近で自然観察のできる場所です。子どもたちが井戸で水遊びした水が、水路を通って供給される仕組みになっています。
子どもたちは、自然のなかで転げ回るようにして遊びます。ダンボールで草すべりをしたかと思うと、ツリーハウスでひと休み。遊べる井戸で勢いよく出てくる水の飛距離を競争してみたり、七輪焼きでマシュマロを焼いてほおばってみたり。そこにある自然を遊びに変える工夫が自然と身につきます。

地下水を汲み上げている“遊べる井戸”。どこまで飛ばせる?力比べ

子どもたちにとっては、その辺にあるものはすべて遊びの道具に
遊び場づくりは、居場所づくり
この「きぬたまあそび村」を15年にもわたって支えてきた事務局代表の上原幸子さんは、「自分の子どもが育つ環境を変えたかった」と言います。
「せっかく自然の豊かな“河川敷”という場があるのに、平日は誰もいないので、子どもだけでは遊びに行きにくい、という状況でした。そこで、行けば誰かがいるという子どもの集合拠点となるプレーパークを、この河川敷につくりたいと思ったんです。」(上原さん)
助け合いながら子育てをすることが楽しいとも語ります。
「赤ちゃん連れで、みんなで焼き芋を食べたり、パンを焼いてみたり。子どもたちの情緒性や社会性を自然のなかで育てることはもちろんですが、火を囲んで会話が生まれ、お母さんたちの居場所にもなっています。」(上原さん)
天気のいい日には、夕方になると空が深いオレンジ色に染まって、富士山が見えるのだそう。育児の疲れも吹き飛びます、と話す様子が印象的でした。
きぬたまあそび村は、プレーリーダーのほか、プレイングスタッフや子育てサポーターが常時いるので、子どもだけでも行くことができる、地域の遊び場です。世田谷区の「自然体験遊び場事業」として、子育て真っ最中の親たちを中心に地域遊民が運営しています。
季節によって開園時間が異なるので、遊びに行く時はきぬたまあそび村のブログを要チェック!今度のお休みはお子さんと一緒に遊びに行ってみませんか?
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きぬたまあそび村
ピクニック広場(通称:ぶた公園)隣り
開園時間
11月〜3月:10:30〜16:30
4月〜10月:10:30~17:00
アクセス
二子玉川駅よりバス
・ 砧本村行き 都市大グラウンド前下車徒歩1分
・ 成城学園前行き 砧南中学校前下車徒歩5分
二子玉川駅より自転車10分(河川敷兵庫島経由)
二子玉川駅より徒歩20分(河川敷兵庫島経由)
中高生の居場所「オルパ」で生まれた学校以外の人とのつながり

どうしたら入りやすい玄関になるか、中高生利用者による運営委員会が相談を重ねて工夫を凝らしています
家でも学校でもない中高生世代の居場所を街に
オルパは、千歳烏山駅前にある信用金庫跡の空き店舗を利用してできた中高生世代のための放課後スペース。世田谷区による中高生世代活動支援モデル事業として2月末までの期間限定で開設されました。お弁当を食べたりおしゃべりができるフリースペース、音楽室、ダンス室、ゲーム室などからなる、家でも学校でもないこの第3の居場所を、オープンから12月末までの7ヵ月間に、1日平均約30名、延べ4,900名の生徒が利用してきました。
地域ディスカッションには、中高生運営委員会の中高生6名と、保坂展人世田谷区長、入澤充国士舘大学教授、烏山駅前商店街振興組合副理事長の田中省一さん、世田谷区青少年委員会会長の宇佐美武志さん、世田谷区青少年烏山地区委員会会長の碓井博子さん、オルパを運営するNPO法人せたがやっこ参画推進パートナーズ(通称:せたさん)理事長櫻井龍太郎さんがパネリストとして登壇。場所づくり研究所プレイス代表取締役の福永順彦さんによるコーディネートで進行しました。

青少年育成の専門家であるパネリストの方々も、オルパで見せた中高生の成長に目を見張っていました

オルパでの試行錯誤と成果を生かして、今後も若者支援を進めていくと話す保坂展人区長
たくさんの仲間、地域の人と出会えたオルパ
ディスカッションは、オルパを利用していた中高生によるコメントから始まりました。
「オルパでは、学校生活では出会えないような、いろいろな人とのつながりが持てたことが良かったことです」(高校2年生 Aさん)
「中高生のために本気で動いてくれる大人がいることを知ったことが財産。将来は自分もこのような活動に協力したいです」(高校1年生 Bさん)。
「自分は人見知りで学校ではなかなか友達ができなかったけれど、ここではみんな話しかけてくれるし、とても自然に家族のように話をすることができました」(中学3年生 C君)
C君の言葉に、スタッフが「がんばったな!」と声をかける場面も。
開設当初、子どもたちが群れて悪いことをするのではないか……地域からはそんな声も聞こえたそうですが「地元に溶け込んでいい関係が築けた」
と話すのは、商店街振興組合の田中さん。夏祭りなどの地域行事に積極的に参加し、高齢化が進む街の頼れる力になってくれたそうです。
「運営や地域に関わり、中高生はどんどん積極的になりました。行動すれば何かが変わるという経験を積み重ねた8ヵ月でした」と、現場で中高生をサポートしてきた櫻井さんは語ります。
居心地のよさはコミュニケーションに秘密が
パネリストたちからもそれぞれコメントがあった上で、保坂区長がこう質問しました。
「こういう場所を運営する上で難しいのは、訪れる人が常連化したり固定化することだと思うんです。それが最終的に7ヵ月で5,000人近くの生徒さんが来てくれたというのは、どんなコツがあるんだろう。例えば初めて来た子が緊張しながら入口の登録カウンターでスタッフと話しているのを見たことがありますが、あの辺りに何か秘密があるのかな?」(保坂区長)
「僕たちスタッフは、どれだけ中高生と共通項をもって話ができるか、を大事にしています。だから意識してマンガやゲーム、音楽などの話をできるように日ごろから目を通したり。まずはスタッフが中高生との間にいい関係をつくって、その上で来てくれている人同士をつなぐようにしています」(櫻井さん)
「なかには打ち解けられなかった子もいるんじゃない?」というコーディネーター福永さんの質問に、「大学生のスタッフが間をとりもってくれるので、だいたい仲良くなれます」と答える中高生も。

これが受付のカウンター。スタッフとおしゃべりをしながら最初のコミュニケーションを深めます

大学生のスタッフは、勉強も教えてくれます。試験前には真剣に机に向かう中高生でいっぱいに
利用者が固定化したり、常連が場を取り仕切ることなく誰もが楽しめるのは、スタッフの絶妙なサポートの成果。このしくみにはパネリストから感心の声が上がりました。
中高生が輝く街は、未来も輝く!

金庫だった部屋が音楽室に。もちろん無料で使えるので、文化祭前は予約でいっぱいになるそう

会場は、地域の関係者をはじめとする参加者で満員! モデル事業の注目度の高さがうかがえます
ディスカッションが進むにつれて分かってきたのは、オルパは中高生世代と地域との接点となり、地域活動への参画を促したこと。また、ここに来ていた中高生のなかに「地域を支えたい」という思いが芽生えていたこと。不足していると思われていた青少年リーダーの卵が、自然と育っていたことが明らかになりました。
これだけ素敵な取り組みなのだから、場所を移してでも継続すべきなのでは、という声もあがります。児童館をより有効活用しては、という意見には、「未就学児などの小さい子たちが多い児童館では、気を使ってのびのびと活動しにくい」といった声も。ここで保坂区長からこんな発言が。
「中学校までは義務教育なので区と関わりが深いですが、中学卒業以降、子育て世代となるまでの長い間、多くの人は行政との関わりが希薄になり、地域から見えなくなってしまうんですよね。その間に死を選ぶ若者が区内に毎年150名余りいます。でも、孤独なのは中高生だけじゃない。
65歳以上の男性単身者の16%が2週間以上他人との会話が1回以下という驚きの調査結果もあります。だから同世代だけが集まる居場所も必要かもしれないけれど、もっと多世代が交流できるような “居場所”の存在が大事になのだろうということも考えています」(保坂区長)
オルパ閉館後は、児童館の中高生世代への活動支援機能を拡充していくほか、池之上青少年会館と青年の家を「青少年交流センター」として新たに事業展開していくこと、また旧希望丘中学校跡地の青少年交流センター新設に向けた検討を継続すること、さらに区内の多様な資源を利用して、多世代交流の場をつくりたいという区の方針が説明されました。行政に加えて、商店街や町会など、さまざまなセクターによる居場所づくりに期待が高まります。
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中高生世代応援スペース「オルパ」
開設期間:平成25年6月1日~平成26年2月28日 <期間限定>
住所:世田谷区南烏山5-16-11
営業時間:平日15:00〜20:00、土曜13:00〜20:00、日曜・祝日11:00〜18:00
休館日:8(日)、11(火・祝)
京王線千歳烏山駅南口から徒歩30秒
ホームページ:http://npo-setasan.com
寒い冬にぴったり。身体も心もあたたまるお店リスト
わたしたちのエネルギーを考える「みんなの未来の教室」

エネルギーシフトの取り組みで知られる世田谷区長の保坂展人さんと建築家の黒岩哲彦さんによる「みんなの未来の教室」
デンマークに学ぶ、暮らしのエネルギー
エネルギーシフトの取り組みで知られる世田谷区長が、原発に頼らないエネルギー政策を進めているデンマークの新たな取り組みを視察。まずはその内容をお話してくださいました。
デンマークの南部にあるロラン島という離島では、使用する電力の5倍もの電力を風力発電でつくり、その余剰電力をつかって、水を電気分解して水素を取り出して家庭用の燃料電池に充填。バイオガス熱供給施設では、家畜の糞尿から発生するガスを取り出して熱供給と発電をしたり、藻から医薬品や化粧品、燃料をつくる研究研究をしたり、多面的なエネルギーへの取り組みがなされています。
長い間使われていなかった砂糖工場は「ビジュアル気候センター」として再出発。“科学の地球儀”と呼ばれる巨大な地球儀が置かれていて、アメリカの大気海洋局(NOAA)や航空宇宙局(NASA)の最新データが反映されているのだそう。3.11の原発事故の際、どのように放射能が広がっていったのかを“科学の地球儀”で見ることができるのですが、実際に映し出された映像からは、日本という尺度ではなく地球という尺度での汚染を目の当たりにしました。

デンマーク・ロラン島のエネルギーの取り組みを紹介してくれる区長

ビジュアル気候センターの映像を再現してくださいました
他にも、子どもたちが自然のなかでのびのびと学ぶ「森の幼稚園」、出入り口近くにライブラリーがあり、市民みんなが利用する小学校、ゴミ収集車に頼ることなく、自分たちで運営するゴミのリサイクルセンターの紹介も。
いまや幸福度世界一とも言われるデンマークですが、このような持続可能な社会は、まちの人たちが、まちのことを人任せにせず、みんなで工夫をしながら自治をしているからこそつくれるとも言えるかもしれません。
自然の営みを循環させる「エクセルギー」とは?
次に、建築家の黒岩哲彦さんが、聞き慣れない「エクセルギー」という概念について、分かりやすくお話してくださいました。
エネルギーというと、つくる、使う…。つまり、使うためにつくらなければいけないのですが、エクセルギーは、そんなエネルギーの尺度を変えてしまう概念なのだそう。
エクセルギーとは、「広がり散らばりを引き起こす能力」をあらわす言葉で、物理学で定義されていますが、簡単に言うと“あらゆる生物や事象は、たえず何らかを生み出して、それを周囲に散らかしている”ということを指します。
例えば、生きるために食べ物を摂取すると、息や汗や排泄物として出している。つまり「散らかす」。排泄物が土に分解されたら、作物が育ち、また口にする。つまり、いったん散らかしたものを、「集める」。この「散らかす」「集める」を滞りなく、無駄なく行われるようにすると、地球環境にとっても私たちにとっても理想的な状態である、というのがエクセルギーの考えです。
エクセルギーの概念を上手に取り入れた家「エクセルギーハウス」は、東京都小金井市に「雨デモ風デモハウス」として建てられましたが、このエクセルギーハウスについても紹介を。冬は、屋根にのせた太陽熱温水器で雨水をあたため、そのお湯を床下に流し込んで放熱。その熱が天井や壁にふく射して、部屋全体が適度な温度を保ってくれます。夏は、窓を開け放ってこもった熱を排出。天井裏につけられた冷放射パネルが冷却効果を発揮。室温がさほど低くなくても、風があれば涼しいと感じるのです。

「エクセルギー」の概念を分かりやすく解説してくださいました

黒岩さんが手にしているのは、表面温度を測定する機械。天井、壁、床…と温度は様々
身近ないろいろなものに「散らかす」→「集める」→「散らかす」の循環はあるということで、会場の外でもレクチャー。まちという単位で、例えばクリーニング屋の隣にスパを建てたらエネルギーが循環するなどの提案も。エネルギーをわざわざつくらなくても、自然や生き物そのものが営みの力(=エクセルギー)を持っていることを知りました。
みんなで「身近なエクセルギー」について考えよう
後半は、5人ほどでグループをつくり、身近なエクセルギーについて考えてみるワークショップが行われました。
例えば、太陽の熱をたくさん浴びた布団はあたたかくなっていて、その布団で暖をとるといったアイデアや、お湯を沸かしたら、やかんに布巾を掛けておくとすぐ乾くといったことまで、毎日の暮らしのなかで実践していることを振り返ってみると、それもエクセルギー!という発見が。
太陽は遠くにあるけど、日射というものは、私たちに直接あたるもの。電車で考えれば、線路はあっても、線路がつなぐ駅と駅は“隣り”。だから、太陽と私たちは“隣り”にある、と語ってくれた黒岩さんの言葉が印象的でした。
世田谷区では、区民のための始めやすい太陽光発電プランとして「世田谷ヤネルギー」があり、低価格な発電システムに加え低金利で利用できるローンが用意されていますが、こうした太陽光発電だけでなく、毎日の暮らしのなかで工夫できる「エクセルギー」という概念を合わせて、都会でもできる持続可能な暮らしはどのようなものか、工夫しながら、みんなで考えていく必要があるのだと思いました。
エクセルギーについてもっと詳しく知りたいなという方は、小金井の「雨デモ風デモハウス(現在は環境学習館に名称変更)」の見学会があるようです。ご興味のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

身の回りのエクセルギーのアイデアをグループで話し合います

同じ地面でも、落ち葉、アスファルト、土…温度には差異がありました

会場には、トランジション世田谷 茶沢会が取り組んでいるトランジション運動の紹介も
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世田谷エネルギーシフト みんなの未来の教室
「エネルギーは電気だけじゃない。探してみよう!身近なエネルギー」
デンマークとエクセルギーハウス
主催
トランジション世田谷 茶沢会
世田谷みんなのエネルギー
せたがや市民エネルギー合同会社
助成
公益信託世田谷トラストまちづくり
カリタス下北沢
作り手の思いが伝わる、バレンタインに贈りたいチョコレート
若き団体「tamagoPLIN」がシアタートラムデビュー!稽古現場レポート

シアタートラム ネクスト・ジェネレーションvol.6 tamagoPLIN『さいあい~シェイクスピア・レシピ』
ネクスト・ジェネレーションとは?
まずは見学の前に、今回の公演について、世田谷パブリックシアターの吉兼恵利さんから説明がありました。
「今日見学していただく『さいあい~シェイクスピア・レシピ~』は、世田谷区の芸術アワード“飛翔”受賞記念の公演で、第6回ネクスト・ジェネレーションに選ばれた作品として2/21~23に上演されるものです」(吉兼さん)
「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション」とは、2008年に始まった、舞台芸術分野の若い才能の発掘と育成を目的にしたプログラムで、世田谷近郊を拠点に活動する若い団体に本格的な劇場(シアタートラム)で上演する機会を提供する、という主旨のもの。
「場所を提供するだけではなくて、技術面や制作面で全面的にサポートする、上演だけではなく作品を創る劇場がある世田谷区だからできる取り組みなんです」(吉兼さん)
今回、私と一緒に稽古場を見学するのは、高校演劇部の女の子2人。シェイクスピアの名作がたくさん登場するとのことですが、あえて詳しいストーリーは聞かずにさっそく現場へ。

世田谷パブリックシアター広報担当の吉兼さん

シアタートラムの地下へ
野菜がシェイクスピア劇?

稽古場に入ると、まずメンバーが唄を歌っているシーンに

「これっくらいの・おべんと箱に・おにぎりおにぎりちょいと詰めて」のメロディに合わせて、替え歌の練習
世田谷線三軒茶屋駅すぐ横、シアタートラムの地下に稽古場があります。私も一度だけ、『三茶de大道芸』という三軒茶屋のフェスティバルでボランティアのみんなと入ったことがあり、知る人ぞ知る三茶の地下空間です。
11人ほどのメンバーは、私たち見学者が顔を見せると、すぐに練習を再開しました。
突然何やら童謡のようなものを歌い出します。なんとその歌は数十年前の子育て時に、私が子どもたちと一緒に唄った懐かしいフレーズ。「これっくらいの・おべんと箱に・おにぎりおにぎりちょっと詰めて♪」……なぜこれがシェイクスピア?
後で聞くとメンバーはそれぞれ皆「野菜」の役とのこと。それも子どもたちが大嫌いな野菜たち(衣装は着けてないけれど、ピーマンの役なら緑色、ナスなら紫といった具合にそれらしい色の服を着ていました)。この野菜がセーラー服の少女と共に、シェイクスピアの名作を演じるのです。
「おべんとうばこのうた」に合わせて、盛んに上から降りてくる金・銀・アルミのお弁当箱を取る動作をあてぶりしています。どうやってその箱を
取るのか。その時野菜たちはどんな風に演じるのか。一人ひとりの動きをまさにこの場で決めていくところです。演出のスズキ拓朗さんのひらめきが、即座にメンバーによって演じられる。スズキさんがまた「いやこうだな」とさらに振りを自分でやってみせるとメンバーはすぐにそれを自分流に表現する。へぇ、演劇ってこんな風に作っていくんだな。台本通りにメンバーが表現するのだと思っていたけれど、私には驚きでした。
「ネクスト・ジェネレーション」は
仲間たちとの一つのゴール
こうしたやり取りが一段落して動きが決まると、軽快な音楽にのせて野菜と少女の群舞になりました。とたんに本番さながらの臨場感が目の前に現われました。かぶりつきで見てしまう迫力です。この作品、実は初演は3年前なんだとか。再演を繰り返し演じ慣れているはずなのに、今回シアタートラムのためにこんなに頭を使って作り変えているのだそうです。
団体名は「tamagoPLIN」とおいしそうな名前ですが、もともとは「たまご」というパフォーマンス集団と「CHAiroiPLIN」というダンスカンパニーが出会ってできたチームなのだそうです。
「この作品をシアタートラムで完成させることが、ひとつの目標でもありました。ネクスト・ジェネレーションは願ってもないチャンス。これだけ激しくダンスができるのは今の若さがあってこそなので(笑)」(スズキさん)
さもありなん。
最後にメンバーと私たち見学者との意見交流がありました。
ここにいるメンバーは全員桐朋学園芸術短期大学の出身者とのこと。同じ場所で学び、気心の知れた20~30代のメンバーが遠慮なく意見を言い合い、エネルギーをぶつけ合う様子はまさにネクストジェネレーションの息吹を感じます。
私と一緒に見学した高校演劇部の2人は、メンバーのはつらつとして躍動感いっぱいの練習風景を見ながら自分たちの未来に思いを馳せているようでした。若さはいいな。

どんどん振付けが決まり、みんな活き活きと動き出す

動きの指示を次々と出していく演出・振付のスズキ拓郎さん

スズキさんの横で、稽古を夢中に見ている私、遠藤久一郎
ちなみに野菜の衣装の絵コンテを見て、「『チロリン村とクルミの木』みたいですね」と言ったら、若い人たちが誰も知らなかったのは思えば当然のことかもしれません。今年還暦になる私が幼少期に見ていた野菜を主人公にしたNHKのテレビ人形劇なのですから……。
今日見学した場面が、本番でどんな展開になるのか、今から楽しみです。
遠藤久一郎
親子で楽しめるライブハウスイベント「おひるのかほり」

大勢の子どもたちが生の音楽に夢中に
子どもが生まれると親もなかなかライブに行けないので
「おひるのかほり」は、好きな音楽が一緒だった、という山岸さん、持木さん、清水さんの3人が2010年の秋に第一回のイベントを行ったことから始まりました。その後山崎さん、大浦さんが加わって、現在は主に5人で活動しています。メンバーの多くは、幼児や小学生の子どもを持つお母さんたち。普段は、それぞれの仕事や育児に追われながら、半年に一度のペースで、親子で参加できるこのライブイベントを企画しています。
「もともと独身時代から音楽が大好きで、ライブに行っていました。持木さん、清水さんはその頃からの仲間です。子どもが生まれると、親もなかなかライブに行けなくなり、ハードルが高い場所となってしまうので、子どもに生の音楽を聞かせるイベントをやれたらいいね、という話が出たのが最初のきっかけです」(山岸さん)
始めてから3年半経ち、今回が6回目となるこのイベント。昨年からはもっと多くの人に来てもらいたい、と世田谷区の子ども基金の助成を受けて活動をしています。
「小さな子どものお母さんたちは子連れででかけるのも大変なので、ここに来て、ごはんを食べながら音楽を聞いて、短時間でもほっとできる日曜日の午後を楽しんでほしいですね」(山岸さん)
そのため、イベントは毎回日曜日の午後に開催されています。会場のライブハウスには、子どもが自由に遊べる小さなキッズスペースのほか、カーテンで仕切る授乳スペースも設置する、という親子連れのための配慮がされています。

「おひるのかほり」のメンバー5人

キッズスペース
毎回プログラムが変わる盛りだくさんのイベント
毎回、さまざまなジャンルのバンドを呼び、絵具を使ったワークショップなど多彩なプログラムを企画していますが、今回は、ちくわ朋彦さんによるギターの弾き語り、親子でマッサージをするワークショップ「ハグモミ」、ラテン音楽をベースに子どもも楽しめる楽曲を演奏する「コロリダス」の3部構成でした。第1回からイベントDJを担当している楠本千尋さんが、ska ,reggae ,rocksteady といったジャンルを中心にしたセレクトで、イベントを影のキーパーソンとして支えます。
開場の12時を過ぎると、ベビーカーに乗っている子ども連れの親子、夫婦と子どもの家族連れ、ママ友たちで来ているグループなど、たくさんの人が次々と入場し、あっという間に会場は熱気に包まれました。演奏が始まる前にまずは腹ごしらえをするお客さんも多く、大人向けの食事だけでなく、子ども用の「おむすびセット」(200円)、「キッズドリンク」(300円)なども用意されています。中にはおもちゃが用意されているキッズスペースで遊び始める、すっかり場所に慣れている子どもたちもいました。
演奏の合間に紙芝居や絵本の読み聞かせも
トップバッターのちくわ朋彦さんは、ギターの弾き語りの合間に、紙芝居「小ネズミちゅうた」と「ちくわのわーさん」の絵本の読み聞かせをしました。
「オリジナルの曲は、自分の世界観を表しているから、子どもにも大人にもそのまま歌います。特に子どもに合わせなくても、子どもも意外とわかってくれます」(ちくわ朋彦さん)
独身ながら子どもが大好きなちくわさんは、音楽はストレートに、そしてその合間に子どもに合わせた紙芝居や絵本の読み聞かせ、と工夫をこらします。
2番手は「ハグをするような形でもみもみしましょう」をコンセプトに活動している任意団体「ハグモミ」による親子マッサージのワークショップ。会場が親子で満員の中、ゆったりとマッサージを体験することはできませんでしたが、それでも子どももできる簡単な動作を使って、親子でマッサージをし合える、という育児疲れの親にとってはうれしい企画でした。「流れ星です。キラキラキラ〜」「かべのぼりです」と、子どもにも親しみやすく教えてくれるので、8歳と4歳の我が娘も、会場内だけでなく、帰宅後も親に実践してくれました。

紙芝居を読むちくわ朋彦さん

子どもにも分かりやすくマッサージを教えてくれる「ハグモミ」手島さん
ラストはバンド生演奏の醍醐味を満喫
最後に出てきたのは、ラテン系の音楽をベースに分かりやすい日本語の曲を歌うバンド、コロリダス。「虫歯のブルース」「ジャムパンパン」など、ラテン系のノリのいい音楽と楽しい歌詞に、小さな子どもたちもノリノリで拍手する姿も見られました。普段から子どもの前で演奏することも多いというこのバンド。
「大きいウッドベースや南米の打楽器スチールパンなど珍しい楽器を子どもたちにも見て、その音を肌で感じて欲しい」(ヴォーカルのしみずけんたさん)

ラテン系のノリのいい音楽と楽しい歌詞のコロリダス
子どもの心をつかむ分かりやすい音楽と、生演奏の楽しさを伝えてくれるステージでした。普段それほど音楽に親しむことのない8歳の長女も「楽しかった!」としばらくこのステージの話ばかりしていて、やっぱり生で音楽を聴く大切さを記者も実感しました。
企画者が楽しんで続けるイベント
「趣味が共通でつながっている友人は心地よい」と、「おひるのかほり」の山崎さんが話していたように、企画者が楽しんでいることが伝わってくるイベントでした。たくさんの親子連れが参加するイベントは、安全性の確保など大変なことも多いと思われるなか、とにかく「自分たちが楽しいと思うことを他の親子にも楽しんでほしい」と、「音楽が好き」という気持ちをベースに、楽しくイベントを企画している様子が感じられます。
次回は、音楽イベントではないけれど、3/9(日)に下北沢のカフェ、かまいキッチンで親子向け映画上映会が予定されているとのこと。今後も「おひるのかほり」がどんなイベントを企画していくのか、楽しみです。
*おひるのかほりの最新情報はFacebook「おひるのかほり」で。
(写真:参加者提供)




