第三回八重山民謡教室発表会 主催 平良広治研究所

東京から2000㎞、沖縄本島から400㎞、日本最南西端に位置する八重山諸島。
古くから祭りや暮らしの中で、さまざまな唄が受け継がれてきました。
「八重山民謡」と呼ばれる唄の数々を三線の調べに乗せてご披露します。
今回は八重山の古典民謡だけでなく、東京ではなかなか見られない「舞踊」も見ていただけます。001

・日時: ・日時:2019年6月2日(日) 14時30分開場 15時開演 ~17時40分
・会場:北沢タウンホール
・チケット:950円
・第三回八重山民謡教室発表会ホームページ
https://m.facebook.com/events/403166627173066002

 

 

こどもドキュメンタリー教室~せたがや2019春~

ドキュメンタリー映画を
観て、感じて、伝えてみよう!

こども向けの映画鑑賞会とワークショップを開催します!
ドキュメンタリー映画の名作『極北のナヌーク』を観て、
チラシ作りに挑戦してみよう!
001
日 時:5/6(月・祝)
13:00~16:30(受付開始13:10)
対 象:小学4年生~中学生
*保護者(引率者)は、映画鑑賞のみ参加で、
ワークショップには参加できません。
参加費:1人1,000円(映画鑑賞+ワークショップ)
*参加費は当日受付(1階110号室)でお支払いください。
定 員:26名◎定員に達し次第締め切ります。
お申し込み:
インターネットサイト、メール、電話で事前予約ください。

携帯電話やスマートフォンでもお申し込みできます。

会 場:IID世田谷ものづくり学校
世田谷区池尻2-4-5
https://setagaya-school.net/
交 通:田園都市線「池尻大橋」駅から徒歩10分
田園都市線/世田谷線「三軒茶屋」駅から徒歩15分

002◆当日のプログラム
◇映画鑑賞(1階110号室) 13:30~14:50
上映作品:『極北のナヌーク』(1992年/78分/白黒)
ロバート・フラハティ監督
アメリカの探検家・映画監督(1884~1951)
ドキュメンタリー」映画の父と知られる。

〈内容〉約100年前のカナダ北部極地。
主人公ナヌークを中心にイヌイットの
家族が雪と氷で閉ざされた白銀の世界
という厳しい大自然のなかで、漁や
毛皮を売り、住居を作る様子など、
たくましく生きる姿を映し出す。

◇ワークショップ(2階211号室)15:00~16:30
チラシ作りに挑戦してみよう!
鑑賞した映画から感じた様々な思いを
チラシいっぱいに詰め込んでみます!

講師:工藤雅子(チャイルド・フイルム代表)
23年間に渡り、映画買付、宣伝等にかかわり、
日本初の親子のための映画ポータルサイトを開設。
こどもから大人まで楽しめる良質なアニメーション
配給に取り組む。
共著;『「こどもと映画」を考える』
『こども映画教室のすすめ』等
H27年映画ペンクラブ賞奨励賞受賞

◆お問い合わせ
こどもドキュメンタリー教室
電 話:090-5520-6752(吉田)
メール:yoshida@scan-net.ne.jp(吉田)

「技研公開2019」~ワクからはみ出せ、未来のメディア~の開催について

第73回「技研公開2019」ワクからはみ出せ、未来のメディア

◇NHK放送技術研究所(技研)の最新の研究成果を一般に公開する「技研公開2019」を、5月30日(木)~6月2日(日)の4日間の日程でで開催します。

◇「ワクからはみ出せ、未来のメディア」をテーマに、3DテレビやAR・VRを活用した、
従来のテレビのワクを超えた視聴サービスを実現する技術など24項目の研究成果を展示します。
表現空間を誇張した多様なコンテンツやサービスの実現を目指した「リアルティーイメージング」の研究成果からは、
高精細VR映像や、AR技術を活用したテレビ視聴サービス技術などを展示します。001

日 時:2019年5月30日 (木)~ 6月2日 (日)
午前10時~午後5時(入場は終了の30分前まで)
会 場:NHK放送技術研究所
東京都世田谷区砧1-10-11入場
入場料:無料
H  P:https://nhk.or.jp/strl/open2019/
◆展示項目
●2030~2040年ごろのメディア技術
●ARを活用したテレビ視聴スタイル
●ネット×データ×IoTが連携するメディア技術
●スポーツ映像の状況理解技術
他※詳細はhttps://www.nhk.or.jp/strl/open2019/tenji/index.html

◆講演(技研講堂にて)
◇5月30日(木)午前
●基調講演
「身体の未来 拡張現実感から人間拡張工学へ」
東京大学 先端科学技術研究センター 教授 稲見昌彦氏
●基調講演
「空間表現を広げる視覚のしくみ」
東北大学 電気通信研究所 所長・教授 塩入諭氏
◇5月31日(金)午前
●ラボトーク
技研職員によるプレゼンテーション6件
◆ガイドツアー
◇6月1日(土)、2日(日)
●研究員が解説するツアーやお子さまを対象としたイベントも開催します。

◎詳しくはこちらのHPでご確認ください。
https://nhk.or.jp/strl/open2019/

松島トモ子コンサート in 成城ホール ~心に残る歌の贈り物 Vol.16~

3歳からバレエを習い、「獅子の罠」で映画デビューし、多数の映画や少女雑誌の表紙を飾り、名子役としての地位を確立した松島トモ子。
芸能生活70年を超え、新たな活動の模索を始めたトーク&コンサート。

松島とも子コンサート今回は、第一部で「ホームレスさんこんにちは」と題して、日本とアメリカのホームレスさんを紹介します。
第二部では、皆さまと一緒に歌うコーナーも用意してます。
どうぞ、お楽しみ下さい。

日程●2019年4月19日(金)
時間(開始時間)●13:30開演
場所●成城ホール
参加費●4500円

 

自然素材や廃材で物づくりをしながら、未来の地域コミュニティ作りを

自然工房「森の民」

自然工房「森の民」

「物作り」を通して自然を守りたい。そんな想いから始まった自然素材の物作り工房

桜新町駅から徒歩15分ほど歩いた閑静な住宅街に「森の民」はあります。外観はごく普通の一軒家。でも、玄関には年季の入ったツリーハウスや流木や石が、一見無造作だけど、まるでオブジェのように置かれています。その不思議な雰囲気にワクワクして扉を開けてみると、室内は天井や壁、床、いたるところに流木や枯れ枝などの自然素材を使った素敵なインテリアが! 人の手が加わらない造形や風化によって生まれる独特な風合いがどこか懐かしく、不思議な魅力にあふる空間が広がっていました。

「この家にある物は、ほとんどがもらった物か拾った物か手作りした物です」と話すのは、代表の巌さん。どんなきっかけで、この工房をはじめたのでしょうか?

「6年前ほどに、物作りを通して「未来の子ども達に森を残したい」という信念を共有した人達が集まり『森の民』が始まりました。ここに工房を構えることができたのは、私たちの活動に興味を持ってくれた方が、東日本大震災の後、北九州に移住することになり、空き家になってしまうから活用してほしいという話をもらったことがきっかけです」1階は工房と談話室とキッチン。2階には4つの部屋があり、住居としても利用しています。

工房には天井から床まで自然素材がいっぱい。枯れ木や廃材の醸し出すさびれ具合が妙に居心地の良い空間に

工房には天井から床まで自然素材がいっぱい。枯れ木や廃材の醸し出すさびれ具合が妙に居心地の良い空間に

素材はすべて自然の物。木や石、陶器のボタンはファッションのワンポイントにもなりそう

素材はすべて自然の物。木や石、陶器のボタンはファッションのワンポイントにもなりそう

放課後に、子どもが40人くらい集まってきて……!?

工房の目の前は保育園と公園。すぐ近くには小学校もあります。そういった環境からか、まず初めに飛び込んできたのは、子どもだったそうです。「空き家で自然素材を使った物づくりをして、そこに地域の人が集まって盛り上がれば、何か面白いことが起きるのでは? と思い、まずは廃材を使って玄関にツリーハウスを建てたんです。そしたら子どもたちがブワーッと遊びに来て。多い時は40人くらい集まってしまい、これは大変だ!と思いました」

そこで巌さんは学校の校長先生をはじめ、子ども達の親御さんたちに、活動の趣旨や工房のことを理解してもらうことにしました。そうこうしているうちに、子どもだけでなく親や地域とも繋がりが増え、みんなでピクニックやお花見に行ったり、演奏会や陶芸教室を開催したり、活動もどんどん広がっていったそうです。「お互い使っていない物を譲り合ったりシェアしたり、そういったゆるい感覚の地域の繋がりを大事にしたいですね。自然を守る意識を伝えながら、子どもからお年寄りまで、未来の地域コミュニティ作りのお手伝いができればと思っています」

子どもたちの陶芸教室。巌さんがコツを教えながら、子どもたちは作りたい物を自由に製作します

子どもたちの陶芸教室。巌さんがコツを教えながら、子どもたちは作りたい物を自由に製作します

自然素材や廃材で作った楽器の演奏会。めずらしい形の楽器に、子どもたちは興味津々!

自然素材や廃材で作った楽器の演奏会。めずらしい形の楽器に、子どもたちは興味津々!

イベントでの出展風景。一番人気は「鼻笛」。鼻笛とはその名の通り鼻息で吹く笛のこと。口の中の空洞の大きさ(形や位置)を変えることで多彩な音がでます(メイン写真)

イベントでの出展風景。一番人気は「鼻笛」。鼻笛とはその名の通り鼻息で吹く笛のこと。口の中の空洞の大きさ(形や位置)を変えることで多彩な音がでます(メイン写真)

将来は、自然の多い「田舎」で自然の恵みを得ながら、物作りをして生活していきたい

「自然工房 森の民」の中には、「森の民」を含め、「土の民」「町の民」「音の民」「人の民」という5つの部族があります。「土の民」は農家の支援や森林・竹林の整備、ビーチクリーニングなどの活動を行っています。また、「森の民」で使用する素材や自分達で食べる野菜も育てています。「町の民」ではいらなくなった物や壊れてしまった物を、物作りの材料として再利用するために収集しています。骨董品などの物による活動の支援を頂いて活動資金を調達することも重要な役割となっています。「音の民」は自分達でつくった楽器や小道具で音楽やパフォーマンスを行い、自然や環境保全の啓蒙活動を行っています。「人の民」は人と人との繋がりに重点を置き、地域の方々と一緒に作るコミュニティ作りを目指しています。「森の民」はこの5つの部族によって、それぞれの活動をお互いに支援しながら日本の社会を考えていこうとしています。

「私たちの将来の夢は、この5つの部族の関わりをより濃くしていき、田舎に住みながらも都会と繋がっていける拠点を作って行くことです。皆が暮らせる山を所有できたらうれしいですね!」と、みなさん。一つの縁が新たな縁を呼び、どんどん活動が広がっていく「森の民」。夢を叶える日も、そう遠くなさそうです。

「土の民」の活動の一つ、農家支援。山形県村山市にある“いちゃ〜ファーム”で収穫後のスイカ畑の片づけをしている

「土の民」の活動の一つ、農家支援。山形県村山市にある“いちゃ〜ファーム”で収穫後のスイカ畑の片づけをしている

「土の民」の活動の一つ、ビーチクリーニング。海岸でのゴミ拾いで得た流木や割れたビンなどは「森の民」の物作りの材料に

「土の民」の活動の一つ、ビーチクリーニング。海岸でのゴミ拾いで得た流木や割れたビンなどは「森の民」の物作りの材料に

左から、物づくり担当のあやぱんさん、代表の巌さん、事務局兼「町の民」担当の陽ちゃん、パフォーマンス兼フリーの獣医さんの有ちゃん。写真には写っていませんが、「土の民」担当のトモくん、素材係のあみちゃん、楽器演奏担当のはるちゃん、発酵担当の加納君など8名がメインのメンバーとして活動しています

左から、物づくり担当のあやぱんさん、代表の巌さん、事務局兼「町の民」担当の陽ちゃん、パフォーマンス兼フリーの獣医さんの有ちゃん。写真には写っていませんが、「土の民」担当のトモくん、素材係のあみちゃん、楽器演奏担当のはるちゃん、発酵担当の加納君など8名がメインのメンバーとして活動しています

自然工房 森の民
住所:〒154-0016 世田谷区弦巻5-20-7
電話番号:070-5015-7557
https://ja-jp.facebook.com/morinotami

落書きおばけのドーレに夢中!リトミックショーを楽しむ親子カフェ

音楽教育法のリトミックを体験できる親子カフェ「Three Tea’s Cafe」

音楽教育法のリトミックを体験できる親子カフェ「Three Tea’s Cafe」

すべてが手作り! スタッフみんなが力を合わせて始めた親子カフェ

三軒茶屋駅から徒歩約7分、三軒茶屋と下北沢を結ぶ、茶沢通りから続く太子堂中央街(通称あいあいロード)のはずれに「Three Tea’s Cafe」はあります。地下へ続く階段を降りると、打放しコンクリートの店内には、お酒が並ぶバーカウンターや160インチの巨大スクリーンが。いわゆる親子カフェとは、まったく違う雰囲気です。

それもそのはず、ここは三軒茶屋で15年ほどライブハウス&バーを営む「GRAPE FRUIT MOON(グレープフルーツムーン)」。なぜ、ライブハウスで親子カフェを始めようと思ったのでしょうか?

「お店のスタッフが、たまたまみんないろんな資格や特技を持っていたんです。作詞作曲ができる人、歌が歌える人、リトミックの資格を持っている人、調理師免許の資格を持っている人、照明ができる人……。私自身もベビーシッターの資格を持っています。

160インチの巨大スクリーンに本格的な音響設備

160インチの巨大スクリーンに本格的な音響設備

左から横田美智子さん、ほしばかなえさん、安彦智直さん

左から横田美智子さん、ほしばかなえさん、安彦智直さん

みんながいろんな資格を持っていて音楽施設の整った空間があったので、それを活かして子どもの向けになにか始めたいね、と。2年間ほど計画を練って、2014年6月から週に1回、リトミックショーつきの親子カフェを始めました」と話すのは、店長の横田美智子(よこたみちこ)さん。

ショーの司会進行を担当するのは、「アンパンマンキッズコレクション」のCMソングなどを手掛けるシンガーソングライターのほしばかなえさん。「GRAPE FRUIT MOON」に出演した際、店長の横田さんからお誘いを受けたそうです。「もともと子どもが大好きで、子どもに関わる歌の作詞作曲がしたいと思っていました。ショーを見たお子さんやお母さんたちがニコニコ笑顔になってくれるとうれしいですね」(かなえさん)
音響担当の安彦智直さんは、幼稚園でパーカッション演奏を披露する活動も行っているのだとか。

「すべての親子を笑顔に!」をモットーに

取材日は、いつものリトミックショーに加えて、中村哲也さんによる弾き語りの特別ライブも行われました。中村さんは世田谷区災害対策課に勤務しており、歌を通して育児や家族の大切さを広く伝えていきたいと活動しているお父さんのひとり。お客として来店したことをきっかけに、コラボレーションが実現。お父さんのリアルな目線で綴られた歌詞とやさしい歌声は、お母さんたちの心にしっかり響いていたようです。

さて、次はリトミックショー。ショーにはお話が数パターンあり、来店した子どもの年齢を参考に決定。オリジナルキャラクターが織り成す物語の内容はもちろん、ステージの仕掛けなど、細部にまで「みんなが喜ぶ」こだわりが感じられます。突然スクリーンの裏から風船がたくさん出てくる演出に1歳前後の赤ちゃんは大喜び。

誕生日を迎えるお子さんには、ハッピーバースデーの歌でお祝いしたり、クリスマスはサンタに変装したスタッフが登場したり。「すべての親子を笑顔に!」をモットーに、お子さんとお母さんが喜ぶ仕掛けを、スタッフみんなで日々企画しているそうです。

歌手で公務員の中村哲也さん。子どもの成長を父親目線で温かく歌います

歌手で公務員の中村哲也さん。子どもの成長を父親目線で温かく歌います

ショーが始まると、子どもたちは釘づけ

ショーが始まると、子どもたちは釘づけ

たくさんの風船に子どもたちは大喜び

たくさんの風船に子どもたちは大喜び

貸し切り時には、モノマネショーも!?

ショーと食事がついて、大人1500円から、ベビー&キッズ700円からとお手ごろなお値段。メニューも豊富でメインやアラカルトが選べます。低アレルゲンメニューにも対応しているそうです。

平日には親子10組以上から貸し切りも可能(土日祝日は応相談)。クラス会や子どもの誕生日会、ママ友とのイベント、資格を持ったお母さんによる講座開催の利用も可能です。
また、貸し切りでは、料理人兼モノマネ芸人のスタッフによるモノマネショーをやることも。お母さんたちに大好評だそうです。施設の設備には、広い授乳室やおむつ替え室、キッズマットやおもちゃ、ベビーゲート、チェアベルト、お食事エプロンなど、お子さんの年齢に合わせた気配りも。

多才なスタッフたちがみんなで作り上げた、Three Tea’s Café。すべてが手作りの温かい親子カフェで、今日も訪れる親子を笑顔にしています。

広くゆったりと使える、授乳・オムツ替え室

広くゆったりと使える、授乳・オムツ替え室

階段を降りるととっても楽しい空間が!

階段を降りるととっても楽しい空間が!

Three Tea’s Cafe(スリー・ティーズ・カフェ)
住所:〒154-0004 世田谷区太子堂2-8-12佐々木ビルB1F
電話番号:03-3487-8159
営業時間:毎週金曜日11:30(オープン)~13:30(ショースタート)~14:30(クローズ)
URL: http://three-teas-cafe.com/

笑顔のあふれる場所「チャイニーズレストラン 欣喜」

笑顔のあふれる場所「チャイニーズレストラン 欣喜」

笑顔のあふれる場所「チャイニーズレストラン 欣喜」

伝統と基礎から生まれる「欣喜」の味

昭和30年代から続く祖師谷大蔵丸芳飲食街は、飲食店が立ち並び、昔ながらの味のある雰囲気が残る場所。その中でも木のぬくもりと清潔感のある白を基調とした店構えがひときわ目を引く、「チャイニーズレストラン 欣喜」。店内は落ち着きがあり、1階の客席からは厨房まで見渡せるオープンなつくり、シェフやスタッフの仕事ぶりが見えることで安心感が生まれます。

オーナーシェフの青木欣也さんは、横浜中華街萬珍楼に10年、都内のホテルで5年、その後料理長として都内のレストランで腕を振るいます。祖師ヶ谷大蔵に住んで16年になる青木さんは、2011年に地元意識も高く愛着のあるこの街に独立開業しました。

中国料理のさまざまなジャンルを経験する青木さんが創る欣喜の料理は、各ジャンルの良さを生かした料理が特徴。それは素材を生かす広東料理、料理を自在に操る上海料理、そして中国料理の伝統と基礎から生み出されるもの。「中華街で中国料理の伝統や基礎をしっかり学べたことが土台となっています。基礎がなく応用した料理を作っても見た目だけの料理になりがちですよね」と青木さん。さらに、野菜にもこだわりを持ち、栃木県下野市にある海老原ファームの野菜を使用したメニューも。野菜本来の力強い味を生かした料理が味わえます。野菜を多く使った料理も「欣喜」の人気のひとつ。

木のぬくもりを感じる店構え

木のぬくもりを感じる店構え

厨房まで見渡せるオープンな店内

厨房まで見渡せるオープンな店内

栃木県下野市にある海老原ファームの野菜

栃木県下野市にある海老原ファームの野菜

また、青木さんは「中国料理専門調理師 調理技能士」の資格を持ち、ホテルに勤めていた時代から老人ホームや保育園などで、「食育」への取組みも行ってきました。保育園では子どもたちに、普段自分が食べているご飯がどのように調理され、食卓に上るのかを知ってもらう一環として「親子でつくるシュウマイとごま団子」などの教室を開催してきたそう。今では祖師ヶ谷大蔵の保育園や小中学校からも依頼があるほど。

お客さんの声からはじまった料理教室

美味しい料理を提供するだけにとどまらず、各方面で活動している青木さんは2013年から店舗での料理教室をはじめることに。なんとこちらはお客さんの希望からはじまったとのこと。

教室を開くきっかけとなった上級クラスを見学。クラスの皆さんは好奇心旺盛で、お店と同じ味が覚えられるなら難しいレシピでも学びたいという方ばかり。料理教室では、配られたレシピをもとに、青木さんから調理のポイントを学びます。ここでは料理人だからこその「こっそり話」なども聞くことができ和やかな雰囲気で進みます。説明が終わると青木さんを先頭に生徒の皆さんは厨房へ移動。青木シェフの実践がはじまると、携帯やカメラを手に撮影とメモを書きとめるのに大忙しの皆さん。デモンストレーション形式で終わらないのが欣喜の料理教室。教室では毎回、調味料やタレなど持ち帰り分を実践します。この日は、冷やし坦坦麺に使うタレを二人一組で作りました。実践が終わると待ちに待った試食タイム。出来上がったメニューを試食しながら、「この調味料なら〇〇にも代用できるね」など主婦ならではのアイディアが飛び交います。

お店の常連が多い生徒の皆さんは、料理教室に通うようになって益々お店に足を運ぶようになったという方がほとんど。ひとつひとつの料理がどんなに手間をかけて作られているのかを実感し、さらにファンになったそう。また青木さんが教える食材の生かし方や調理の工夫は、普段の料理にも実践できるものばかりと話す生徒さん。

レシピを見ながら調理のポイントを学びます

レシピを見ながら調理のポイントを学びます

撮影とメモを書き留める真剣な生徒の皆さん

撮影とメモを書き留める真剣な生徒の皆さん

持ち帰り用のタレをつくります

持ち帰り用のタレをつくります

笑顔が生まれるお店

「欣喜」という言葉は中国語で、大喜びするという意味があります。その名の通り美味しい料理には人を笑顔にする力があります。そして「欣喜」には、青木さんやスタッフ以外にもお客さまを笑顔で迎えるお店のロゴマークが。このロゴマークにはもうひとつの意味があるのだとか。「よく見ると船に見えてきませんか?沈むことなく、いつも笑顔であるようにと友人が考えてくれたものなんですよ」と笑顔で話す青木さん。

食に関するさまざまな角度から、「喜び」について真剣に取組む青木さん。地域に愛されるお店には、たくさんの笑顔がありました。

ロゴマークには笑顔と沈まぬ船の二つの意味が

ロゴマークには笑顔と沈まぬ船の二つの意味が

笑顔が集まる「欣喜」

笑顔が集まる「欣喜」

————————————————————————
チャイニーズレストラン欣喜
〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷1-8-17
03-6411-3458
HP:http://kinki-aoki.com/
営業時間
– ランチタイム –
水曜日〜土曜日 11:00〜14:00(L.O13:30) ※火曜日と日曜日はお休み
– ディナータイム –
火曜日〜日曜日 17:00〜22:00(L.O21:30)
定休日:月曜定休日

子どもの自由な発想でお店を開く、「こども商店街」

3つの町に分かれたお店の場所は事前に抽選で決められ、町名も自分たちで決める。

3つの町に分かれたお店の場所は事前に抽選で決められ、町名も自分たちで決める。

今年のテーマは「これって、アリ?」

こども商店街は毎年テーマを決めて開催しますが、今年のテーマは「これって、アリ?」。既成概念にとらわれず、大人たちには思いつかないような自由な発想で、子どもならではのお店を実現して欲しい、と設定されました。「申し込み時には『もうひとひねり欲しいなあ』、と申し込み書にダメ出しすることもありました。ただお店を開くのではなく、子どもたちがアイディアを振り絞った発想を自分たちの力で実現するものであって欲しい、と思っています」と話すのは、「こども商店街」主催の羽根木プレーパークでプレーリーダーを務めるまっくさん。

今年は小学校1年生から中学校3年生まで(参加資格は高校3年生まで)計57店舗が参加し、迷路ゲームや射的など子どもらしいゲーム屋から、うどんやカレーなどの食べ物屋、雑貨を売るお店、自作の本を売るお店、リクエストされた曲を演奏するお店など多種多様なお店が出店しました。

店構えや看板も自分たちで手づくり

店構えや看板も自分たちで手づくり

こども商店街の横断幕と会場マップ

こども商店街の横断幕と会場マップ

自分たちの力でお店作り

子ども商店街の特徴は、店がまえや看板なども自分たちで作ることです。今年は、2月の後半に誰と何のお店をするかを決めて申し込み、3月1日に、場所を決める抽選会が終わると、お店作りの期間がスタートしました。子どもたちは、プレーパークに用意されている材木、鋸や金槌、ペンキなどを使い、お店を作っていきます。慣れていない子どもにとって土台作りは一苦労。上手に杭が打てず、せっかく作っても壊れてしまうことも。「プレーリーダーに聞くこともできますが、とにかくみようみまねでやってみると『こうすればいいんだ』とわかり、子どもたちだけで作れるようになります」(まっくさん)。昨年に経験を積んだ我が娘は「もうコツがわかっているから大丈夫」と今年は涼しい顔でした。小学校高学年や中学生になると、立派な2階建てのお店も作れるようになる子もいます。商店街終了後には、「店構えコンテスト」が行われ、優勝したお店はその建物を1年間残せる、という栄誉を与えられます。

個性的なPOP。むずかしいと言われると試さずにはいられません

個性的なPOP。むずかしいと言われると試さずにはいられません

寒さもへっちゃら、大盛況のこども商店街

寒さもへっちゃら、大盛況のこども商店街

子どもたちのアイディアを振り絞ったユニークなお店がたくさん

当日、商店街をぐるっと一回りすると、大人顔負けの食べ物や手作り雑貨を売るお店から、思わず「くすっ」と微笑んでしまうお店までさまざま。値段は200円以内に設定。1回10円のゲームから、200円のうどんや丼ものまでありました。中学生が1人でやっていた鶏皮こんにゃく丼は、看板もなく味勝負。「昨日は夜の11時から2時までかかって作りました。鶏は1時間下ゆでをして脂をのぞきました」と本格的なものでした。

朝から曇り空の天候もなんとか持ちこたえ、大盛況だった1日。1日働き、「儲かって楽しかった」とにこにこ顔の子どももいれば「今年は儲からなかった」とちょっと不満顔の子どもまで。我が娘は後者で、終わった瞬間から来年の作戦をお友だちと考えていました。見守っていた保護者の方に話を聞くと「子どもたちが自分で全部やってとてもいい勉強になる」という意見や「火を使うなど危険があるので、どこまで口を出せばいいか難しい」という感想もありました。

思わずレシピを聞きたくなる出来だった鶏皮こんにゃく丼

思わずレシピを聞きたくなる出来だった鶏皮こんにゃく丼

女の子はかわいらしい手作り雑貨のお店も多く

女の子はかわいらしい手作り雑貨のお店も多く

我が娘グループも、放って置いたら最後のお金の清算がめちゃくちゃ。思わず口を出してしまいました。過去最大の出店数となった子ども商店街も終わり、「『やりたい!』と言ってくれる子どもが多かったのはとてもうれしい。ただのお店屋さんごっこではなく、子どもたちが自分たちの力で自由な発想を表現する場として、来年以降も開催していきたい」(まっくさん)

つくる楽しさ、教える楽しさ。ものづくりでつながる「づくリンク」

つくる楽しさ、教える楽しさ。ものづくりでつながる「づくリンク」

つくる楽しさ、教える楽しさ。ものづくりでつながる「づくリンク」

ものづくりを交流の場に広げたい

イラストレーターとして活躍している片桐さんは、5年前非常勤講師を務めていたデザイン専門学校で、新しく開講する学科の主任を担当することに。その学科はグラフィックデザインについて学ぶだけではなく、クラフトなど「ものづくり」の知識も必要とするものだったそうです。

「主任は学科をプロデュースし適材適所に講師を配置、生徒のケアが大きな役割です。しかし成績を評価する際には、『手工芸品』が出来上がるまでに必要な作業量や、使い手に興味を持ってもらうにはどんな工夫が必要かを知っておくべきと思い、私も生徒と同じカリキュラムに参加しました。するとどんどんものづくりから得られる楽しさを実感するように」(片桐さん)。年齢に関係なく新しいことをはじめる楽しさや学校にはないカルチャースクールの魅力を感じるようになったそうです。

「学校はときに苦しいこともありますよね。高い知識や技術を身につけるには壁にぶつかり、思うように出来ず暗い顔になることも。カルチャースクールやワークショップには趣味として意識が強いので、楽しいやうれしい気持ちの方が大きいと思います」(片桐さん)

起業ミニメッセでは、お子さんも参加できるワークショップを開催

起業ミニメッセでは、お子さんも参加できるワークショップを開催

「古布で作る自分だけのひな人形」ワークショップで使う古布

「古布で作る自分だけのひな人形」ワークショップで使う古布

消しゴムはんこでポストカードづくり

消しゴムはんこでポストカードづくり

片桐さんには、「ものづくりから広がる交流の場」が必要だと感じる理由がもうひとつありました。一人前のクリエイターになるのは大変なこと。講師という立場も経験している片桐さんは、若手クリエイターの皆さんに「教える」ことも表現の場のひとつとし、経験してほしいと考えます。ものをつくるだけではなく、生徒が得意な分野では講師の立場となってワークショップを開催でき、自身の技術を広める新たな交流の場所として2013年1月に「づくリンク」の活動を開始しました。

気になるワークショップに参加

活動場所は下北沢にある「COS下北沢」や、さまざまなものづくりに関連のある場所を利用し不定期に開催しています。講座内容は、手芸からアクセサリーづくり、木工にイラスト教室などさまざま。バラエティーに富んだ講座内容も魅力のひとつで、参加したいワークショップに申込むだけで気軽に受講できます。どの講座もカリキュラムがあるわけではなく、自由につくることができます。テーマによって異なりますが、各回の定員は10名前後と少人数。受講回数は1回から数回と作業工程によって変わります。わからないことや作品の希望なども伝えやすい雰囲気で、初心者の方も参加可能です。

活動場所のひとつ、下北沢にある「COS下北沢」

活動場所のひとつ、下北沢にある「COS下北沢」

少人数でのワークショップで、わからないことや作品の希望なども伝えやすい雰囲気

少人数でのワークショップで、わからないことや作品の希望なども伝えやすい雰囲気

づくリンクの交流を体験してみました!

参加したのは「古布再生!額縁で作る裂織のバッグづくり」。木枠を使った織り機を作るところから始まります。初日は経糸を張るために木枠の上下に釘を打ち付ける作業から開始。トントンカンカンとアトリエに響く音と金槌を持つ姿は、これから織物をするとは思えない光景。ものづくりに興味がある皆さんは一様に好奇心が旺盛で、いろいろなことにチャレンジします。同じ作業は織り機をつくるところまで。経糸を張る間隔や生地の組み合わせ、バッグの形に至るまで自由に作り上げます。みなさんの個性が現れ、「そんなアイディアが!」「そのデザイン可愛い」と回を追うごとに盛り上がります。

作りたいデザインが浮かばない場合でも、先生が見本をいくつか用意しているので安心です。「こういう方法もあるよ」とわかりやすく説明してくれるので、ぼんやりとしたイメージを伝えるだけでも大丈夫。みなさんこだわりも多く時間が足りなくなってしまうこともしばしば。夢中になる作業は、ほどよい疲労感と達成感が得られ気分転換にもなります。

「づくリンク」とは、ものづくりからつながる交流の意味を込めて、ものづくりの「づく」とつながるという意味の「リンク」を合わせたもの。だれでも気軽に始めることができるものづくりから、多方面へのつながり、可能性が見つかる楽しみな「場」となりそうです。

「古布再生!額縁で作る裂織のバッグづくり」では、織り機になる木枠に釘を打ち付ける作業から

「古布再生!額縁で作る裂織のバッグづくり」では、織り機になる木枠に釘を打ち付ける作業から

経糸を張る間隔や生地の組み合わせでオリジナル生地が織り上がります

経糸を張る間隔や生地の組み合わせでオリジナル生地が織り上がります

ミシンをかける先生を囲んで

ミシンをかける先生を囲んで

マナブdeアソボ づくリンク facebook
https://www.facebook.com/Dzukurinku

子育ての輪でつながる一日!世田谷子育てメッセ開催

「地域みんなでつながる」をテーマにしたポスター

「地域みんなでつながる」をテーマにしたポスター

子育てメッセは子育て活動団体の見本市

世田谷区には、子育て支援団体を大きくふたつの視点から応援する仕組みがあります。ひとつは、地域の子育て力をより一層高め、子ども・子育て支援施策の充実を図るために必要と思われる事業に助成する「子ども基金」による活動費のサポート。もうひとつは、区内の子どもや子育て活動を行う団体同士がつながりあい、地域の子ども・子育てを支える大きな輪となって広がっていくことを目指すプロジェクト「子ども・子育てつなぐプロジェクト」(旧:子ども・子育てつながるプロジェクト)による、交流会や勉強会などの運営面のサポートになります。この「子ども・子育てつなぐプロジェクト」に参加している団体の見本市という位置づけで、「世田谷子育てメッセ」は開催されるとのこと。

「『子育てメッセ』は、子育てをもっと楽しくしたい、こんな支援があったら助かるのにと考えている方が、必要な支援団体と出会うことで問題解決の糸口をみつけたり、新しい交流が生まれることを目的としているほか、団体同士の交流を盛んにすることも役割としています。横のつながりが広がることで、世田谷区内の子育て支援活動がより充実することを願っています」と話してくださったのは、「世田谷子育てメッセ」担当の世田谷区子ども・若者部 子ども家庭課の雀部(ささべ)さん。

昨年度も1500人以上が来場してにぎわった

昨年度も1500人以上が来場してにぎわった

子ども基金の報告会はさまざまな活動が発表され興味深い

子ども基金の報告会はさまざまな活動が発表され興味深い

イベントを支えるのは、子育て活動団体

「子育てメッセ」の準備は前年の夏ごろから始まり、世田谷子育てメッセ実行委員に加え子育て活動団体も交えた会議が定期的に行われます。参加している子育て活動団体の主催の多くは、子育て経験者や子育て現役のみなさん。みなさん一様に「子育てメッセに来てよかったと感じて欲しい」という思いのもと、イベントテーマや内容を話し合います。

1月8日に行われた最終会議では、「子育てメッセの成功とはどんなこと?」というテーマで話し合い、「来場者に笑顔で帰って欲しい」「いい出会いをして欲しい」というような意見が出ました。子育ての大変さを知っているからこそ、子育てが楽しくなるヒントを見つけて欲しい、と考える方が多いようです。メッセの開会宣言、閉会宣言もそうした子育て活動団体のスタッフたちによって行われ、団体の枠を越えて来場者にメッセージを届けます。

子育てメッセの開会宣言は昨年度も元気いっぱい

子育てメッセの開会宣言は昨年度も元気いっぱい

会議では子育て活動団体、児童館、区の職員で知恵を出し合う

会議では子育て活動団体、児童館、区の職員で知恵を出し合う

メッセで世田谷の子育てを感じる

「子育てメッセ」は、テーマ別に7つのブース(「知る・学ぶ」「元気になる」「親子の集まり」「文化・アート」「ひろば」「そだてる」「相談・支援」)に分かれて各団体が出展し、活動内容を紹介する資料の配布やおためしサービスなどを受けることがきます。子育てサークルから、NPO法人、自主保育、育児相談・支援団体などさまざまな団体が出展しており、活動内容もヨガやベビーマッサージなどから遊びの団体まで多種多様。興味がある団体を見つけたら、その場でじっくり話を聞くことも。時間のない方や自宅で検討したいという方には、会場で配られる子育て活動団体の情報誌「世田谷子育てつながる本」を参考に気になる団体をチェックしておくと便利です。

また、会場ではリトミックやミニライブ、絵本の読み聞かせ、子育てに関する講演などミニイベントも満載。乳児の親子だけでなく、幼児やお父さんも楽しめます。「お母さんはもちろん、それ以外の方(お父さん、おじいさん、おばあさん、地域の方など)にも気軽に参加いただけ、お子さんを含め皆が笑顔になるようなイベントにしたいです」(雀部さん)。

来場者へのメッセージをブース別の班に分かれて知恵を出し合う

来場者へのメッセージをブース別の班に分かれて知恵を出し合う

大人気のミニイベントでプチ体験できる

大人気のミニイベントでプチ体験できる

会場は小田急線成城学園前駅から徒歩3分ほどのところにある砧総合支所。会場にはおむつ替え・授乳スペースもあり、小さなお子さんを連れての来場も安心です。子育て真っ最中の方はもちろん、子育てに興味のある方やこれからお父さんお母さんになる方におすすめ。世田谷の子育てを体感できるイベントに出かけてみませんか。

—————————————————————————————-
第13回世田谷子育てメッセ

[日   時]2015年1月31日(土) 10:30〜15:00
[会   場]砧総合支所
[主   催]世田谷子育てメッセ実行委員会・世田谷区
[お問い合わせ]せたがやコール 03-5432-3333

お母さんと赤ちゃんの心が休まる「もうひとつの実家」

お母さんと赤ちゃんの心が休まるもうひとつの実家「古民家mamas」

お母さんと赤ちゃんの心が休まるもうひとつの実家「古民家mamas」

ほっと一息、くつろげる空間

「古民家mamas」は、おもに0歳児の赤ちゃんと家族がすごせる場所として、2010年より東急世田谷線「松陰神社前」駅にある古民家を利用し自主運営の子育てひろばを開催してきました。

「出産から1歳のお誕生日ぐらいまでは、子育てがもっとも大変な時期。昼夜をとわず手がかかって体力的にもきつい上に、不安や悩みは次々出てきます。そんなお母さんたちの日常の延長に、ふと立ち寄ってホッとできる場所、子育ての本音をつぶやける場所をつくりたいと思いました」と、代表の吉原さん。

生後11ヶ月の赤ちゃんのお母さんは、「子どもが泣いてばかりで、家にいるのがつらくて来たのが最初。スタッフの方に抱っこしてもらって、ゆっくり座ってお昼を食べたときには、本当にうれしかった。ここでいろいろなお母さんとも話ができ、子育て仲間がたくさんできました」。また、生後2ヶ月の赤ちゃんのお母さんは、妊娠中から通う常連さん。「先輩たちからいろいろな体験談を聞いていたので、安心して出産にのぞめました。無事に生まれたことを皆さん喜んでくれて、かわるがわる抱っこしてくれたのがうれしかったです」と話してくれました。

お散歩の途中で看板に気づき、様子を見に来るお母さんもいます

お散歩の途中で看板に気づき、様子を見に来るお母さんもいます

本棚には子育てに関する本が並び、自由に閲覧できます

本棚には子育てに関する本が並び、自由に閲覧できます

「抱っこさせて!」。初めましての赤ちゃんは、スタッフやお母さんの人気の的

「抱っこさせて!」。初めましての赤ちゃんは、スタッフやお母さんの人気の的

互いに知恵を出し合い支えあう

「古民家mamas」のスタッフは、子育て経験豊富な先輩たち。家ではゆっくりお茶を飲む暇もないお母さんたちのために、カフェインレスコーヒーやハーブティー、ときには季節の野菜を使ったお料理やお菓子なども用意して迎えます。お母さんたちの話の輪に入り、子育てのよもやま話をしたり、赤ちゃんを抱っこしたり遊んだり。保育士、保健師、看護師などの資格をもつスタッフもいますが、指導や介入をすることはありません。相談を受けて、自らの経験談や知っている知識を話すことはありますが、それはお母さん同士が情報交換するのと同じ。誰かが悩みを話すと、スタッフもまわりのお母さんたちも、いっしょになって考えたり知恵を出し合ったりしています。

「古民家mamasに集うお母さんたちが、お互いの赤ちゃんの成長を見守り喜びあう存在になっていけたら。そして私たちも、お母さんたちの子育ての伴走者になれたらと思うんです」と吉原さん。そんなスタッフが作りだす雰囲気に、「ここは実家のよう」と感じるお母さんも多いようです。

月齢の近い赤ちゃんのお母さん同士は話も尽きません

月齢の近い赤ちゃんのお母さん同士は話も尽きません

いっしょに育っていく仲間たち

いっしょに育っていく仲間たち

目指すはフィンランドの育児支援

「古民家mamas」の活動をするなかで、吉原さんたちが出会ったのが、フィンランドの子育て支援制度「ネウボラ」です。ネウボラのキーワードは「切れ目のない支援」。保健師や助産師が常駐する施設(ネウボラ)で、妊娠から出産、子どもが6歳になるまでのあいだ、担当の保健師が継続して家族全体を支えます。医療的な健診だけでなく、子育てや家族の悩みまで相談できる個別面談があり、アドバイスや必要な医療機関などへの紹介もしてくれます。妊娠中から同じ担当者がサポートするため信頼関係が築きやすく、問題の予防や早期発見につながっているのです。

今後吉原さんが目指すのは、この考えを取り入れた「小さなネウボラ」。お母さんたちに寄り添い、日常のなかで信頼関係を築いて初めて支援ができるというもの。「古民家mamas」で培った経験に加え、地域の保健師や助産師、医師などの専門家との「顔のみえる連携」を深め、お母さんたちを孤独にさせない、安心して子育てできる街づくりのためになにができるかを考えているそうです。

活動の拠点となっていた古民家は、2015年3月末で閉館になりますが、新たな場所を探し、さらに発展させた子育て支援サービスの準備を進めているとのことです。今後の情報は、「古民家mamas」のブログ(http://ameblo.jp/kominkamamas/)で随時お知らせ。これまでの子育て支援を活用しながら、新しい制度を取り入れる活動に注目してみませんか。

子育ての毎日にも季節感を。着付けイベントでお母さんにも華やぎのひととき

子育ての毎日にも季節感を。着付けイベントでお母さんにも華やぎのひととき

父親だって子育てしたい!汐見稔幸先生を招いてのお父さん講座ではお父さんの本音も

父親だって子育てしたい!汐見稔幸先生を招いてのお父さん講座ではお父さんの本音も

「切れ目のない子育て支援」の視察で島根県益田市から見学に

「切れ目のない子育て支援」の視察で島根県益田市から見学に

(撮影 松本のりこ)

———————————————————————–
(施設概要)※2015年3月末まで
開催日:月曜日11:00〜15:00、金曜日12:30〜15:00
参加費:ひと家族500円
住所:世田谷区世田谷4-14-3
アクセス:東急世田谷線「松陰神社前駅」または「世田谷駅」より徒歩3分
電話番号:080-9691-5323(開催時間内のみ)
URL:http://ameblo.jp/kominkamamas/

フェスティバルに参加しながら街を楽しむ「三茶de大道芸」

2014年のテーマは「ドリームワールド」。本部には、一際目を引くサーカステントをイメージした装飾が

2014年のテーマは「ドリームワールド」。本部には、一際目を引くサーカステントをイメージした装飾が

風の吹くまま気の向くままに歩いてみよう

街が劇場と化す「三茶de大道芸」の二日間は、三軒茶屋のランドマークビル「キャロットタワー」に設置された本部を中心に、東西南北13箇所のステージ、突如現れるウォーキングアクト(大道移動芸)、謎めいた雰囲気の占い師や街の装飾など、いつもと様子が変わり気付かないうちに大きな劇場に迷い込んでしまったような不思議な気分になります。あちこちで笑い声と人の群れに遭遇。気になる人だかりを覗いてみると、クラシックチュチュを纏った男性の姿が(MC Fois feat Lorenzo Galli)。何やら思い通りに行かないことがあり奇妙な声を発しています。その姿にみんな興味津々。外に設けられたステージは、足を止めて観るもよし先に進むのも自由。好きなように行動し、気に入ったショーを観て楽しむのが「三茶de大道芸」の魅力です。

気ままに街を歩いて行くと「アート楽市」の横断幕が見えてきました。烏山緑道沿い全長約1kmにわたり手作りアートのお店が100店舗ちかく出店。工芸品やアクセサリー、布小物などたくさんの作品に出会えます。自由自在に形を変えられ、いくつも重なりながらゆらゆら揺れているフォークで作った「ヤジロベエ」を発見。時間を忘れて見入ってしまいました。手作り感あふれるものから芸術的な作品まで勢揃い、見応えある通りはものづくりが好きな方におすすめ。

クラシックチュチュを纏った男性の動きに興味津々

クラシックチュチュを纏った男性の動きに興味津々「MC Fois feat Lorenzo Galli(エムシーフォア フューチャリング ロレンツォ ガリ)」

約100店舗が出店した手づくり市「アート楽市」

約100店舗が出店した手づくり市「アート楽市」

絶妙なバランス、フォークで作った「ヤジロベエ」

絶妙なバランス、フォークで作った「ヤジロベエ」

ボランティアスタッフの力

「三茶de大道芸」は多くのボランティアスタッフに支えられているのも地域とのつながりの強さを感じます。早い人では8月終わりから活動を開始。「それぞれの『好き』や『得意』を生かした活動をしながら二日間を支えている」というように、ボランティアスタッフからのアイディアから生まれるものもたくさんあるそうです。

かざりつけ班では、シュレッダーのゴミを利用した装飾や本部のサーカス幕など、街の至るところに工夫を凝らした「アートタウン」を表現。また事前にワークショップを行い、三軒茶屋駅の北側にある「あい・あい・ロード」を飾りつける「うちわを使った気球づくり」には、小さなお子さんも参加したそうです。当日はたくさんのうちわがパフォーマーの背後を飾る壁画となり素敵なステージが出来上がっていました。

2011年からはじまった「フラッグリサイクルプロジェクト」では手芸班が活躍。エコ活動と地域コミュニティ貢献そして被災地支援を目的に、前年に使用したフラッグでオリジナルグッズを作製し販売します。トートバッグや巾着、ヘアゴムなど約400個のグッズを作製。私もお買い物バッグに使えそうなレジ袋型エコバッグを購入。

フェスティバル前から子ども参加型のワークショップを開催していたのがこども装飾ワークショップ班。

ボランティアの皆さんが企画した「仮面をつくろうワークショップ」

ボランティアの皆さんが企画した「仮面をつくろうワークショップ」

人気のフラッグリサイクルプロジェクト

人気のフラッグリサイクルプロジェクト

子どもたちが思いのまま手や足に絵具をつけて作製した「Tシャツフラッグ」。10月初旬から三茶の街に登場

子どもたちが思いのまま手や足に絵具をつけて作製した「Tシャツフラッグ」。10月初旬から三茶の街に登場

10月初旬から三茶の街中にはためいていた、黄色のTシャツをご覧になった方も多いのではないでしょうか。こちらは「Tシャツフラッグ作り」で子どもたちが思いのまま手や足に絵具をつけて作製したもの。そしてパフォーマーの付き人・フェイスペイント・会場のお手伝い・記録撮影など、当日スタッフの活躍によって支えられています。

笑って食べて、美味しい食事も目白押し

目に映るものすべてが動き出すのではないか、あの角の先に何かあるかもしれないと好奇心は高まり、歩いているだけで楽しくなってきます。「三茶de大道芸」は、たくさん歩いて、たくさん笑うのでお腹も美味しいものを求めてきます。アート楽市の入口では、たこ焼き、焼そば、おでんなどの露店メニュー。すずらん通り会場には、メキシコやインド料理など多国籍料理。NTT広場では屋台村が登場し、群馬県川場村の名物山賊焼はもちろん、地元名産のヨーグルト・地ビール・リンゴが味わえます。ひときわ大きな休憩所だったのが太子堂出張所のとなりに位置するふれあい広場。露店メニューのほか、ここでは岩手県一関市と伊豆諸島神津島の特産品を味わうことが。特製すいとんとホルモン、地ビールでほっと一息。この日は食べ歩きもOK!あれこれ美味しい料理を食べながら、街を歩くのもフェスティバルの醍醐味。

たこ焼き、焼そば、おでんなど露店メニューから多国籍料理と豊富なメニューを味わえます

たこ焼き、焼そば、おでんなど露店メニューから多国籍料理と豊富なメニューを味わえます

職人技に見物客が絶えない「あめ細工」

職人技に見物客が絶えない「あめ細工」

夜の街は、ますます妖異な雰囲気に

日が落ち辺りはだんだんと暗くなってきました。その中に浮かぶステージは、照明やパフォーマーの煌びやかな衣装などによって昼間とは違った雰囲気に。大人も子どもも目がきらきらしていました。

「都心に近く便利でありながら、昔ながらの商店が並び迷路のような三軒茶屋。この不思議な街の雰囲気を味わいながら散策し、そのときの出会いを楽しんでほしい。目的を持たないほうが普段見落としがちなものに出会えるかもしれません。ふらふらと迷宮に迷いこんでお気に入りを見つけてください」と三茶de大道芸の魅力と楽しみ方を話してくださったのは、世田谷パブリックシアター劇場部制作の酒井淳美(さかいあつみ)さん。

時間を気にせず三軒茶屋の街を歩き回り、普段は歩かない道を通ってみたり、パフォーマーと身振り手振りでコミュニケーションを楽しんだり、投げ銭を支払ったりと日常と違った一日を楽しみました。毎年楽しみにしているファンが多いというのも頷けます。そしてフェスティバルに参加しながら街を知ることができました。「今度あのお店に行ってみよう」と知らず知らずにお気に入りや気になるものを発見できた一日でした。

身だしなみを整える、うさぎのマイリー

身だしなみを整える、うさぎのマイリー

モダンダンスにメキシコ特有の地域ダンスを融合したパフォーマンスを披露、「Pendulo Cero(ペンドゥロ セロ)」

モダンダンスにメキシコ特有の地域ダンスを融合したパフォーマンスを披露、「Pendulo Cero(ペンドゥロ セロ)」

日が暮れて益々盛り上がりをみせるパフォーマンス

日が暮れて益々盛り上がりをみせるパフォーマンス

家族で楽しむ「IID 世田谷ものづくり学校」

ランチタイムには、オフィスで働く人々や家族連れで賑わう「GO SLOW ゆっくりとカフェ」。ランチセットは850円〜

ランチタイムには、オフィスで働く人々や家族連れで賑わう「GO SLOW ゆっくりとカフェ」。ランチセットは850円〜

カフェやショップめぐりが楽しい

2004年10月、旧世田谷区立池尻中学校の校舎棟部分を再利用し誕生した「IID 世田谷ものづくり学校」。細く長い廊下、緩やかに弧を描いた黒板、踊り場に並ぶ蛇口など、中学校の設備をそのまま生かした空間に「ものづくり」のパワーが詰まっています。

1階は買物や食事が楽しめるフロア。ベビー&キッズ用品のセレクトショップ「ettone」は、木製のおもちゃや国内外ブランドの子ども服などを取り揃えた店。他ではあまり見かけない感度の高いアイテムは、ギフトにもぴったりです。

「WORK-ER」は、和歌山県にあるニットメーカー「和田メリヤス株式会社」の自社ブランド。吊り編み機で編んだ生地を使った製品は、ふんわり柔らかく、タオルやストール、洋服はどれも肌触りが抜群。子育て中のお父さん&お母さんも安心しておしゃれが楽しめます。

ランチやお茶の時間になったら、近隣のお母さんたちに人気の「GO SLOW ゆっくりとカフェ」へ。中学校の保健室だった場所をリノベーションした店内は、白を基調にしたシンプル&おしゃれな雰囲気。目の前に学校のグラウンドが広がるのどかな雰囲気のなか、野菜たっぷりのヘルシーデリや月替わりのケーキセットなどが楽しめます。カフェの近くには、長時間発酵・熟成させた「最高級天然酵母パンの専門店「recette」の工房が入居。インターネットのみの販売のため購入はできませんが、ガラス越しに見学できるパン作りのようすは、子どもの好奇心を満たしてくれるでしょう。

木製のおもちゃや食器、国内外ブランドの子供服など色とりどりのアイテムが目を引く「ettone」

木製のおもちゃや食器、国内外ブランドの子供服など色とりどりのアイテムが目を引く「ettone」

和田メリヤスの「WORK-ER」。タオルや洋服など、個性的で肌触りのよいアイテムが見つかります

和田メリヤスの「WORK-ER」。タオルや洋服など、個性的で肌触りのよいアイテムが見つかります

最高級パンの店「recette」。ネット通販専門ですが、一部商品は「ゆっくりとカフェ」でも楽しめます

最高級パンの店「recette」。ネット通販専門ですが、一部商品は「ゆっくりとカフェ」でも楽しめます

世界で唯一の「スノードーム美術館」

もうひとつ、見逃せないのが海外からの観光客も訪れる「スノードーム美術館」。スノードームを常時展示している美術館で、約1500個ものめずらしいスノードームを鑑賞できます。毎週土・日・祝日にはワークショップを開催し、世界にひとつだけのスノードームづくりにチャレンジできます。お父さんお母さんの補助があれば小さなお子さんも参加可能。家族でオリジナルスノードームづくりもおすすめです。

1階の目玉施設は3Dプリンターや3Dスキャナー、レーザーカッターを備えた 「PTA」。クリエーターたちの試作を目的につくられたラボですが、ここでも一般向けのワークショップを開催。クッキーの型やネームプレート、クリスマスツリーやゴムはんこ作りを通して、誰でも気軽に3Dプリンターに触れることができます。(予約優先)

2階へ上がると、そこはクリエーターたちの仕事場。教室だった場所には、グラフィックデザイン、家具デザイン、建築事務所など、バラエティ豊かなオフィスが軒を連ねており、社会科見学気分での探訪が楽しめます。気になるモノや人を見かけたら、廊下から自由に覗いてOK。子どもの「なぜ?」「どうして?」と考える知的好奇心を刺激し、ご家族で一緒に考えたり、調べてみるのも楽しい時間。

海外からの輸入品など、常時めずらしいスノードームを販売。奥が美術館です

海外からの輸入品など、常時めずらしいスノードームを販売。奥が美術館です

高価な3Dレーザーカッターでネームプレートを作成。ワークショップではこんな体験もできます

高価な3Dレーザーカッターでネームプレートを作成。ワークショップではこんな体験もできます

階段の踊り場には、蛇口が並んだ手洗い場。時を超え、今も現役で活躍しています

階段の踊り場には、蛇口が並んだ手洗い場。時を超え、今も現役で活躍しています

ワークショップを随時開催

ほかにも、ファッションやアートなどの作品が展示された部屋、近隣住民が映画鑑賞会に訪れる試写室、廊下にさりげなく飾られたクリエーターたちの作品など、見どころ&遊びどころがいっぱい。各ショップやオフィスの前には、それぞれの特徴や仕事内容をわかりやすく説明したメモが置かれており、自由に持ち帰ることが可能。「これはどんな仕事かな?」「何を作っているのかな?」など、言葉を交わしながら見学すると、親子のコミュニケーションが深まりそうです。

また、土・日曜を中心に開催されているワークショップには、子供も大人も参加可能。食やアート、音楽などさまざまな分野の「ものづくり」に触れるチャンスがあふれています。ワークショップの予定や詳細は公式ホームページ(http://setagaya-school.net/)に随時掲載。

今年で11年目を迎えた「IID 世田谷ものづくり学校」は、老若男女が集う交流の場として、またクリエーターたちが切磋琢磨する仕事場として、地域にどっしりと根付いた存在。ここを拠点にどんなモノが産み出されるのか。これからも目が離せません。

廊下に置かれたガチャガチャは実際に利用OK。子供はもちろん、大人も夢中になってしまうのだとか

廊下に置かれたガチャガチャは実際に利用OK。子供はもちろん、大人も夢中になってしまうのだとか

お店やオフィスの仕事内容が書かれたメモは自由に持ち帰ってOK。社会科見学気分で楽しめます

お店やオフィスの仕事内容が書かれたメモは自由に持ち帰ってOK。社会科見学気分で楽しめます

三軒茶屋駅から徒歩15分。池尻大橋駅から徒歩12分。渋谷駅からは東急バスで「自衛隊中央病院入口」下車、徒歩5分

三軒茶屋駅から徒歩15分。池尻大橋駅から徒歩12分。渋谷駅からは東急バスで「自衛隊中央病院入口」下車、徒歩5分

食べる!学ぶ!考える!パンを楽しむお祭り「世田谷パン祭り」

美味しいパンとパンのお供。食べて学んで、さまざまな角度からパンに触れる「世田谷パン祭り」

美味しいパンとパンのお供。食べて学んで、さまざまな角度からパンに触れる「世田谷パン祭り」

世田谷パン祭りを思う存分楽しむには

世田谷パン祭りはパンを購入する以外にも、パンにまつわるプログラムがたくさんあるのをご存知ですか? いち早く情報を得るには、「世田谷パン祭り Facebookページ」がおすすめです。公式サイトオープンや世田谷パン大学開講のお知らせなど見逃せない情報ばかり。

まずは事前申込みが必要な、「パンを学び、楽しみ、体験する世田谷パン大学」のコンテンツを公式サイトにてチェック。世田谷パン大学では、パンやチーズの食べ比べやバゲット作りなどのパンを楽しむワークショップ、食材へのこだわりや開業などの話が聞けるパンを深めるトークショー、さまざまな特典つきのパンを巡るツアーの3つの構成に分かれています。

数ある講座の中から、「パンコーディネーター森まゆみと江別製粉による、ここでしか聞けない・味わえない『北海道パン』のはなし」を受講することに。パンには欠かせない小麦粉ですが、歴史や種類、品種など知らないことの多い小麦粉。まずは基本から学んでみることに。さらにこちらの講座では、北海道でしか味わえないパンやパンのお供が試食できるということで期待が高まります。講座開始の14時までは、パンの出店ブースを回る時間に。会場をどのように巡るかを考えるのも「世田谷パン祭り」の楽しみのひとつ。公式サイトでは、パンの出店者のほかライブ・パフォーマンスの出演者の情報が随時更新されるので、当日まで目が離せません。

facebookを利用して更新情報をいち早くチェック

facebookを利用して更新情報をいち早くチェック

待ちに待ったパン祭り。雨にも負けないパン好きさんが並びます!

待ちに待ったパン祭り。雨にも負けないパン好きさんが並びます!

IID 世田谷ものづくり学校には、パンにまつわるグッズを集めたコーナーも

IID 世田谷ものづくり学校には、パンにまつわるグッズを集めたコーナーも

SNSを利用して、最新情報をチェック!

イベント当日は台風19号の接近にともない、数日前から開催状況のお知らせを公式サイトやfacebookなどで配信していた世田谷パン祭り実行委員会。当日開催を確認し、「パンの街、世田谷」となる会場へ向かいます!イベント開催中もfacebookでは、会場の様子やおすすめのコンテンツを配信してくれるのでとっても便利。「パンを吟味したい」「お目当てのパン屋さんがある」場合は早めに会場へ到着することをおすすめします。

なんと言ってもパン屋さんとの出会いが楽しいパン祭り。「世田谷公園」には世田谷区のパン屋さんに加え、昭和女子大学や福祉作業所など地域PRブースが軒を連ねます。この日限定の特別メニューやおすすめのパンはどれも美味しそう!あれこれ目移りしていると、「残り最後の1個になりました!」の声が。昭和女子大学の生活科学部健康デザイン学科・管理栄養学科の学生が中心となった「輝け☆健康「美」プロジェクト」メンバーと三軒茶屋にあるパン屋「ぱんやのパングワン」とのコラボレーションメニュー「秋野菜たっぷりシチューパン」が最後の1個ということで迷わず購入。ほうれん草パウダーを練りこんだ生地にパンプキンシチューと秋野菜がたっぷり。優しくほっとする味でした。

世田谷区外と全国のパン屋さん、パンのお供は、「池尻小学校第2体育館」と「IID 世田谷ものづくり学校」エントランスに。入場の列に並んでいる間は、会場で販売している公式パンフレットに目を通すのにぴったりの時間。50店舗以上出店するお店を吟味するとともに、当日参加できるワークショップやライブ・パフォーマンスのタイムスケジュールをチェック。広い会場でお目当てのブースを探すのは一苦労。パンフレットには、各店舗の出店場所をマップにしているので一目瞭然です。

昭和女子大学の「輝け☆健康「美」プロジェクト」では、三軒茶屋にあるパン屋「ぱんやのパングワン」とのコラボレーションメニューが

昭和女子大学の「輝け☆健康「美」プロジェクト」では、三軒茶屋にあるパン屋「ぱんやのパングワン」とのコラボレーションメニューが

食べて応援!「復興応援ブース」の皆さん

食べて応援!「復興応援ブース」の皆さん

50店舗以上出店する池尻小学校第2体育館

50店舗以上出店する池尻小学校第2体育館

気軽にお店の方とお話できるのもパン祭りの魅力。おいしい食べ方やおすすめの商品をどんどん聞いちゃいます。「パン祭りにいらっしゃるお客さんはパンに対する意識が高いですね!自分は出店側だけど知り合いのパン屋さんができてお客さんと同じように楽しみにしています」と話してくださったのは、毎年出店している「天野ぶどう園」。大きなマスカット「甲斐路」を楽しみにしているファンも多いとのこと。

美味しくてタメになる「世田谷パン大学」

パンブースを満喫した後は、パン大学へ。今年のパン大学は、日本パンコーディネーター協会がプロデュースしていることもあって、例年以上に、「パンの活用法」そし「パンの食べ方、楽しみ方」が学べる講座を中心に構成。受講した「パンコーディネーター森まゆみと江別製粉による、ここでしか聞けない・味わえない『北海道パン』のはなし」でも、国産小麦の特徴や品種によってどのような用途に適しているのかなど、実際に国産小麦を使った料理に挑戦してみたくなる講座でした。さらに4種類のパンの試食とクリームチーズ、北海道チーズのオイル漬け、マスタード&リッシュ、北海道豆ピクルス、ぬってたべるヨーグルトと豊富なパンのお供と美味しいパンをいただき、お腹も大満足。

世田谷パン大学、「パンコーディネーター森まゆみと江別製粉による、ここでしか聞けない・味わえない『北海道パン』のはなし」を受講

世田谷パン大学、「パンコーディネーター森まゆみと江別製粉による、ここでしか聞けない・味わえない『北海道パン』のはなし」を受講

品種によってそれぞれの旨みが味わえる北海道産の小麦。北海道産小麦の母と呼ばれる「はるゆたか」をもとにさまざまな品種が開発

品種によってそれぞれの旨みが味わえる北海道産の小麦。北海道産小麦の母と呼ばれる「はるゆたか」をもとにさまざまな品種が開発

まだまだあるよ!あれこれ参加してみよう!

世田谷ものづくり学校内では当日参加のワークショップ(有料)や無料参加の企画が行われています。開催エリアの三宿の「3」をモチーフにつくられる「三宿三色パン」が展示され、コンセプトとグットルッキング(外観)の投票に参加できると聞き、3階廊下に設けられた会場へ。ずらりと並んだパンはどれも工夫を凝らしたものばかり。具材やデザイン、原料を試行錯誤した「世田谷パン祭り」のためだけのオリジナルパンを楽しむことができます。2階では、「世田谷カレーパンまつり」が企画する、理想のカレーパンを絵に描く「絵に描いたカレーパン」に参加。カレーパンを表現するうえで必要な専門用語について説明を受けて、理想のカレーパンを考えます。揚げるのか焼くのか、具材はどうしようと、頭の中はカレーパンでいっぱいに。そのほかにも会場内各所で、棒パンバーベキューやバターナイフつくる講座などが。

「世田谷パン祭り」は、美味しいパンに出会えるだけでなくパンへの知識が高まり、さらにパンについて関心が高まるイベント。美味しく学ぶだけではなく、遊び心もたっぷりなイベントでした。限定グッズやパンをモチーフにしたおしゃれなアイテムもあり、イベントが終わってからも活用しています。

三宿の「3」をモチーフにつくられる「三宿三色パン」がずらりと17種。とっても可愛い3匹のくまパン

三宿の「3」をモチーフにつくられる「三宿三色パン」がずらりと17種。とっても可愛い3匹のくまパン

理想のカレーパンを絵に描く、「絵に描いたカレーパン」のワークショップ

理想のカレーパンを絵に描く、「絵に描いたカレーパン」のワークショップ

パンをモチーフにしたおしゃれなアイテムも

パンをモチーフにしたおしゃれなアイテムも

———————————————————————————————–
[世田谷パン祭り公式サイト]http://www.setagaya-panmatsuri.com/
[世田谷パン祭りfacebookページ]https://www.facebook.com/panmatsuri

美のプロが教える、ハーブを使った料理教室とハーブチンキづくり

摘み立てのハーブを使った料理教室とハーブチンキづくり

摘み立てのハーブを使った料理教室とハーブチンキづくり

外見だけではなく、内面やライフスタイルの提案も

「個々の知見が広がるようなワークショップを開催していきたい」と話すのは企画を担当する八木沙織(やぎさおり)さん。これまで季節のメイクアップレッスンやゆかたの着付け、ヘアアレンジレッスンなどのワークショップを開催してきました。着付け教室では男性の参加も呼びかけるなど、どなたでも学べるコミュニティづくりを目指しているとのこと。

「仕事や家事以外に関心のあることを増やしてほしいなと思います。興味を持つ『きっかけ』になるようなイベントを開催することで、参加した人や告知を見た人に少しでも刺激を与えられたらうれしいですね」(八木さん)

関心を高めてもらえるように、内容だけではなく会場や地域のつながりにもこだわりを持っているとのこと。「学ぶ」以外にさまざまな企画を用意しているそう。ゆかたの着付け教室では、着付けをし、髪も綺麗にセットしたあと、お寺にお邪魔して記念撮影や散策を楽しんだそうです。またメイクアップ教室では、地域のお店と連携したお茶会を開き交流を。参加者と講師だけではなく、会場となる街との出会いも楽しめるプログラムが「ファリィ」の魅力。

ハーブでテーブルをコーディネート。室内にはハーブのいい香りが漂います

ハーブでテーブルをコーディネート。室内にはハーブのいい香りが漂います

講師を務める栗原由佳(くりはらゆか)さん

講師を務める栗原由佳(くりはらゆか)さん

ハーブを使った5品のメニューを作ります

ハーブを使った5品のメニューを作ります

ハーブのある暮らしを

この日は、桜新町駅から徒歩8分ほどのところにあるハーブガーデン付きシェアハウス「エルブドゥ桜新町」を会場に、ハーブを使った料理教室とハーブチンキづくりが行われました。テーブルには摘んだばかりのハーブが飾られ、室内はとてもいい香り。「エルブドゥ桜新町」では、入居者の方なら自由にハーブガーデンのハーブを使うことができるそう。ハーブガーデンは、共有スペースのリビングダイニングキッチンからつながるルーフバルコニーに併設され、お料理の最中でもすぐにハーブを摘んで使うことができます。シェアハウス主催の料理教室やハーブ活用法のイベントもあり、ハーブ好きはもちろんこれから勉強したい方にもおすすめのシェアハウス。

ワークショップは料理教室とチンキづくりの二部にわかれ、まずは料理教室から開始。講師を務める栗原さんは、ヘアメイクアップアーティストとして活躍するほか、和ハーブ検定、調理師免許を収得し、食やハーブの知識も豊富。ご自宅でもお野菜やハーブを育てているそうで、育て方のポイントなども交えた話に参加者のみなさんは真剣に耳を傾けます。

メニューは、鮭の炊き込みご飯、鶏ハム、生春巻き、なすのハーブ蒸し、トムヤムクン風スープの5品。それぞれの料理にはセージ、ローズマリー、バジル、タイム、レモングラスとパセリを使います。3人一組になりひとつのメニューを担当。私は生春巻きを作りました。春巻きの具材にハーブを使うのかと思いきや、ソースにバジルをたっぷりと。バジルと林檎を組み合わせたソースは、りんごの酸味と甘みがほどよくアクセントになり食が進みます。このソースは春巻き以外にもサラダのドレッシングに使えそうな一品。

ハーブガーデン付きシェアハウス「エルブドゥ桜新町」

ハーブガーデン付きシェアハウス「エルブドゥ桜新町」

それぞれの料理にはセージ、ローズマリー、バジル、タイム、レモングラスにパセリを

それぞれの料理にはセージ、ローズマリー、バジル、タイム、レモングラスにパセリを

出来上がった料理を前に記念撮影

出来上がった料理を前に記念撮影

山梨県「菊島農場」から直送の大きなナス

山梨県「菊島農場」から直送の大きなナス

担当以外でも手の空いた人から他のチームの補助にまわり、協力しながら作業が進みました。調理開始から1時間ほどですべてのメニューが完成。テーブルに並べ、記念に写真撮影を。試食をしながら、みなさん興味のあるハーブやお料理の話で盛り上がります。ハーブ以外の食材はこの日のために農家さんから直送。都会で暮らす農家や商店の跡継ぎが地元を盛り上げるようと、マーケットの開催や勉強会などを行っている「セガレ・セガール」の協力のもと、山梨県「菊島農場」からはナスやきゅうり、岩手県「したみち農園」からはりんごが届きました。急きょりんごの食べ比べを行い、「紅玉」「トキ」「早生ふじ」の3種類試食。それぞれ味に特徴があり嗜好がわかれます。私は、香りが良く甘味の「トキ」が好み。酸味が強い「紅玉」は生食よりもお菓子との相性よいということで事前にデザートが用意。ホットケーキミックスを使い炊飯ジャーで作った、簡単アップルケーキをハーブティと一緒にいただきました。

チンキづくりを初体験!

ハーブチンキとは、ウォッカやホワイトリカーなどのアルコールまたは無水エタノールにハーブを浸し、成分を摘出したハーブの濃縮エキスのこと。アメリカなどではドラッグストアでも買えるほど普及しているそうですが、私は作るもの使うのも初めて。今回はローズマリーで挑戦します。ローズマリーは初心者でも扱いやすく、血行促進、集中力アップ、消毒などにも使えるそうです。

作り方は簡単で、枝からそぎ落としたローズマリーの葉を煮沸した瓶に入れ、葉がひたひたになるまで無水エタノールを注ぎます。あとは1日1回瓶を振り、2週間から1ヶ月冷暗所で保管。各自持ち帰って出来上がりを待ちます。化粧水や軟膏の作り方など利用方法についても教えてもらいワークショップは終了。すでにハーブを活用している方やこれからハーブを取り入れてみたいと思っている方が参加したこともあり、終了後も参加者同士でおしゃべりが弾みます。

ローズマリーは、挿し木で増やすこともできるそうなのでこちらもお土産にいただきました。お料理から美容まで、幅広く活用できるハーブの魅力をたっぷり学んだ一日。ハーブを手軽に取り入れることができると知り、「ハーブのある暮らし」を始めてみたいと思いました。

岩手県「したみち農園」から届いたりんごを食べ比べ

岩手県「したみち農園」から届いたりんごを食べ比べ

2週間から1ヶ月後には見本(中央)のようなチンキが出来上がります

2週間から1ヶ月後には見本(中央)のようなチンキが出来上がります

ハーブの活用法をメモ。皆さん、顔が真剣です

ハーブの活用法をメモ。皆さん真剣な表情

————————————————————–
シェアハウスで開催するイベントは下記のURLよりご確認いただけます
http://share-park.com/?cat=30